柳と風

アッバス・キアロスタミ脚本による少年映画。風吹きすさぶイランの田舎で少年が奮闘します。これほどのドキドキがあろうか、これほどのハラハラがあろうか。「柳と風」は身悶え必至のソリッドシチュエーションおつかいサスペンス。

アイム・ソー・エキサイテッド!

巨匠ペドロ・アルモドバル2013年の新作は力の抜けた航空機コメディ。機体トラブルで着陸できない飛行機内で乗務員とビジネスクラスの客との変態性豊かな愛のひとときを描いた軽くて凄い映画でもうあたし興奮しちゃう!

ライフ・アクアティック

ウェス・アンダーソン監督2005年の「ライフ・アクアティック」はちょっと毛色の変わった海洋探検家のお話で冒険ファンタジーです。ウェス・アンダーソン作品としてはやや異色の派手な冒険活劇映画となっています。

何がジェーンに起ったか

かつて子役時代と成人時代で人気が逆転した華やかな世界のジェーンとブランチの姉妹。その後は年を取り隠居して人知れず豪邸に住んでいます。名作の呼び声と共に、あぶり出されるのは全開の楳図っぽさ。

パーフェクト・ホスト

指名手配中の男が咄嗟の嘘で逃げ込んだ住宅街の豪邸。家の主は親切にもてなしますが強盗が本性を現す頃、この家の主もまた本性を現し始め、不条理極まりない夜が始まります。

クロッシング・ザ・ブリッジ 〜サウンド・オブ・イスタンブール〜

東西文化の合流地点イスタンブールにノイバイテンのアレキサンダー・ハッケが赴き、様々な音楽家を訪ねて文化と音楽を探るドキュメンタリー。ファティ・アキン2005年の作品。

ナタリー

オドレイ・トトゥ主演のラブコメ調の恋愛ドラマ。ラブコメからコメを取ったらラブしか残らないけど、その残ったラブもコメとくっついてる程度のラブだからして、「ナタリー」はちょっと珍しいくらいのどうでもいい映画。

バイオレンス・レイク

カップルがおります。週末綺麗な湖に行こう、君に見せてあげたくて。あら嬉しいわ行きましょう行きましょう。着いた。五月蠅いガキどもがいるな。ほっときましょうよ。ちょっと文句いってやるよ。ほっときましょうって。あっ。何てことを。ぎゃーっ。

コンプライアンス 服従の心理

米国で10年間にわたって起きていた「身体検査いたずら電話詐欺事件」を忠実に映画化。「こんなのにだまされるなんて」と一見誰もが被害者を小馬鹿にするような感想を持つかもしれないがそれこそ罠。そして「コンプライアンス 服従の心理」は映画作品としても最高の出来映え。

瞳は静かに

1977年軍事政権がクーデターを起こして政権を取った直後の頃のアルゼンチン、登場するのはちびっ子アンドレス8歳です。病院勤務の素敵な母と楽しく暮らしております。しかし悲劇が起き、それを境にアンドレスの世界が変わります。彼を取り巻く世界とその住人を見つめるアンドレスの瞳に震えが止まらない。