年末年始に自宅で観たいレンタル開始タイトルのメモ2015年暮れ

劇場に出向くことが難しい大人の事情を抱えたみんなや私です。DVDや配信、購入やレンタル、いろんな見方があるのが実際のところ。年末年始にはたっぷり仕入れて自宅でオールナイト、ありますあります。そんなあなたや私に楽しみな新作や新レンタルの数々、比較的新しくリリースされたものをいくつかメモっておきます。今やこういう見方は失われた名画座の代わりです。
年末年始に自宅で観たいレンタル開始タイトルのメモ2015年暮れ

ヴェラの祈り

これ、内容がどんなのか全く知りません。ただ「父、帰る」のアンドレイ・ズビャギンツェフ監督作品なので。「父、帰る」はたまらなくいい映画でした。そして監督作品が二本も日本で公開されてめちゃ楽しみにしていたのに旅の途中に公開終わってて泣いてました。
「ヴェラの祈り」は多分ヴェラという人が祈るお話ではないでしょうか。

エレナの惑い

同じく「父、帰る」のアンドレイ・ズビャギンツェフ監督作品。どんな内容かは全く知りません。きっとエレナという人が惑うんだと思いますね。

昔若い頃、ちょっと時間が空いていれば訳もわからず映画館に入っていきました。名画座がたくさんあったこと、ロビーでたばこが吸えたこと、予約や整理番号や入れ替え制など面倒なこともなく好きな時にふらりと入れたこと、いろんな理由がありますが、そんなわけで見知らぬ映画に触れる機会も多くございました。
後にビデオレンタルが流行って、見知らぬ映画に触れる選択肢が増えましたが、ビデオはテレビで観るのでちゃんとした映画じゃないと思ってました。
さらに後、ホームシアターが手に入り映画を楽しめる機会は増えましたが、そのかわり劇場が非常に居心地悪い空間になってしまったため、見知らぬ映画に触れる機会は大幅に減りました。
そんな中、昔の名画座のような役割を果たしたのがネットレンタルだったと思います。「なんかわからんけど何でもええし勝手に送ってこいや」という姿勢でありまして、これを利用したために昔以上に見知らぬ映画に触れる機会が増えたのですね。「父、帰る」なんてのにも普通に暮らしてると出会えなかっただろうと思います。

エレナの惑い ヴェラの祈り 公式(一時期リンク間違ってました。訂正済み)

サンドラの週末

決して外してはならないダルデンヌ兄弟の新作を見逃してしまい泣いていました。映画部の奥様は観に行っていて、感想を口にしようとするのを決死の覚悟で阻止していたのもほんのちょっと前の思い出です。嬉しいことにもう作品化されました。
「サンドラの週末」は、多分サンドラという人の週末のお話です。

サンドラの週末 公式

イタリアは呼んでいる

もちろん多分イタリアが呼ぶというお話に違いありません。これも旅の最中にどこかで上映していました。もう作品化されて嬉しいけど観たいのがいっぱいあって人生が全然足りません。
マイケル・ウィンターボトムという監督は謎の監督でして、不可思議な雰囲気で魅了する叙述トリックの怪作「キラー・インサイド・ミー」や、子供の成長を組み込み5年間に渡る撮影を施した「いとしきエブリデイ」や、バンドのコンサートとセックスシーンしかないというポルノ的青春映画「9 Songs」の監督です。観たのはこの三本だけですが監督の特徴がまったく読めず、強いて言えばとことん実験的な作風にチャレンジする人?よくわかりません。ですので「イタリアは呼んでいる」に惹かれます。

イタリアは呼んでいる 公式

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天使が消えた街

なななんとマイケル・ウィンターボトムもう一本。こっちは新作です。これまじでついこないだ日本で公開してませんでしたっけ。今年の年末以降に公開されるところもあるんですよね。作品化早すぎますね。うれしいけど。
これも何かとてつもなく面白そうじゃありませんか?主演はダニエル・ブリュールですか。映画監督のお話ですか。天使が消えましたか。たぶん違いますね。イタリアが舞台ですからイタリアに呼ばれたんでしょうか。前作と同時期に撮った?そんなことないか。いやわからない。そんなことはどうでもいいし。事件にまつわるお話っぽいです。これは外せません。

天使が消えた街 公式(消滅)

感想文はこちら 天使が消えた街

靴職人と魔法のミシン

俳優で「扉をたたく人」の監督でもあるトム・マッカーシーの作品です。こんなのいつ上映してました?全然知りませんでした。靴職人が魔法のミシンで何かするお話です。たぶん。コミカル系?ファンタジック系?わかりませんが「扉をたたく人」はとてもよい映画でしたので。

靴職人と魔法のミシン

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エレファント・ソング

象の唄です。ちがいますか。グザヴィエ・ドランが監督ではなくて主演の作品で、あれれ?これってついこないだ劇場で予告編見たばっかですけどこないだと思ってたら半年経ってますか。いつの間に。これとても面白そうですしね。

エレファント・ソング 公式

ボヴァリー夫人とパン屋

フランスおばさまコメディというジャンルがあるのかどうか知りませんが、こういうの好きなんです。おばさまは余計であったか。「屋根裏部屋のマリアたち」とか、そういう系統といいますか。そして外せないファブリス・ルキーニがパン屋さんの役ですか。知性派パン屋のおじさんが近所に越してきたボヴァリー夫人みたいな人のことを本気でボヴァリー夫人のようだと思うというはなしですか?知りませんけど、面白そうなのです。わりとすごく楽しみ。

