メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬

「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」はテキサスの国境地帯で起きるひとつの事件をめぐるドラマ。群像劇とロードムービーを掛け合わせた素晴らしい脚本をトミー・リー・ジョーンズが初監督。傑作。

インランド・エンパイア

デヴィッド・リンチ渾身の長編。幻想的分裂病的カオスにして複合パズル。緊張と恐怖、不安と悲哀で綴る実験的映画の大傑作。

ブリキの太鼓

じゃがいも畑での祖母の妊娠から自分の誕生、戦争の遍歴、少女とのエロティシズム、ドイツの作家ギュンダー・グラスの長編小説を映画化。

エレンディラ

おばあちゃんと豪邸に暮らして女中のような扱いを受けているエレンディラは、過労と睡眠不足でうっかり火事を出してしまい豪邸は丸焼け、「この損害は計り知れないよ」と、おばあちゃんはエレンディラに売春で金を稼がせます。
ガルシア・マルケスの短編を映画化。美しく儚く強い少女エレンディラの物語。マジックリアリズムの大傑作。

ファニーゲーム

冗談抜きでたぶん史上最悪の映画。ミヒャエル・ハネケ監督の強烈な一本。犯罪のリアリティとは何か。虚構ならではの恐怖と何か。「ファニーゲーム」は映画史に突き刺さります。