一口感想の羅列 vol.2

2020年コロナの春は風吹きすさぶ曠野の如し、えらいことになっております昨今、世界はがんばりますが日本は酷い有様でまるでいつか見た原発事故。あのときの成功体験が為政者を狂わせましたね。為政者だけでなく天然全体主義者の嫉み星人日本人の正体もあぶり出されつつあります。
一口感想の羅列 vol.2

それはともかく、映画の一口感想いきます。前に書いたことがありますが(一口感想の羅列 vol.1 概ね2014年)あれの続きで取りこぼしていたのも含めメモつきタイトルを一気に放出。ざっと2015年までくらいに観たやつかな。2015年が5年前なんて信じない。だいたい概ね去年ですよ。違いますか?違うようです。というかわしがいつ見たかなどどうでもいいし。

タイトルとメモをこうして羅列することで記憶をちょっと留めておくという私的目的の本稿ですが、タイトルを見て「こんなのあったな」とか「ステイホームだし、見てみよっかな」とか「詳しく知りたいな」とか思っていただければいいかもしれないなと。

トランセンデンス

ジョニー・デップのやつですよね。これすっごく良かったです。映画の作り手が思うがままにミスリードされ「つまらない話やなあ」と思っていたら心系のどんでん返しに心を持っていかれ映画部は涙に濡れました。

殺人の啓示

対話するやつですね。スーザン・サランドンと。確かこれ良い映画だった筈。何だっけ。悔しいなあまり覚えてないけど、とにかく対話するんですよね。

ある過去の行方

アスガー・ファルハディ監督ですよ。この監督の映画はどれもめちゃんこ凄いです。特に大傑作は「別離」で、他の映画もすごいです。「別離」と「サラリーマン」そうそう「サラリーマン」凄かった。「ある過去の行方」もたまらないんです。でもこの監督の映画って、私、語りたくなることがほぼないんです。感想は「凄かったなあ」「おもろかったなあ」しかありません。「良いドラマ」という映画はほんと苦手です。

ウィズネイルと僕

売れない役者の青春映画。おもろいコンビのおもろい映画です。やや時代を先取りした感じの映画と言えるのでは。ナチュラルな青年たちの振る舞いがいちいちとてもいいんです。

エスケイプ・フロム・トゥモロー

この映画はぜんぜん面白くも何ともないんですが一つだけ面白いことがあるんです。ディズニーランドでゲリラ撮影したってことです。ええーっ。ディズニーランドで無許可ゲリラ撮影。ええーっ。君ら訴えられたら末代までも払いきれない金額で根絶やしにされちゃうよ。何て恐ろしい事をしでかしたものだろうと。まあでも映画は全然おもろくなかったです。ごめんね。

フライト・ゲーム

ジャウマ・コレット=セラが監督、リーアム・ニーソンとジュリアン・ムーア。これは期待しますよねえ。実際、観てるときはおもろいわけですよ。でもね、忘れ去られがちな映画でした。普通なんです。面白さも。もうちょっと個性出してくれると思ってたんですが。

ザ・ポゼッション

ホラー系でしたっけ。イザベル・アジャーニの「ポゼッション」とは関係ありません。悪い印象はないですがホラー見過ぎで何がどれだったか記憶があやふや。

ナイト・スリーパーズ

これはいろいろ言いたくなる映画でした。悪い意味で。ジェシー・アイゼンバーグが始終暗い顔で寡黙であるという、それだけでもやもやします。テーマやプロットはとてもいいんです。なんであんな辛気くさくじめじめ作ってしまったかなあ。惜しいなあと。惜しい映画の感想書き始めたらすーらすらと言葉が出てきて止まらなくなるんですがこの映画についてはもう今さらいいかって感じ。

エヴァの告白

これは名作です。何年経っても話の折にこの映画のタイトルが出てくるほどにずっと残っている映画です。出演者も印象を残して、後に「エヴァの告白に出てた人やな」とかって言い方をしてしまうほどです。

