フロスト×ニクソン

Frost/Nixon
フロスト×ニクソン

1977年に放送されたイギリスのトーク・ショー司会者デヴィッド・フロストによるニクソン元大統領のインタビュー番組の物語。

フロスト×ニクソン

ピーター・モーガンによる同名の舞台劇を映画化した作品です。
高評価の舞台劇というのは、言葉の応酬や心理描写などに重きを置き、脚本と演技の力量がものをいう見応えある作品が多いと感じています。
最近見たものでは「ダウト」(監督・脚本ジョン・パトリック・シャンリー:2008)が圧倒的な力を見せつけてくれました。そこで、同じく2008年の評判作「フロスト×ニクソン」も見てみようと。

はい。やはり思った通り、脚本の妙技、凄すぎる演技力、細やかな心理描写、手に汗握る言葉の応酬に見ている間中緊張が解けません。評判通りの良作です。

いやしかしニクソンを演じたフランク・ランジェラやりましたね。大統領が放つオーラまで身体で表現しました。そのオーラが強かったり弱かったりするところまで演技できるのだから驚きです。
マイケル・シーンもいいです。 最初はブルーノかエリック・アイドルに似た典型的なユダヤ系イギリス人の軽薄タレントにしか見えない姿で登場し、後半には髪振り乱してジャック・ニコルソンばりの鬼気迫る表情を見せます。

脚本的にはブレーンの男たちのリアルな挙動も秀逸です。強気で攻撃的な活動家なのにセレブのパーティでミーハーになったり「大統領と握手だと?するものか!」と言いながらいざ大統領が現れるとそのオーラに打ちのめされて卑屈に握手に応じたりします。

ちょっとスポ根的な単純な演出が目につくかもしれませんが、よくよく見るとちゃんと終盤へ導くための繊細な脚本が存在していることにも気がつきます。せっかくの脚本の妙技を演出し損ねた、とネガティブに見ることもできますが、まあ些細な問題でしょう。いや些細じゃないのか。演出の稚拙さを役者がカバーしたのかもしれませんがわかりません。

なんといってもフランク・ランジェラの名演技が見物

でも作品的には「ダウト」の圧倒的な力には少々及ばずかな

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「フロスト×ニクソン」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 4デイズ | Movie Boo

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