ゴースト・スクール

Promoción fantasma
ゴースト・スクール
公開年:
2012
製作国:
監督:
脚本:
音楽:
  • アルナウ・バイス・コロメル
主演:
出演:

幽霊が見える特異体質の教師モデストが新たに赴任した学校では80年代に図書室で死んだ5人の生徒たちが成仏できずに悪さをしていて、それで彼らを卒業させてやろうと頑張ります。めっためたに面白い青春幽霊映画でエキサイティング!

ゴースト・スクール

冒頭いきなり超ダサい80年代ディスコ風踊りのシーンから始まります。

何だこりゃーって呆れていると、高校生のパーティみたいですね。
味わい深いおっさん子供顔のモテなさそうな少年が少女に誘われてダンスしていると、実はその少女は幽霊で周りからはひとりで踊ってるようにしか見えない、と、そういうシーンです。
この少年が大人になって教師モデストになります。冒頭だけの出演が惜しいくらいの味わい深い少年でした。この少年誰ですかね。

というわけで覇気がなくてモテなくて幽霊が見えてしまうような情けない男には教師ぐらいしか仕事がないのか、とにかく主人公モデストは教師です。駄目教師で、生徒に馬鹿にされ、何校もクビになっています。

新たに赴任する学校は超常現象の噂が絶えない問題校です。86年に火事で焼け死んだ5人の幽霊が悪さをしているんですがもちろん普通の人間には見えません。
ここにモデストが採用されます。美人の校長にも気に入られます。

さっそく幽霊生徒に話しかける教師モデスト。驚く幽霊生徒たち。
悪さばかりしている彼らを説得して追い出すのが教師モデストの役目です。追い出すというか、成仏させてやろうと奮闘します。

という感じのコメディ映画で、幽霊とは言え、生徒と先生の純然たる青春学園ドラマが開始されます。

そんでももってこれ、めっちゃめちゃ面白いです。というか好きなんです。すべてお気に入りポイントで作られていて、減点法を採用しても欠点が何一つありません。つまり私にとってこの映画はパーフェクトということです。
小さなギャグで敷き詰められた細部がいちいち面白く、スペイン女優は綺麗し可愛いし、出演者全員いい感じだし、それでいて嫌味なく王道の学園ドラマを素直に楽しませてくれますよ。

正直、青春映画とか学園ドラマってのはあまり観ないですけど、多分全青春映画の中で最高峰です。です。って断言するのもあほみたいですが。

さて出演の面々です。

幽霊が見える主人公教師を演じたのは一度見たら忘れられないすっとぼけたキャラクターのラウール・アレバロです。そうです。「マルティナの住む街」のいとこのイワシです。この人、おもろいですねえ。とぼけていてアホ面で、でも何かいい人っぽくて、かなりいいです。

それから「気狂いピエロの決闘」や「エンド・オブ・ザ・ワールド 地球最後の日、恋に落ちる」もちろん「最終爆笑計画」こと「スパニッシュムービー」などでも存在感放ちまくりの人気怪優カルロス・アレセスも見逃せません。今回は地味で真面目な役を貫きますが、最後の最後にやらかしてくれます。真面目な顔してズボン下ろしてケツ丸出しの上、猥褻用語のオンパレードで爆笑を誘います。しかもケツにはティッシュが張り付いているという芸の細かさ。

ラウール・アレバロとカルロス・アレセスはペドロ・アルドモバル監督の新作「アイム・ソー・エキサイテッド!」にも出演しています。これも楽しみですねー。そろそろ日本で公開されます。

素敵でヘンテコリンな美人校長を颯爽と演じたのは「最終爆笑計画」でペネロペ・クルス風の主人公をやっていたアレクサンドラ・ヒメネス。美人で素敵なのに変です。

事務員のコメディアンヌというかボインの変なおばちゃんをやってたのはシルヴィア・アブリルで、この人もしかして「最終爆笑計画」の奥様ですか?いやあ、すごいもんです。

さて生徒たちもとっても個性的です。男前の兄ちゃんたちは放っておくとして、ゲロ吐きまくりの通称ピンクフロイド君の味わいは格別です。この彼はジャヴァイア・ゴンザレスという俳優で、なんと「デビルズ・バックボーン」に出てた少年ですね。

女の子たちもみんな可愛いです。とりわけ可愛い腹の出た妊婦の子を演じたのは、可愛くて当たり前、なんとアンドレア・ドゥーロちゃんです。何?誰だかわからない?必見の名作「ゾンビ革命 フアン・オブ・ザ・デッド」の主人公の娘じゃありませんか。あのむさ苦しい男たちの中でキラキラ輝いていた女の子です。「ゾンビ革命」はキューバの映画ですがアンドレア・ドゥーロはスペイン女優です。世界で活躍ですね。

あと歌のうまい女の子も実はめっちゃ可愛いし、それから生きている生徒、幽霊に恋するあの女生徒もかなりの美女。どっちが誰でしょう。出演者チェックをもうちょっとゆっくりやっとけばよかった。

そんなわけでですね、吉本新喜劇とどう違うんだというくらいベタで細かい「ゴースト・スクール」です。例えば椅子や本が飛んでくるポルターガイスト現象のところとか、精神分析医のゲイネタとか、「右側」「誰から見て?」の左右問題とか、クイズ形式の授業とか、いちいちアホらしくて好感度の高いディテールに満ちています。細かいギャグを説明しても仕方がないのですけど、とにかく細部が何かに満ちている映画っていうのが好きなんです。

監督は「スパニッシュムービー」のハビエル・ルイス・カルデラです。あっちもいいけどこっちのほうがかなりイカしてます。

こんなのを絶賛してすいません。でもこれ大好き。

ハリウッドリメイクなんかどうでもええわ

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