トータル・バラライカ・ショー

Total Balalaika Show
トータル・バラライカ・ショー

1993年、ヘルシンキで行われたコンサート。レニングラード・カウボーイズと、旧ソ連の退役軍人による楽団アレクサンドロフ・アンサンブルとの夢の共演。

トータル・バラライカ・ショー

レニングラード・カウボーイズが旋風を巻き起こしていたまさに絶頂期の奇蹟のイベント、1993年にヘルシンキで開催されたアレクサンドロフ・アンサンブルとのジョイントコンサートの記録映画です。
トーキング・ヘッズ「Stop Making Sense」のような感じですね。

ヘルシンキの野外ステージには7万人の観客が訪れ、客席からの興奮が映像を通して伝わってきそうです。

レニングラード・カウボーイズについては・・あ、まだMovie Booにて紹介していなかったですね。いずれ紹介するかもしれませんが「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」をきっかけに大旋風を巻き起こしたロック・バンドです。詳しくはまた今度。

ジョイントのお相手、アレクサンドロフ・アンサンブルは、アレクサンドル・ワシーリエヴィチ・アレクサンドロフが創設した歴史ある赤軍所属の合唱団・演奏団です。ではアレクサンドル・アレクサンドロフは誰かといいますと旧ソ連の作曲家・陸軍軍人でモスクワ音楽院教授で陸軍少将。ソ連の国歌を作曲したことで知られます(1883 - 1946)
で、この人が作った軍所属の合奏団ですが、死後にその業績をたたえて「赤旗勲章2回受章А.В.アレクサンドロフ記念アカデミーロシア軍歌と踊りのアンサンブル」通称アレクサンドロフ・アンサンブルとして、今日に至ります。

何人かのソリスト、大勢の合唱団、バラライカをはじめロシア伝統民族楽器を取り入れたオーケストラ、それにダンサー集団などで構成された退役軍人による大所帯の組織です。
http://www.ensemble-aleksandrova.ru(本国ウェブサイト)

あ、こっちのほうがわかりやすいか
(英語ウェブサイト) VIDEOのページでこのアンサンブルほんのお触りもとい、さわりがご覧になれます。
どうです、大興奮間違いなしのすごい人たちですね。

この160名を越える大所帯アンサンブルとジョイントしようっていうんだから、レニングラード・カウボーイズの大胆さが伺えるってなもんです。普通のロックバンドなら逃げます。

そして1993年6月12日に実現したジョイントコンサート。レニングラード・カウボーイズ、頑張ってちゃんとジョイントになっております。危うい部分もありますが、十分対等に渡り合ってますね。

オープニングを飾る曲は「フィンランディア」。この曲は、ロシアの圧政に立ち向かった抵抗歌としてフィンランドでは準国家扱いになっている曲だそうです。
歴史的コンサートに相応しい、和平と和解の象徴たるオープニングなのですね。

その後は西側のお馴染みロックやポップス、「ハッピー・トゥギャザー」や「天国の扉」など、それに「ボルガの舟唄」「カリンカ」「ボーリュシュカ・ポーレ」など心が揺れるロシア民謡を、時にかわいいダンサーたちを交えながら鳥肌ものの歌と演奏を繰り広げます。これは凄い。こんなのはじめて。

しかしまあこの奇蹟のコンサート映像、感動的で感慨深くすらあります。

「トータル・バラライカ・ショー」は以前出ていたVHS以外では「トータル・カウリスマキDVD-BOX」の6に収録されています。

同時収録の「パラダイスの夕暮れ」の他に、レニングラード・カウボーイズのMTVみたいな短編が4本、「おいらのペンギン・ブーツ」「悲しき天使」「ワイヤーを通して」「ロッキーIV」が収録。これは貴重。お得。
このトータル・カウリスマキ6は、ボックスセットを買った人だけについてくるばら売りなしのディスクだそうで、そのボックスセット、Amazonで見たらのけぞるプレミア高価格。こらこらこらー。

トータル カウリスマキ DVD-BOX

でも近所でレンタルしてた。すごいぞ近所のレンタル屋。レンタルしていい作品なの?

面白い姿や素晴らしいダンスの映像は見れませんが、サントラのCDは普通の値段で売られています。
iTSにはもちろんありませんが、Amazonでは買えますね。いいですね。

トータル・バラライカ・ショウ

変なジャケットですが。
アキ・カウリスマキやジム・ジャームッシュといった所謂オフ・ビートと言われている作風の人たち、下手をすれば日本で「何でも小馬鹿にする」「斜に構える」「ヘタウマ」「インテリぶりっこ」と言った80年代から90年代にかけての一部サブカルのブームの教祖的存在になっていて、その傾向はこのCDのジャケットにある「どうも」って書いているデザインにも現れています。そういうのは嫌いなんですけど、でもそういう連中の好みと私の好みはほとんど一致したりして、ということは私自身がその手の連中の同世代のお仲間って事で、それはそれでさらに厭だなあショックだなあ、と、わけのわからないことですいません。今日はこのへんで。

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「トータル・バラライカ・ショー」への3件のフィードバック

  1. ピンバック: 罪と罰 | Movie Boo
  2. ピンバック: SUPER 8 | Movie Boo

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