今やっていたりこれから公開したりもう終わって悔しかったりする映画メモ2020年春

今やってたりこれから公開したりもう終わってたりする映画のメモ2020年コロナの春です。
今やっていたりこれから公開したりもう終わって悔しかったりする映画メモ2020年春

放射能にもコロナにも消費税恐慌にもアベノクラッシュにも感染しつつ懲りずに今やっていたり終わりかけていたりこれからやる映画2020年春をメモっとくのであります。

レ・ミゼラブル 公式の画像レ・ミゼラブル

「レ・ミゼラブル」が好評と聞いてキャッツみたいな名作の再映画化なのかふーんと思っていたら全然違って、ヴィクトル・ユゴー「レ・ミゼラブル」と同じモンフェルメイユを舞台とした貧困と抑圧の映画であるという。新鋭ラジ・リ監督はモンフェルメイユ出身でキム・シャピロンのアーティスト集団のメンバーでもあったらしい。力の入った映像を見て「おっ」ってなります。

公開中
レ・ミゼラブル 公式サイト

娘は戦場で生まれた 公式から画像娘は戦場で生まれた

ジャーナリストを目指す若者ワアド・アルカティーブがスマホで取り続けたシリアのドキュメンタリー。「娘は戦場で生まれた」という印象的な邦題で一気に注目、スマホで映画を撮ることは最早珍しいことではなく、リアルで迫力のある映像を記録する重要な機材の一つとなりました。我々はシリアの生の映像を見たいと考え、それを可能にする文明の利器は為政者に人間扱いされない庶民の強力な武器ともなり得るかと。

2020/2/29から公開され、まだまだ各地でこれから上映されます。

娘は戦場で生まれた 公式サイト


れいわ一揆

2019年の参議院選挙で旋風を巻き起こした山本太郎率いるれいわ新選組のドキュメンタリーを原一男監督が撮ったという、そんでもって膨大な映像から大急ぎで編集して2020年春に早速公開。この映画を撮影するきっかけとなったのはインターネットの原一男監督の番組に安冨歩氏が登場したことによります。その番組、だらだら見てましたわ。地方選に出馬した安冨氏を面白がって「次に立候補したら教えてください撮りますから」と言ったか安冨氏が「こんどまた立候補したら映画に撮ってくれますか」と言ったかどちらか忘れましたがそのような軽い挨拶のようなリップサービスがきっかけで映画の撮影が決まりました。口から出た適当こそ是文化の始まり。いいですね。
参議院選挙では、6年間の議員時代の実績と唯一正解を普通言葉で述べまくる山本太郎氏の力に多くの人が魅せられ、れいわ新選組という皮肉と冗談に満ちた名前の政党は国政政党となりました。

2020年4月17日より公開
れいわ一揆 公式サイト


21世紀の資本

経済書なのにベストセラーとなり読まれまくったトマ・ピケティの「21世紀の資本」が映画になりました。なんとトマ・ピケティ本人が共同監督もやり出演もしているという。映像も迫力あってとても面白そうな一本。ぱっと見た感じ子供からお年寄りまで、どなたにも理解できるような作りとなっている模様です。

私なんかは心理学社会心理学精神分析哲学芸術運動に現を抜かし経済について前時代の価値観のまま何も知らぬボケナス頭のあほでしたがここに来てはじめて経済について学ぶ機会があり目から鱗落ちまくった口でありまして、そういうニワカ経済の豆知識野郎でも興味深く楽しく拝見できそうな気配があります。

2020年3月20日より公開中
21世紀の資本 公式サイト


世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ

エミール・クストリッツァ監督がホセ・ムヒカ元大統領の映画を撮っているという噂は随分前から聞いていましたがドキュメンタリーを撮ってたんですね。いよいよ国内でも公開の運びとなりました。
ホセ・ムヒカ氏はネットでもその演説が公開され大ブームを巻き起こし、日本でもたちまちファンが増えて来日したりインタビューに答えたり何か学校のビデオ挨拶をしたりといろいろありました。この方とエミール・クストリッツァ監督の絡み、とことん興味あります。

最早この希望という偽名の絶望の国でひとしきり絶望を噛みしめているあなたや私にはムヒカ氏の言葉なんぞはより絶望に塩を塗られるのみでいい案配どころか致命傷を与えられるかもしれませんがそれはそれとして、このドキュメンタリー映画からは何やら特別な香りも漂います。

ただね、邦題ちょっと何とかしてよ。長すぎるやろ。

2020年3月27日より公開。
世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ 公式サイト


ブラ!ブラ!ブラ!