そのネズミ凶暴につき

これは残念系だったように思います。

ロンドン・リバー

わお。これも名作。これも自分史に残り続けています。「ロンドン・リバー」思い出すだけで胸が締め付けられるー。たまらないですマジで。これ素晴らしい映画でした。

アンダー・ザ・スキン 種の捕食

意外とガッチリした体型やな。と思いました。あとは「天使の分け前」のあの青年が出ていてびっくりした。やや冗長で雰囲気重視系。雰囲気よかったんですが雰囲気以上のシナリオがあればなあと。僅かにちょっとだけ惜しかった。

罪の手ざわり

何でしたっけ。あっ。思い出した。群像っぽいあれか。いやあ、これ強烈でしたよねえ。中国映画の底力。これはすごいす。

私の、息子

30過ぎの駄目息子と、いざとなれば彼を守るために奔走する母親の、過保護というか、何というか、これまた辛い話でした。強い力を持つ映画。

インターステラ—

これは公開当時は話題沸騰していましたね。でも伝説化するほどではありませんでした。凄く良いんですよ。本であることとか、好きなテイストはありました。ただ何となく最後の帰結のためだけの伏線強調ストーリーがちょっと気になってました。

シリアル・ママ

念願の「シリアル・ママ」をやっと観れたと感激の「シリアル・ママ」です。もうこれはね、伝説となってもしょうがないですよ。悪徳の数々、最高です。

ルーシー

これもスカーレット・ヨハンソンでしたっけ。最近の若い人たちが好むと言われているいわゆる凄い力覚醒系ですね。ストーリーの一部にちょっと面白い展開があったような気がしますが概ね忘れました。凄い力覚醒系にあまり乗れないのが正直なところ。

シャトーブリアンからの手紙

フォルカー・シュレンドルフ監督が描くホロコースト系の映画ですが、やや変わり種のテーマとも言えます。緊迫感もあって政治ドラマでもあって、何よりもう辛くて辛くてたまらないです。ドイツではこういう映画が作られ続けます。

ザ・トライブ

セリフがない映画ですね。というのも、登場人物全員聾唖者です。セリフがないと言うと静かな映画かと思われそうですがとんでもなくて、うめき声、息づかい、そういうのが恐ろしく迫ってきます。あと音の処理も凄くて、これは良い音響設備の劇場で堪能できたことが幸いでした。内容は強烈です。激しく攻撃的な取り扱い注意の危険作品。

ホビット 決戦のゆくえ

めちゃ楽しいやつや

スリー・モンキーズ

作品に圧倒されたのでヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の過去作を漁ろうと観たのが「スリー・モンキーズ」でした。見応えあります。ですが最近作がぶっ飛びの大傑作すぎるのであって、まだこの「スリー・モンキーズ」ではぶっ飛ぶところまでは到達していない感じはちょっとあります。いえいえそれでもがつーんと来る映画には違いない。力あります。

神々のたそがれ

これを記事に書かなかったことは悔やまれます。言いたいことがいっぱいあった。重要な点をひとつだけ述べると、それはユーモアです。このことは、上映後の対談で鈴木創士氏も語っており、そしてちょうど同じ時期に私のバンドに鈴木創士氏にゲスト参加していただいて作品を残すことも実現しました。歴史の証人でもある「神々のたそがれ」です。

嗤う分身

ドストエフスキーの「分身」を現代にアレンジした作品で、ジェシー・アイゼンバーグとミア・ワシコウスカです。この映画のジェシーは始終深刻そうな鬱々した表情で、そのせいで私はそれほど褒めちぎることもなかったんですが、でも悪くないです。良い映画でした。けど何か個人的には乗りきれないところも少しありました。

ニューヨークの巴里夫

なんとこの映画は「スパニッシュ・アパートメント」「ロシアンドールズ」の続きです。クラピッシュ、変すぎます。で、この映画がどうのこうのじゃなく、クラピッシュの映画があれば観ずにはおれないという、いろんな意味で。

Mommy/マミー

グザヴィエ・ドランの映画はどれもすっごくいいですね。でも最後のほうはどうしても「かっこいい自分カッコいい自分かっこいい自分」というシーンになります。その点、この「Mommy」はグザヴィエ・ドランが主演していないので、彼の映画の良いところだけが凝縮されています。これ、すっごく良かったです。なぜかお正月に観に行ったので、この映画を思い出すとお正月の香りがしてしまいますがそれは皆様には何の関係もない話でした。

