母たちの村

Moolaadé
西アフリカの女児割礼に対抗する母親。
母たちの村

本編の重要なテーマ(女性差別や割礼の問題)だけにとどまらず、音楽、言葉、村、差別、社会、はては人類そのもの、人間そのものについて否応なしに思考をかき立てられます。見終わった後、黙ってはおれなくなりました。
「この子をあげます」のシーンでは鳥肌が立った。大江健三郎の「死んだらまた生んであげます」を思い出した。

何気ないシーンもいいです。言葉とリズム、表現としての音楽、暮らし、人となり、いろいろ感じさせてくれますよ。

重要なテーマ部分はもちろん、作り手が意図していなさそうな部分にまで溺れてしまいそうな、アフリカの暮らしを垣間見ることも出来る大変よい映画でした。

もちろん中心テーマである割礼と女性差別についてはこれはもう色々と見るべき部分が多すぎて各自じっくり噛みしめてくれますようお願いいたします。

第57回カンヌ国際映画祭、ある視点部門グランプリ
2004年マラケシュ国際映画祭特別審査員賞
2005年パン・アフリカン映画祭審査員賞

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