マルサの女

マルサの女
ご存じ伊丹十三「マルサの女」
マルサの女

山崎努カッコ良すぎ。
序盤のダンスシーンでまず釘付け、その後はどう出てきてもカッコいい。これほどの格好良さを演じきれるのは山崎努しかいない、と言う気すらする。
今回久しぶりに観て、手塚治虫に出てくるランプにそっくりだということにも気がついた。
ただの脱税と公務員の話なのに、この映画にはハードボイルド的格好良さがみなぎっている。しかも脱税と公務員の話ならではのハードボイルドであり、ハードボイルドを脱税と公務員で描いたという半端な技法ではない。ここらが凄いと感じる所以だ。
まだ「タンポポ」のように、伊丹十三、描きたいことが入りきれないくらいあるようで、随所に奇妙なシーンが散乱している。冒頭のシーンとビアホールでの赤ん坊の件なんか相当珍味だ。だが非常に重要。
ロードショー当時「流行ってる」から観なかった自分の甘っちょろい天の邪鬼さが後悔。
音楽も好き。iTMSで買ってしまった。

2006.02.08

このエントリーをはてなブックマークに追加

[広告]

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です