ゴーン・ガール

Gone Girl
結婚五年目の記念日、旦那が家に戻ると争ったあとがあり妻がいない。旦那真っ青。警察を呼びます。失踪と事件の両面から捜査する警察、騒ぐマスコミ。ギリアン・フリンの同名小説を本人が脚本化、デヴィッド・フィンチャーが監督、ベン・アフレックとロザムンド・パイクが夫婦役の2014年傑作ミステリー。
ゴーン・ガール

2014年の年末に日本でも公開していた妻失踪ミステリーで、話題にもなってたし大ヒットしてましたよね。で、これはおもろいです。すこぶるおもろいです。見終わったとき「うぎゃー。メタクソおもろいの見たー」と大騒ぎしていました。しかし時は流れ、内容忘れました。「はて。これ何だっけ」いい加減なものです。
しょうがないので映画データベース調べたり予告編見たりして、だんだん思い出しました。

妻が消えたというミステリーで、捜査と同時にマスコミの騒ぎも重要な要素となり、同情を誘う旦那がいつしか容疑者扱いになったりします。
内容は盛り沢山で、夫婦の馴れ初めもたっぷり描きますし、日記形式で綴る妻の独白が映画進行をビシッと締めます。ある種有名人でもある妻の生い立ち、旦那の仕事や立ち位置、経済状況から家族の問題、愛人元彼妹友人友達行きずり人物警察マスコミボランティア市民たちとの様々な関わり、まあたくさん詰まってて、ドラマチック進行とミステリー進行とサスペンスびっくりの巧妙な罠に観ているこちらも翻弄されっぱなしです。

構成も凝ってます。ミステリーと言えば謎解き、いろいろ解明するクライマックスの盛り上がりが醍醐味ですが、この映画では醍醐味が複数あったりします。ええーっ、そうだったのかーっていうそういうのがあった後のまあ盛り沢山なことで、どうする気?このあとどうする気?みたいな、とことん楽しむことができます。

世間的に「女って怖いー」みたいな感想が多いみたいですが、私は乙女心がわかる乙女親父なので妻エイミーの持つお茶目で無邪気な部分にとても惹かれました。

さて妻に失踪された旦那をベン・アフレックが演じていまして、キャスティングの妙技、そしてもちろんベン・アフレックの演技力が光ります。
つまりこの人の表情がですね、いろんな複雑な状況をさらにややこしくする役割も背負っていて、信頼できるのか怪しいのか情けないのか酷い奴なのかどうなのか、観てる人を迷わす作用があるんですね。
そして妻エイミーを演じたロザムンド・パイクの演技の凄さも公開時に話題沸騰でした。まあいろんな顔が出来ます。可愛かったり美しかったり乙女チックだったりクソ女だったり天才策士だったり抜け目なさがあったり肝心なところが抜けていたり怖かったり可哀想だったりピュアだったり悪魔的だったりそれはもう大変な七変化です。よくやれましたよね。すごいもんです。気合い入りました。

「ゴーン・ガール」は基本ミステリーですから、何を書いてもネタが割れてしまうわけで「おもろかったよー」と言うしかありません。純然たる硬派のミステリーではないかもしれませんが、ぐいぐい見せます惑わせます。

グッド・ライ」の感想を書いてたら、主人公のリース・ウィザースプーンが「ゴーン・ガール」のプロデューサーだったので繋がりで感想書いときました。

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