フッテージ

Sinister
フッテージ
公開年:
2012
製作国:
監督:
脚本:
音楽:
主演:
出演:
  • ジュリエット・ライランス
  • ジェームズ・ランソン
  • クレア・フォーリー

一家で引っ越してきた家の屋根裏で見つけた8mmフィルムと映写機。主人公の作家がさっそくセッティングして見てみると一家惨殺のスナッフフィルム。しかも舞台は引っ越してきたこのおうち。うわ。こりゃやべー。と、家族に内緒で調査を開始するのであった。

フッテージ

主人公は犯罪系のノンフィクション作家で、以前一時は売れたものの今ではかなりの落ち目。なにかセンセーショナルで馬鹿売れする本を書かねばという思いが強く、それで未解決一家惨殺事件があった田舎のこの家にわざわざ越してきたわけです。奥さんにはもちろん内緒。

家捜ししていると屋根裏に8mmフィルムと映写機。こんな重要な証拠がまだ屋根裏にあるわけないので誰かが置いたのでしょうか。
作家が確認すると一家全員が首つりしているフィルムです。こわーっ。

と、いうような感じで始まります。
いわゆる「残された証拠フィルム」系です。わりと好きな系です。荒れた映像が出てきて謎を探るタイプですね。

監督は「エミリー・ローズ」のスコット・デリクソン。「エミリー・ローズ」面白かったので、じつはそれだけが理由でこの映画を観ようと思ったんです。
ついさっき知りましたが、スコット・デリクソンは「エミリー・ローズ」以前に「ヘルレイザー」の5作目を監督・脚本してるんですね。そして「地球が静止する日」という確かヒット作の監督をしています「エミリー・ローズ」の出来が良かったので大抜擢だったんでしょうか。こちらは監督だけですし妙な大作風なのであまり興味ないです。
「フッテージ」は監督・脚本・製作総指揮です。気合い入ってるはずです。

そうですね、この手の、と言っては失礼ですが、ホラーでスリラーでミステリーで脚本もちょっと凝っていてインディーズ風じゃなくメジャー的な作風のこの手の作品ってほんとにたくさんあります。共通点はカタカナの邦題がつきます。
いろいろたくさんあって、頑張った感じのから、よくできているのから、今一歩だなというのまで、豊富です。そういう中から個性を出し人の記憶にとどまる作品を送り出すのは大変だろうなと思います。出来が良くても忘れられてしまうような、ちょっと厳しいジャンルではないでしょうか。
カタカナ邦題がまた拍車をかけています。「フッテージ」なんかましですよね。例に出して申し訳ないのですけど「インシディアス」とか「アウェイクニング」とか「イントルーダーズ」とか、どれが何だったのかわからなくなってきます。タイトルを付けるってのは難しいもんですね(例に出したタイトル、それぞれ面白いですよ念のため)

で、「フッテージ」ですが、見てからしばらく経ちますし、どんなんだったかなーと、ちょっと頑張らないと内容を思い出せません。でも思い出しました。印象に残ってないわけではないのです。

この映画の見どころは、その1、昔一瞬売れて今は全然売れない焦っている作家という主人公の苦悩と孤独、家族との関係のドラマ、その2、一家惨殺事件のミステリー、その3、事件なのかオカルトなのかどっちだろうという謎の引っ張り具合、その4、怖くていい感じの恐怖演出、その5、残された8mmフィルムそのものの恐怖感、あたりとなりますか。

その5まで見どころがあれば十分ですね。全体的に印象いいです。
昔一瞬売れたけどその後ぱっとせず、自信を失いかけている作家という設定がとても効いています。イーサン・ホーク好演です。ドラマ部分がしっかりしているのは重要なことですね。

作家が夜一人であれこれ調査したり怖がったりするシーンが多くを締めていますが、演出がいいので「ただのお化け屋敷探検はもういいから」みたいな投げやりな気持ちにはなりませんでした。

ただ個人的にはオチに至る過程とオチそのもの、つまりクライマックス以降はさほどのものじゃなかったと感じていまして、いや、あれはあれで面白いんですが、ちょっとその、彼らの目つきの角度とかが好みじゃないというか、カッコつけすぎというか。でもそれ以外はけっこういいので良しとしています。

夜のお化け屋敷探検でひとつ印象に残っていることがあります。
電気が消えて真っ暗になる定番シーンがありますよね。大抵は台所の引き出しから懐中電灯を出して、接触悪いのか電池が切れかけているのか点いたり消えたりしますから電灯のお尻をパンパン叩くというああいうシーンです。

同じような電気が消えるシーンがありますが「フッテージ」は違います。とても現代的です。懐中電灯をキッチンの引き出しから出したりしません。iPhoneを使います。

他の映画でもiPhoneや携帯電話の画面を電灯代わりに使うシーンを見たことがありますが「フッテージ」はさらに現代的です。つまり、iPhoneの電灯アプリを使います。
ただ画面で照らすだけでなく、ちゃんとピカッと明るいわけです。賢いっ。

iOS7から電灯アプリは標準搭載されました。「フッテージ」の撮影時にはまだ標準アプリじゃないはずですから、主人公は電灯アプリをダウンロードしていたわけですね。iPhoneのわりと初期からある素晴らしいアイデアの定番アプリでした。
私もずっと使っています。夜に車を入れた後とか、あと寝室に入ったり夜中にトイレに起きたときにも使っています。
そういえば電灯アプリが標準搭載されて、元々の作者はどうなったんでしょう。いい目をちゃんと見ておられたらいいんですけど。

という、些細な話ですが、些細なことは映画にとってとても重要です。

[広告]

コメント