バニラ・スカイ

Vanilla Sky
バニラ・スカイ

1997年のスペイン映画「オープン・ユア・アイズ」のリメイク作品。

バニラ・スカイ

我が家の妻は酷いことを言う人で、なんと「トム・クルーズは不細工。アホ顔だから説得力なし。もてるわけない」おいおい。男前でしょうが。何てことを言うんでしょう。

それはともかく、1997年の映画をなぜ2001年にリメイクする必要があるか。ストーリーもほぼ同じ、ヒロインのペネロペ・クルスはどちらにも出演しているし。ちょっと意味が理解できない。
面白い映画がアメリカ製じゃないことが許せないのであろうか。なぞですね。
元の「オープン・ユア・アイズ」の監督はアレハンドロ・アメナバールというひと。「というひと」などと失礼なことを言ってはいけません。
96年「テシス」97年「オープン・ユア・アイズ」2001年「アザーズ」2004年「海を飛ぶ夢」を撮った人ですよ。超がつく大物じゃありませんか。
他に作品はありませんが(※)、最高峰の監督ですよね。なのにトム・クルーズでリメイク。何故だ。何故なんだ。えっ?トム・クルーズが作品に惚れ込んで自らリメイク権を獲得して製作に漕ぎ着けたとな。なんと。トム・クルーズ、さすが。
※ 追記:2009年にAgoraという映画を撮っているらしい

映画について触れておきますと、主人公はプレイボーイで金持ちでナルシスト。これがトム・クルーズ。
そして交通事故で自慢の顔に傷跡が。あらまあたいへん。そして、これは現か幻かという曖昧世界の作風になっていきます。夢か現実か、幻覚か白日夢か、何がどうなって、その後どういうことになってくるのでしょう。
どうなってくるかと申しますと、それは言えません。観てのお楽しみ。私はびっくりしたというよりちょっと呆れましたが、でもなかなかの面白さです。
やはりオリジナル版に価値があるようですね。

作品に惚れ込んだときはリメイクなどせずにそのまま配給すべきです。なぜかというと、素晴らしいと思っている作品をそれ以上素晴らしいものに仕上げるには惚れ込んでいる部分が邪魔になってしまうからです。
むしろ「よい根っこを持っているのになんだこの糞外国の糞映画は。糞。よし、おれがリメイク権を取得して完璧に面白いものに仕上げてやる。おまえらよく見とけ」と、こういうパターンのほうがより良い作品に仕上がるのではないかと思うのですが、余計なお世話ですね。どうもすいません。

2007.01.23

ハリウッドがリメイクすることの意味をまだわかっていないような記述なのでこっそり追記しておきますけど、ハリウッド・リメイクというのは腕試しでもなんでもなくて、これは「豪華版吹き替え」という意味ですね。
字幕を追えないような低層の人々のために自国語に吹き替えするという技法がありますが、さらに低層になると他国人が演技しているだけで物語を追えないというレベルになります。こういう人々のために、「じゃあ演者も設定も自国に合わせますね」という過剰サービスが即ちリメイクです。 これがわかっていないと、上記記事のように「何のためにリメイクするんだっ」と批判的になってしまったりします。そんな修行の足りないことではいけませんね。

“バニラ・スカイ” への 1 件のフィードバック

コメントを残す