ネバーランド

Finding Neverland
1903年のロンドン、「ピーターパン」の誕生秘話をジョニー・デップが演じます。
ネバーランド

ロンドンの雰囲気がなかなかよいです。ジョニー・デップの妙な歴史的な文学的な顔立ちともピッタリ。
子供が絡み、嫉妬が絡み、スランプ、新作、誤解、事件、、あらあらあら。そ、そんな。てな感じでピーターパンというお話が生まれるまでを語ります。これ、事実に基づいてる部分も多いらしいんですね。どこまでがどう実話なのかわかりませんが、ピーターパン誕生秘話そのものがドラマチックなわけですね。へえ。
地味な人間のドラマから徐々にファンタジーへ傾き、キラキラ輝いてちょっとほろっとする予定通りのそつのない演出は観ていて安心。観ていて安心はいいんですがそれ以上でも以下でもないのですね。
もっとこう、ずどーんと来るかと思ったんですがそこまでぶっ飛ぶこともない、程よいところで押さえています。よく言えば非常に上品で厭味がない、悪くいえば凡庸、ってところですか。そのご判断は観る人に委ねましょう。
委ねましたところで超個人的な感想へと少し進みます。
この作品は悪くない、いえ、どちらかといえば良い作品ですが、やはり凡庸さには勝てません。残念ながら少し印象が薄いのです。この薄さは実は監督のマーク・フォースターさんの特徴ではなかろうか、と思って他の作品を思い返してみれば、「チョコレート」「ステイ」「主人公は僕だった」を観ています。ははあ。なるほど!この監督の感じが伝わりました。
発想やテーマやストーリーそのものなど、映画の根幹に関わるところはなかなか渋い選択とハイなセンスをお持ちでして、これは私的にはツボに近い。先に挙げた映画もどれも面白いです。で、出来上がった映画はやはりシナリオほどはぶっ飛んでいなくて、安心安全なこじんまりとした仕上がりになってます。
マーク・フォースターという監督の優しさのあらわれでしょうか。生真面目さの表れでしょうか。
この方はドイツ人医師の父とスイス人建築家の母を持つ三人兄弟の末っ子で、スイスのグラウビュンデン州で育てられたとwikiの人が語っております。ははあ。上品で賢そうでそして優しそうなわけだ。いえ決して家柄占いとか信じてる訳じゃありませんが何となく納得。

さてジョニー・デップです。ジョニー・デップさんといえば代表作はテリー・ギリアムの「ラスベガスをやっつけろ」ですね。みんなもそう思うでしょ?何、違うとな。そうですか。私も若い頃はジョニー・デップに似ていると皆に言われたものです。何、誰も言ってないとな。そうですか。でも誕生日は同じです。生年月日が同じだと長い間信じていたのですがそれは間違いで、私よりひとつお兄さんだったことを最近知りました。ジョニー・デップ、薬師丸ひろ子、私の同生年月日の三大スタートリオはまぼろしだったんですね。ちょっとがっかりです。
もの凄くどうでもいい話をまことに申し訳ありませんでした。

2006.07.19

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