イースタン・プロミス

Eastern Promises
イースタン・プロミス

デヴィッド・クローネンバーグ監督、ヴィゴ・モーテンセンとナオミ・ワッツの組み合わせでお届けする渋くてカッコいい任侠映画。

イースタン・プロミス

鋭い目つきの主人公、誰だろうと思っていたら、ロード・オブ・ザ・リングのアラゴルンじゃありませんか。しかも「ヒストリー・オブ・バイオレンス」ですでにコンビ組んでるじゃありませんか。誰だろうじゃありません。当サイトの「ヒストリー・オブ・バイオレンス」の記事を読み返したら、どう見ても主役が誰なのか認識しておりませんです。わしの目は節穴か。

美人で優しい助産婦、この綺麗な人誰だろうファンになりそう、と思っていたらまああなた、ナオミ・ワッツですがな。とっくにファンですがな。わしの目は節穴か。

最初馬鹿で鬱陶しいと思っていたらだんだん可愛げが出てきて憎めないマフィアボスの息子キリルは誰がどう見てもヴァンサン・カッセルじゃありませんか。「アレックス」では夫婦の濡れ場を演じた超個性的なあのフランスの怪優ですね。これはさすがに誰でもわかる。え?うちの奥様はエイドリアン・ブロディと間違えてましたよ。似ても似つかないですがな。奥様の目は節穴ですね。

監督はサイバーサイコドロドロぐちょぐちょでお馴染み「ビデオドローム」のデヴィッド・クローネンバーグ。「ヒストリー・オブ・バイオレンス」で突然任侠映画に挑戦して新境地を開いた多才なるカリスマ監督ですね。

さて「イースタン・プロミス」の冒頭は散髪屋シーンです。散髪屋と言えば何ですか?もちろん「アンダルシアの犬」ですね。次にモンティ・パイソンのコントですね。どちらも血とかどろーです。
怖い散髪屋のシーンの次は薬局です。事情がありそうな少女がやってきて助けを求めます。足元にぼとぼとと血が。きゃーっ。
そんな冒頭です。何事でしょうか。何が起こるのでしょう。怪しさ満開の冒頭です。

ロシア人は怠け者で友達思いで時間を守らずパスポートは空港で作りリハなしで名演奏が出来る天才で面白おかしく楽しい人たちばかり(オーケストラ!)と思っていたら、なんとロシアン・マフィアは怖い人ばかりです。そう、この作品はロシアン・マフィアのお話。ロシア人のことはこれで全て判った(←違)

この映画、怖い彼のことをヴィゴ・モーテンセンと知らずに観ましたから、ナオミ・ワッツが主人公で他の連中は皆怖い人ばかりという認識で物語に没頭しました。おかげで随分楽しめました。目が節穴だからこその楽しみというのもあります。

「小さいミスが大きな災いをもたらすことがある」とボスは言います。良い言葉です。
この映画、展開が渋いし、なかなかよく練られたシナリオで見応えあります。そして途中からもう健さんにしか見えなくなるくらいの任侠度合い、ハードボイルド魂で見事天晴れ。
エンディングも渋いです。いろんな受け取り方が出来るかもしれない。続編を待望するかもしれない、そんなエンディングで、気分良くすかっと終わります。

噂によると本当に続編を作るらしいですがもう撮ってるんでしょうか。真相は知りません。

第32回トロント国際映画祭観客賞、第34回サターン賞 インターナショナル映画賞受賞。

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