ソウ 6

SAW 6
ソウ 6

SAWシリーズ6作目。最低の出来だった5を越えるのか、さらに劣化するのか、そこが見物。

ソウ 6

SAWという映画は、1作目は「若手監督のパワーみなぎる稚拙ながら応援したくなる映画」という好印象で大ヒット。2作め3作めと趣向を変えながら成長を重ねたあたりまでは素晴らしい映画でしたが、4でマニアの圧力に屈して疲労感漂い、5で最大の劣化を迎えてついに誰にも相手にされなくなる境地に達しました。

私も年中行事のように劇場で見ていましたが5のあまりのつまらなさに6はついに無視。
でも思い出深いシリーズでもあるのでちょっと確認しておこうかなと今頃になって鑑賞してみました。

結果、4や5に比べると格段にまともな仕上がりになっていて「もう駄目だな」と思う気持ちは杞憂に終わりました。

一本筋の通ったメインのお話があって、その他は今までと同じように、過去を弄くり倒すSAW名物の後付け伏線(笑)など雑多なエピソードが散りばめられてます。理不尽で残虐なゲーム、苦しい選択、思わぬゲームのオチ、と丁寧に作られました。
メインのお話に関わるジグソウ本人や他の人物の絡みかたが、2や3を彷彿とさせます。これは4と5で失敗したためちょっと原点回帰してみたんでしょうか。
SAWシリーズを地に落とした才能のない5の監督は降板して、これまで編集を手がけてきたケヴィン・グルタートが初監督です。

お話的には「ジグソウの気違い勘違い世直しシリーズ」って感じで、シリーズで言えば1と完結編の3の中間、2の前後あたりに位置すべき内容です。悪くないです。むしろ面白いです。

今回は社会問題にも手を突っ込みます。なんと「シッコ」ネタ来ました。医療制度問題です。利益至上新自由主義批判です。製作時期的に、こういう問題をちょっと含ませようって魂胆ですね。
しかしあまりこの方面の理由付けを脚本に盛り込まないほうが良いと思うんですけどねえ。
挙げ句の果てに今回は可哀想なおじさんに「お前は身体に悪い煙草を吸う悪いやつだ。懲らしめてやる」と、ついに喫煙者殺しまでやっちゃいました。ひでえ。

ジグソウには余計な幼稚な動機を与えずに「恨みはらさでおくものか 」でいいじゃないですか、ねえ。今回は幼稚で単純な正義感よりも恨み節のほうに比重が置かれていたのが救いだったと思います。

4や5よりいい出来とは言え、どう考えてもジグソウ界隈のネタでシリーズを引っ張るのはもう無理じゃないかと。実質3で完結して終わってますし、ちょっと魅力的なキャラクターも登場させては殺し登場させては殺ししてしまってます。ホフマンは全然魅力ありませんしね。

全く新しいシリーズを展開するか 別のタイトルにするか、腹をくくって3をなかったことにしてジグソウの世直しシリーズでいくか、もうそんなことくらいしか残されていないような気がするんですけど。
ハロウィン名物としてシリーズを続けなければならないんでしょうか。お気の毒です。

と、思ったのも束の間、今年のSAWは「ソウ・ザ・ファイイナル 3D」ということで、10月に日米でほぼ同時公開。イロモノ3Dにて最後ですか。うーむ。これは期待できません。

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