ファイト・ヘルマー監督の「ブラ!ブラ!ブラ!」は2020年の1月に日本で公開していましてほどんどドサ回りも終わってますが地元では今やっていまして、そろそろ最後のチャンスかなと。実は映画部の奥様だけが観に行っておっさんのほうの私は敵わず地団駄を踏んでいるという、で、これ、とても面白そうな映画です。なんつっても出演者すごいです。私のアイドル、ミキ・マノイロヴィッチに怪優ドニ・ラヴァン、おまけに貴重品パス・ベガまで出演しているという、これ観ないでどうすんだというレベルで完全に私好みの香り漂う好き好き映画なのにどうやら完全に見逃しました。いえまだ地元でやってるんですが。でも見逃したんです。観た人いいなあ。

ブラ!ブラ!ブラ! 公式サイト


精神0

想田和弘監督の「精神」観ましたか。必見のあれ。最強のあれです。あれではわからんか。精神科診療所こらーる岡山の山本昌知医師が引退されることになり、医師を追うドキュメンタリーを撮るミッションの中、山本医師だけでなく妻芳子さんとのご夫婦の映画になっていったそうです。ていうか、こりゃもうたまらんですよ。たまんないです。予告編だけでもうどこかへ持って行かれます。これはみんな好きでしょう。でもほんとは精神科医としてのドキュメンタリーも私は内心で期待していて、そして今になっても尚「精神」について言いたいことが山盛りあります。安心してください言いませんから。で、そんなこんなで精神科医の仕事っぷりを追っかける硬派なはたらくおじさん映画も観たかったんですがそういうのは忘れてご夫婦の愛のドキュメンタリーとおっしゃるならそういう目線でずっぽり見つめさせていただきますと、ピュアにそう思う次第でございます。

2020年5月2日より公開
精神0 公式サイト


デッド・ドント・ダイ

ジム・ジャームッシュ監督のゾンビ映画の噂を聞いてから一体何年経ったのか、もう半分忘れていましたがやっとのことで公開の運びとなりました。軽いタッチのゾンビ物に見えますがジム・ジャームッシュの文芸的味わいがそこそこあれば全て善し。

年月というのはあっという間に流れます。かつて私やあなたの英雄だった監督たちはもうお兄さんじゃなくて大御所の域におられます。ある監督はまろやかに、ある監督は垢抜けて、ある監督は自分史を語り始めたりします。絶望の果てに優しくなってしまう監督もおられますし年齢と共に成熟したりあるいは相変わらずだったり、まあ、いろいろおられます。客にとっても同じことで、ある客にとってある監督作品の頂点と思ってる崇拝してる作品があったとして、そのピーク感は極めて個人的なものではあるものの、じゃあその後の作品についてどうなんだいと考えたとき、そこにある穏やかさを是として良いのかどうなのか、そういう問題も孕みます。何を言ってるのかわからないでしょうけど、それは辛くもあり幸せなことでもあるということを考えます。ところで何故か辛いと幸せは漢字がとても似ています。

2020年4月3日より公開
デッド・ドント・ダイ 公式サイト


BaBaQue-cover-1
2020年4月17日ペンギンハウス、4月18日Li-Po

ところでこの手の映画メモのときにわりとついでに自分ごとの宣伝したりします。今回もします。2020年4月17日 高円寺 ペンギンハウス、4月18日 渋谷 Li-Poに出演しますのでお越しください。詳細はまたチルドレンクーデター公式でお知らせします(ここに書いたのが速報なのでまだ詳細記事はないです。近いうちに載ります)

コロナでエグいことになっていまして、ライブハウスとかスポーツジムが名指しで魔女狩りされたりしたそうで、3月の楽しみだったイベントが中止になったりしました。4月の東京は戒厳令ごっこに明け暮れる悪徳為政者にうんざりしている同胞たちが集えれば良いなと思っています。ぜひどうぞ。

・・・危ぶまれていましたが両日とも中止になりました

このエントリーをはてなブックマークに追加

[広告]

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です