フィリップ、きみを愛してる

I Love You Phillip Morris
フィリップ、きみを愛してる

詐欺師で脱獄王スティーヴン・ラッセルの実話をもとに作られたジム・キャリーとユアン・マクレガーの愛と刑務所の日々。

フィリップ、きみを愛してる

ジム・キャリーのくどい演技を苦手に思う人も多いと言う。猿顔系男前のジム・キャリーの流れるような身のこなしと顔面ギャグは爆裂的で呆れるほどのしつこさが売りでした。
年を重ねたせいもあるのか「フィリップ、君を愛してる」ではほどよく抑制の効いた演技でいい感じです。
それにしてもジム・キャリーは詐欺師の役がお似合いですねえ。まくし立てる饒舌、お見事。
本作では体型の調整なども本気で行っており、役者魂も感じますよ。

引き込む冒頭からテンポよく見せる愛と犯罪の映画でして、ゲイを気持ち悪いと思ってるような人でもわりと抵抗なく見られるのではないかと思える洒落た仕上がりです。

面白いのは元妻のキャラクターとその関係。
最初は妻と子を持つ警察官のスティーヴン・ラッセルですがあるとき自分に正直に生きるのだとゲイをカミングアウトします。当然奥さんとは別れるわけですが、その後彼女とは友好的な関係を築いているのですよね。奥さんデビー(レスリー・マン)のさわやか演技には感動します。「あらどうしてんの?フィリップは元気?」とか、めっちゃキャラクター良いです。

IQ169の知能と巧みな饒舌で弁護士から大企業のCFOにまでなりきった天才詐欺師スティーヴン・ラッセルは現在もテキサスに服役中。映画化しかも恋人役がユアン・マクレガーと知って大いに喜んだそうです。
そういやユアン・マクレガーのゲイ演技は不気味なほど填まっておりましたね。

製作や監督が決まっていないうちからジム・キャリーは本作が傑作になると確信していたそうです。
「フィリップ、君を愛してる」はアメリカが舞台の英語の作品ですが、リュック・ベッソンのヨーロッパ・コープ作品となりました。

第62回カンヌ国際映画祭監督週間部門、第25回サンダンス映画祭プレミア部門出品作品。

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