ミラーズ

MIRЯORS
ミラーズ

トラウマを抱える元刑事の警備員が廃墟の屋敷を夜回りして怪しい鏡に触れたことから起こり始める怪奇現象。アレクサンドル・アジャ監督がトラウマ元刑事と廃墟と鏡をどう料理するか、そこんところが注目されるホラー映画。

ミラーズ

フレンチホラーの代名詞となった「ハイテンション」のアレクサンドル・アジャは「ヒルズ・オブ・アイズ」以降アメリカ資本での映画を撮る売れっ子監督。ドキドキ怖い描写の演出力に優れたアジャ監督ですが、いまだに「ハイテンション」を引きずります。「ヒルズ・ハブ・アイズ」は高評価、監督じゃないけど「P2」は制限付き高評価と、ほんの僅か気がつかない程度に少しずつ評価を落としています。やはり「ハイテンション」の名から逃れられないし、アメリカ映画ばかり撮っていても「フレンチホラーの」と言われます。

「ミラーズ」は何かのリメイクか何かなのでしょうか。鏡の恐怖を扱うなんて何故どうして今ごろ?と思ってしまいますもんね。

2003年の韓国映画「鏡の中に(Into the Mirror)」のリメイクらしいです。本作も撮影開始当初は「Into the Mirror」というタイトルだったそうで、エンドクレジットにも「『鏡の中に』を基にしている」とあるとのこと。でもwikiによると監督は「違う」と言っているそうな。はてな?

で、この「ミラーズ」ですが、個々のシーンの演出はさすがアレクサンドル・アジャの実力が発揮されています。なかなか見応えがあります。個々のシーンはたっぷりと楽しめますね。

でも私はあまりこの映画を好きではないんですよねえ。まず何がというと、怖い演出はいいんですが出し方や頻度に品がなくて、観ているうちに「またきたか。はいはい」と少々うんざりしてくるんです。一本筋の通ったしっかりしたシナリオが弱いせいと、もうひとつは廃墟のセットがテーマパークに見えてしまうからかな。
私の好みのホラー映画は、生々しくて攻撃的でパワーがみなぎっていて貧乏くさい、またはアーティスティックで文学的で無茶苦茶なタイプなんです。好まないのはゴージャスでセット臭くて娯楽色が強く判りやすくテンポがよい、つまり普通の映画みたいなホラー映画のタイプです。「ミラーズ」はまさに後者にぴったり当てはまります。
節々の素晴らしい演出がとてももったいないと思ってしまいました。
これはもちろん好みの問題でありますゆえ、こういう普通の映画っぽいホラーを好む人にとってはきっちり楽しめる映画になっておりますよ。

2009.09.18

主演は映画やテレビに出まくりの売れっ子キーファー・サザーランド。誤った射殺のトラウマを抱えアルコールに溺れる元刑事という哀しいほどありきたりな設定を好演。出ずっぱりで、この方の演技に支えられている部分も大きいです。
妻役のポーラ・パットンの美貌は観る価値あり。後の「プレシャス」で素晴らしい教師を演じたことから、個人的好感度が急浮上いたしました。
エイミー・スマートは「スターシップ・トゥルーパーズ」でヒロインの同僚役として映画デビューしたファッションモデルの可愛子ちゃん。なぜか人気の「バタフライ・エフェクト」ではヒロインを演じました。
「フロム・ヘル」のネトレイ役ジェイソン・フレミングとか、「ヒルズ・ハブ・アイズ」のゴーグル役、エズラ・バジントンも出ています。

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「ミラーズ」への2件のフィードバック

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