嫉妬

このタイトルでは「これ何だっけ」となりがちですが、これは何とヴィルジニー・デパント監督でエマニュエル・ベアールとベアトリス・ダルが女の愛憎を演じ尽くすという、想像を絶するどろどろ映画でございます。正直、ビルジニー・デパント監督だからもうちょっと期待していたんですが、まあ、あの、この組み合わせそのものに価値があるということで。

プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ

この映画は構成が面白い作りでした。その構成に驚いて「うっひゃー。こんなことになるんか」と楽しみました。確かこれめっちゃ面白かったような気がします(概ね忘れたらしい)

ジェサベル

事故にあって実家に戻り亡き母のビデオメッセージを見るというような、ミステリ的なホラーだったような。謎に迫る面白さがあったりそこそこ極端なことになったりする信頼のブラムハウス製おやつホラー、悪くなかったと思います。

毛皮のヴィーナス

舞台女優と監督の壮絶やり取り。これ傑作でした。ロマン・ポランスキーすごすぎ。マチュー・アマルリックとエマニュエル・セニエのやり取り完璧、これは傑作。まじスゴ。言いたいこといっぱいありました。

ミュータント・タートルズ

亀のヒーローがあばれるやつで、亀の気持ち悪さが良い味出してるアクション映画。めっちゃ楽しかったけど内容は忘れました。

ドム・ヘミングウェイ

ジュード・ロウの駄目男っぷりが堪能できる良作。もちろん私はこの映画が大好きです。これも言いたいことがいっぱいあった。駄目でクズ、すばらしい。

ザ・ゲスト

好青年が「戦地で息子さんと一緒だった親友です」とおうちにやってきて気に入られるやつですね。アダム・ウィンガード監督を気に入って持ち上げていましたがほらやっぱりこんな凄いのを作りましたよ。と言わずにおれないという。

隣人 The Neighbors

団地を舞台にしたホラーというかスリラーというかそういう映画です。団地暮らしと幽霊と連続殺人、見事な融合です。団地の色んな人たちが出てきてそれぞれに事情なんかがあってお茶の間レベルのほのぼのドラマと連続殺人とホラーが絡み合うヘンテコリンな映画、とてもいいです。

オオカミは嘘をつく

少女殺人のミステリー的スリラー。主要な容疑者がある程度定まっていたりしながら犯人を捜すのでミステリーというよりはスリラー・サスペンスの括りのほうが近いかな。全然悪くないですけど、まあ、普通というか。

マップ・トゥ・ザ・スターズ

デヴィッド・クローネンバーグが描くハリウッド。興味深く面白くちょっぴり難解で見応えたっぷり。娯楽産業のみならず西洋文明そのものへの風刺に満ちたこの映画に、豪華キャストとスタッフが集結していてわけがわかりません。

美しき緑の星

あ、これね、これわりと特別な映画ですよね。何故か2015年ごろだったか、ネット上で突然この映画が話題になりました。その話題のなりかたが実にヘンテコリンで「内容が鋭すぎて上映禁止にされた謎で幻の作品」みたいな陰謀論的なカルト的な噂でした。実際の「美しき緑の星」はそんな噂とは無関係にめちゃ面白い傑作映画で、これについては書きたいことがたっぷりありました。これはいずれ感想文本体に記事書くと思います。

インド・オブ・ザ・デッド

これはぜんぜんあかんやつや。インドと付ければ喜ぶと思ったか。

ジョニーは戦場へ行った

なぜこの映画を観たのか。忘れました。でも観ておかないといけませんよね。

ブラック・ハッカー

一押し監督の一人ナチョ・ビガロンドの大きな仕事です!やったね!面白いですよ、これ。冒頭シーンについても言いたいことがうずうずと。ナチョ監督どうしてるかなあ。

 


 という感じで、一気に放出!とか思ってましたが多すぎて無理でしたので、次回 Vol.3 に続きます。

 

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