ボヴァリー夫人とパン屋

感想文はこちら ボヴァリー夫人とパン屋

真夜中のゆりかご

オーイエーイ。我らがスサンネ・ビアの新作ですよっ。スサンネ監督の新作があったとは全く知りませんでした。なぜこの人の映画はいつも知らないうちにやって知らないうちに終わってしまうのか。でもいいの。DVDで出るから。スサンネ・ビアがどういう人かはもういろいろ書いてきましたのでここでは遠慮しときますが、いつも微妙系で複雑系です。なんのことやら。今回はどうやらスリラー調のシリアスな映画ですか?何にせよ楽しみです。もうね、この監督さんは何をどう撮ってもいいんです。
そういえば、数少ないMovie Booの読者でわずかに交流のあったいちごさんという方がおられました。映画をとても真面目にご覧になっていて、歴史的なことを絡めた映画感想のブログを書いておられました。いちごさんが珍しくスサンネ・ビアの映画を否定的に捉えたブログ(アフター・ウェディング)を読んだとき「スサンネの良さがわからんのか!」などとは全く思わずに「うむ、おっしゃるとおり、イチゴさんという方は本当に真面目なのだな、でもこの監督を面白がるような余裕はないのかな」と思ったものです。
それからしばらく後、ブログをのぞきに行ったらイチゴさんが亡くなったことをご家族の方が報告しておられました。映画感想のブログを病床で書いておられたそうなのです。真面目であたりまえ、余裕などなくて当たり前なのでした。私は大いに反省し、数日間黙祷を捧げました。

真夜中のゆりかご 公式(消滅)

感想文はこちら 真夜中のゆりかご

アリスのままで

ジュリアン・ムーアは化け物です。いえ、てっきり私と同じくらいの年齢だとずっと思ってたんですね。そしたらね、年上でした。あんた化け物かー。うつくしすぎるやろー。というジュリアン・ムーアが若年性認知症を演じるというこの映画、予告編など見ましたら「なんだこりゃまたこんなのか、はいはい感動感動ごくろうさま」という気分にもなりそうですが、たぶんきっと予告編の編集が作為的でヘボいだけだと信じたい。「愛、アムール」だって年配夫婦の愛みたいな予告編集されてたし、極端なはなし「シャイニング」だって編集のしかた一発でコメディ映画にもなるんですからね。感動感動のつまらない予告編になんて騙されませんとも。

アリスのままで 公式

フレンチアルプスで起きたこと

これがまた本命中の本命、これ何ですかこの映画なにごとでしょう。これいつやってました?問答無用で大好物感がひしひしとせまっております。もちろん観てないので何とも言えませんが。でもちょっとこれオーラを感じます。

フレンチアルプスで起きたこと | 公式

マーシュランド

スペイン映画なら何でも大好きMovieBoo一押しの「マーシュランド」ですがどんな映画かは全く知りません。あ。しまった。予告編見てしまった。事件に関するシリアスな映画っぽいですね。ゴヤ賞10部門受賞の傑作ミステリーとのことです。
イワシことラウール・アレバロが主演ですか。アントニオ・デ・ラ・トレも出ています。なんであろうと躊躇なく楽しみ。

感想文はこちら マーシュランド

暴走車 ランナウェイ・カー

スペイン映画なら何だってお気に入りMovieBoo一押し(か?)の「暴走車 ランナウェイ・カー」は仕掛けられた爆弾と共に爆走するカーアクションドキドキサスペンスですか?わかりませんけど、どんな役でもばっちりなりきる名優ルイス・トサルが今作でも頑張ります。

感想文はこちら 暴走車 ランナウェイ・カー

ロスト・リバー

出ました「ロスト・リバー」絶対に外せないと決意していたけど気づいたら上映終わっていたというとほほ状態で作品化待ちわびてました。「観たい映画」のところにも書いたので繰り返しませんがお気にいるかどうかは観てみないと何とも言えないが観とかないといけないかなと思ったタイトルでして。

ロスト・リバー 公式


というわけでDVDや配信で買ったり借りたり出来る期待の新作を一部ご紹介いたしました。
でも年末直前の12/12は京都に来て木屋町のUrBANGUILDで忘年ライブありますのでそれを最優先でお願いしますね。
1212

映画の探しやすさ

観たかった映画の名画座としての役割を持った配信・作品化ですが、それよりも公開していたこと自体を知らなかったことのほうが多いのです。作品化してからほうが見つけやすいんですよね。データベースが充実してるというか。前に書いたと思うんですが、どこに書いたっけ。
iTunesや他のレンタル・配信もそうですが、データベースの活用が全然できてなくて、映画を見つけ出すことが出来ません。目的の映画タイトルで検索することはできますが、漠然と探すことが不可能なんですね。はっきりいうと酷い代物です。そんな中なぜかDISCASだけは(ウェブサイトのデザイン変わって以前より悪くなりましたが)探し出したり見つけ出したりしやすいのです。製作国や公開年や映画賞など、いろいろな項目で絞り込んで映画を発見できます。こないだも「南米の映画なんかないかな」とブラジルで絞り込んで「カランジル」などという傑作を偶然見つけました。
正直な話TUTAYAとかTカードとか嫌いなんですけどDISCASサイトのDVD探しは非常に便利でして、なかなかやめられません。

 

日本の衰退と共に入ってくる映画が減ってきたように感じます。配給会社もたいへんです。レンタルなんか売り上げの足しにならないと思いますので心が痛みますが映画ファンを増やすのに一役買ってるとは思います。でもなあ。どうでしょうね。昔はテレビがファンを増やすのに一役買っていたと思うんですが、今はその役割はMovieBooが一手に(こら)

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