ホステル2

HOSTEL 2
スロバキアの恐るべき殺人システムを描いた「ホステル」のパート2。期待しましょう。
ホステル2

前作のエロ男たちに変わって今回の登場人物はアメリカ人女子留学生三人組。エロ目的ではなく、天然スパの心地よさそうな噂を聞いてスロバキアへ向かいます。
で、温泉女学生のお色気シーンに期待するみんなの気持ちに背いて、今回は趣向を凝らしたストーリー展開となっておりますよ。被害者だけではなく、加害者側のドラマも展開されるんですね。これはなかなか面白い趣向です。

というのもこの映画の設定である会員制殺人オークションクラブは、変態猟奇殺人の怪物たちのものじゃなくて、退屈した金持ちのためのものだからして、加害者側にも覚悟や勇気が必要なんですよね。
「なあなあ。おれにできるやろか」「気持ちええぞー。やれるやれる」「せやけど、ちょっと怖ないか」「慣れるし大丈夫やて」「わし、ちょっと楽しみになってきたわ」「ぐふふふ」「いひひひ」などと語らったりします。

クラブの偉いさん、参加メンバーたち、重要人物そうに見える地元若者、前作のラスト近くでも大活躍した子供ギャング団、そして被害者女学生、いい味の登場人物たちが倒錯した世界で存在感を放ちまくります。

「1と同じことは二度もするめえよ」と言わんばかりの本作「ホステル2」、同じ設定の続編ながら趣向を大きく変え、全く違う映画的興奮を味わえます。

タランティーノ節炸裂ですが、同時にイーライ・ロスの個性でもあります。
すぐにでもパート3を作ってもらいたいところでしたが、話だけで実際に制作するところまで入っていない模様。

2008.10.21

と思ってたら続編情報がとっくにあったんですね。でも監督がイーライ・ロスじゃないらしい。タランティーノも関わらないらしいです。
では監督は誰なのか。制作総指揮に名を連ねてきたスコット・スピーゲルとのこと。
スコット・スピーゲルというこの人も監督、俳優、製作と多彩なキャリアの持ち主で、サム・ライミの高校の頃からの友人だという。詳しい人のブログによりますと、ビデオ屋の店員だったタランティーノを映画界に紹介した人らしいです。発掘人ですね。
どんな演出をする人なのか楽しみです。でもいずれにしろ、ホステルシリーズと名乗っていいのか?という気はしないでもありません。

2010.09.06

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