グランド・イリュージョン

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イリュージョニストたちのグループが派手に振る舞うファンタジー系犯罪ジェットコースタームービーの「グランド・イリュージョン」はシリーズ物でこれが1であるという。
グランド・イリュージョン

劇場で「グランド・イリュージョン何とかの何とか」って映画の予告編が流れていて、あぁドハデ系映画だな面白そうこれ観ようとわくわくしていたらこれがいわゆるパート2でありパート1は「グランド・イリュージョン」という別の映画なのだということを聞き及んで、それなら1を先に観ないとだめかな、と一旦諦めてそのまま忘れていましたが思い出したので「グランド・イリュージョン」観ました。

ジェシー・アイゼンバーグの軽妙な語り口に惹かれてやたら注目するようになったのは「ゾンビランド」を観てからだったような気がします。いつもスペイン女優ばかり追いかけてる助平親父のになぜかジェシー・アイゼンバーグが出てると聞くとそわそわしてつい観てしまうんですよ。もしかして、わし、ジェシーのこと、好きなんか?

ドキドキしていないで次行きますが「ゾンビランド」ではジェシー・アイゼンバーグともうひとりウディ・ハレルソンもたいそう良かったので「グランド・イリュージョン」でまたこのコンビを見ることができて楽しかったです。ウディ・ハレルソンは柄に似合わず心を読んだり催眠術をかけたりする役で、時々ちょっと情けない表情するのがポイントでした。ただ「ゾンビランド」で犬と戯れるシーンを超えることはできないすね。

この映画はあれですかね、オールスター共演のお祭り映画、例えばオーシャンズ何とかみたいな系統の映画でしょうか。人気俳優大集合でわーわー派手に楽しむ系ですよね。

そんなわけでメラニー・ロラン来ました。「複製された男」ではあんな感じでしたが「グランド・イリュージョン」ではまだこんな感じ。こんな感じというのはつまり「オーケストラ」とか「突然、みんなが恋しくて」系の清く正しい美女ヒロインですね。いやはや、ほんと彫刻のように美しい方で、追っかけたくもなります。

どんな映画にも出ているモーガン・フリーマンいました。なかなか良い役でした。普段よくやっている何でもお見通し感や悟りの境地感、大人の説得力感みたいな、そんな通常運転を逆手に取ったような役割に脚本家はガッツポーズ間違いなし。

スポットライト」で素晴らしい記者を演じたマーク・ラファロ来ました。「グランド・イリュージョンから少し後の「スポットライト」であれほどいい役をやることになるとは本人間違いなくガッツポーズ。

つい最近やっていた「グランドフィナーレ」でキダ・タローを演じ尽くしたマイケル・ケイン来ました。資本家アーサーの役も普段の仕事のイメージを逆手に取った役でしたね。脚本家ガッツしまくり。私の心はポッキリ折れます。

よくお見かけするもののイマイチよく知らないマイケル・ケリー来ました。うーむ。別にこの人は大スターの枠でもないか。「フェア・ゲーム」などで見たような気がします。

というような感じで、オーシャンズと比べたらオールスターというわけでもないですか。でもまあいっぺんにたくさんスター俳優出ててお得です。

お話は、最初からぶっ飛びイリュージョンで、手品の話ってわけではありません。冒頭からハデハデなので真面目な手品を期待しないように作られています。イリュージョン系なのに特撮使いまくりってのも潔くていいです。多分ね、なんでもいいんです。

最後のほうではすんごいプロジェクションマッピングも披露されますが、入念なリハもなくあれだけのことをするのは現実にはもちろん不可能、でもいいんです。

そういうファンタジー系クライムです。あっと驚くどんでん返しも楽しめますし、最後の最後には「それが動機ですか!」と転げ落ちること間違い無し。こだまひびきと化して「そんなやつおらんわ」と叫びたくなりますがもちろんそれは賛歌なのであります。

とっても楽しくてテンポも良い、派手さと仕掛けにびっくり拍手、そんな感じの「グランド・イリュージョン」は2013年の映画でパート2はもうとっくに公開終わっていて商品化されてる頃かな。実にタイミングよろしい。パート2もわくわくして観るのだ。

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