レイプゾンビ

レイプゾンビ
レイプゾンビ
公開年:
2011
製作国:
監督:
脚本:
主演:
  • 小沢アリス
出演:

ビデオ作品「レイプゾンビ」です。何らかの原因により男が全員レイプゾンビと化してしまうという、いわゆるゾンビ系エロティックホラーというか、なんでしょうか。これ、何でしょうか。

レイプゾンビ

なぜ Movie Boo で「レイプゾンビ」を紹介するのか。それはもちろん観たからであります。なぜ観たか、それはアリスセイラーがテーマソングを担当していて尚且つ出演もしているからです。

アリスセイラーとは何か、それは82年頃から暗躍しているアマリリスの歌姫なのであります。
ごく希に公私混同したインディーズネタが登場します。今回も登場します。

というのも、今月18日、2012年8月18日ですが、京都のイベントにアマリリス(改)としてアリスセイラー出演します。EP-4の佐藤薫も博士役とトークで出演します。VAMPIRE!やチルドレンクーデターも出演します。大変珍しい貴重なイベントであります。Monster Night 2です。
素敵な映画ファンの読み物 Movie Boo で公私混同のインディーズイベントの紹介とは酷い話です。どうもすいません。でもインディーズということについて映画と絡めた言いたいことがありますので言います。

わたくし、文化的好みはいわゆる名作思考なのであります。ミーハーといってもいいです。もちろんインディーズも好みますが、それはインディーズだからではなく、よく出来た作品だからです。もう一つ大きな理由は、私が映画に関わっていないからです。単純にファンとしての目線だからです。音楽や美術については名作からアングラまで完全に並列に受け止めているのでありますが、それは自分が関わっているからです。どういうことか。こういうことです。

文化や芸術にはトップがあり底辺もあります。底辺の裾野の広がりがより優れたトップを生む土壌なのであり、とても重要なものです。裾野の底辺には新しいアイデアや尖った技法や才能ある人材が満ちています。もちろんほとんどはがらくたです。ですが、がらくたの山にきらりと光る未来の種が混ざり込んでいるものでありまして、これを近い場で感じることは面白い体験です。でもその体験には積極性も必要ですし、言ってみれば面倒臭いです。業界の土壌を見渡さなくても、トップに君臨する完成度の高いものだけを見ていても十分芸術を堪能できます。

さてそこで、自分が関わっているかが重要になってきます。関わっている以上、業界をいろいろと知ることになります。判断も甘くなります。マニア目線にもなります。例えば私、今度公開されるある映画の背景美術をいくつか描きました。監督さんや出演者の方とも挨拶を交わしました。ただそれだけのことでも、もうこの映画を他の映画と同じように見ることは出来ません。だからメジャーかマイナーかという問題はほんとは関係なくて、我が身の立ち位置がどこにあるのかが重要とも言えます。

ある自主映画があったとして、特に突出したところのない稚拙でつまらない作品だったとしましょう。でも自分がその映画の周辺にいると細々とした事情を知ることになるので、ただつまらないなんて感想を持つことなく、些細ないいところを見つけて「面白かったよ!」と思うに違いありません。ひとえに自分の日和見的性格が原因なのでありますが、音楽や美術ならともかく、純粋ミーハーファンとしての映画にはそういう内輪的感想を持ち込みたくなかったのであります。内輪的感想にまみれれば向上心を失い真っ当な評価もできなくなります。この状態に陥っているぬるま湯の世界を好みません。

そういうわけで「レイプゾンビ」ですが、もちろん自主映画なんかじゃありません。立派なビデオ作品です。マイナーですらありません。ファンもたくさんいますし全国に流通しています。映画祭にも出品されました。

アリスセイラーとは仲良しなので、もうそれだけで私にとっては十分この作品のいいところを褒め称える下準備が整っています。観る前からおもしろがっています。それが判っているので感想文が書きにくい。嘘くさくなるかもしれません。しかし本当のことを書きましょう。ええそうですよ。私はぬるま湯の住人です。

「レイプゾンビ」面白いです。

いやほんと。いろんなアイデアも盛り込んであって、時々いい演出が光っています。特にアリスセイラーの出演するシークエンスの挿入の仕方は気が利いています。女の子たちが嬉々としてゾンビを撃って遊んだりバーベキューしたりします。この挟み方は結構絶妙です。かなりいいです。ほんとですって。

残虐シーンやエロティックシーンは、比較的抑制がきいています。これも意外でした。下品さがあまりありません。

コスプレ的女優さんたちがだらだらした演技をしますが、その中でひとり演技が上手な人がいます。誰だか知りませんが、最後に大立ち回りをする重要な役ですから、実力に応じたキャスティングをこっそりされていることがうかがえます。いや別にこっそりってわけでもないと思いますけど。
その、巫女の格好をした女優さんのエピソードは最初から少々凝った作りになっていて、構成力というか脚本に力があることが感じ取れます。

男が全員レイプゾンビになる中、童貞オタクだけは煩悩が足りずゾンビになりません。コスプレ女優にしろ、この設定にしろ、何か面白おかしくオタク文化を取り入れているのが笑えます。監督はどう見てもオタク方面の人に見えませんから、そのギャップが変です。単にオタク的なるものを茶化しているわけでないというところもいい感じです。

テポドンの件もいいですね。昔の筒井さんのドタバタ小説みたいな展開です。あのやけくそ感みたいのも私好きです。

それから肝心のテーマソングですが、これ最高。もう頭から離れません。

音楽のみのロングバージョンも発見。これはいい!

というわけで、いろんなアイデアが入ってる「レイプゾンビ」ですが、私は好きですがもちろん万人にお勧めするということはありません。
ちょっと目線を遠くに飛ばして酷い評価をひとつするすれば、映画というより変なテレビドラマみたいなものです。何をして映画みたい、何をしてテレビドラマみたいという話は別に譲るとして、私は映画的なアプローチを好みます。あと、映画内テレビ番組のシーンがちょっとくどめで、その中で偉そうに語られる内容にも辟易しました。正直なところ。ああいったシーンにも、テレビ番組というものの影響力の強さを感じずにおれません。しかしまあテレビ番組が人に影響を及ぼしていたのも昭和の話。そのうち懐かしいものの一つに成り下がることでしょう。いくつかの否定的感想でした。

友松直之監督はこれでもかというほど内容をYouTubeに挙げておられていて、数々の「予告編」を観るだけでもうほとんどの内容を知ることが出来ます。「惜しまずどんどん出す」ということです。テンポ良く編集されているので予告編を見るだけで十分かもしれません。私はネタバレを好まず、予告編も避けるタイプなので、監督のこの思い切った姿勢にちょっと驚いたものです。でも潔くていいと思います。

とうわけでですね、京都を含むほど近い場所にお住まいの方はですね、8月18日UrBANGUILDですよ。ぜひいらしてください。

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というわけで追記ですが、宣伝していたイベント、無事終了しました。これがまあ、前代未聞の凄いイベントだったわけでして、面白かったですねえ。スペシャルゲストの山崎春美氏と鈴木創士氏も登場、佐藤薫氏も交えてセッションも実現しました。これは貴重。

チルドの一曲をアリスセイラーに歌っても頂きました。機材トラブってキーボードが鳴り止まなくなってしまいましたがまあ勢いとして気にしない。

その日、アリスセイラーに「レイプゾンビ」のみんなのサイン入りポスター頂きました。わーいわーい。ありがとう。
pic.twitter.com/NCEbRvrh

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