マンダレイ

Manderlay
マンダレイ

「ドッグヴィル」に続くトリアーのアメリカ三部作第二弾。

マンダレイ

「ドッグヴィル」の続編。アメリカ三部作の二作目です。
本作では「ドッグヴィル」のラストで見せたカタルシスの快感と羞恥、優越感と差別意識と利己主義と暴力による解決というテーマが、今作では最初から露骨に描かれていきます。したがって観客は最初から主人公のことをやや軽蔑しながら見ることになり「ドッグヴィル」の衝撃を期待する向きには物足りないかもしれません。
しかし「マンダレイ」は、そうやって露骨に表現することを敢えて選択したのだろうし、だからこその抑揚がぐるぐると渦巻きます。もう観客も必死で固唾をのんで見守るしかありません。
三作目はいったい何をどう描いてくれるのでしょうか。

2006.08.04

[追記1]
三部作の3作目は無期限延期とのこと。あらぁ。たしかに、この「マンダレイ」は「ドッグヴィル」には遠く及ばない作品だったからなあ。

2010

[追記2]
古今東西、好きな監督ってありますでしょ。好きな監督の作品はたいてい何観ても琴線に触れて大好物映画となります。いや逆ですね。何観ても琴線に触れる大好物映画を作る監督を「好きな監督」って自覚します。
ラース・フォン・トリアーは個人的にそういう意味でかなり好きな監督です。未見の作品もありますが観た作品がどれもこれも並以上の大傑作認定です。ただしこの「マンダレイ」だけはその中でも個人尺度的にやや評価が低い。「ドッグヴィル」の設定のまま続編をやらかしてしまったと思ったのがその理由です。三部作はいいけれど、同じ技法の同じような話はいただけません。
もちろん「マンダレイ」が駄目とか嫌いとかじゃありません。凄さで言えばそりゃ凄いです。ですがやっぱり他の作品と比べると「なぜドッグヴィルの続きをやらかしたのか」がどうしても理解できなくて。酷い言い方をすると大傑作「ドッグヴィル」を結果的に貶めたとさえ思えます。言いすぎた。
まあそんなんで、三部作が頓挫したのもわかります。

三作目に匹敵する作品が実はあります。きわめて個人的な考えですが、トマス・ヴィンターベア監督の「ディア・ウェンディ」がそれです。トリアーは脚本を書いています。
ストーリーと言い、技法といい、まさに「ドッグヴィル」の後継、技法的にも似ている部分とまったく異なる部分があり、その近さと遠さがアメリカ三部作を名乗っても全然おかしくない作品だと思います。まあでも異論はありましょうけど。未見の方はぜひご覧になってみてください。

で、この追記をいつ書いてるかというと「メランコリア」の上映時期です。「メランコリア」凄いです。これはもう、凄いです。スーパー憂鬱映画。憂鬱のチャンピオン。

2012.03

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