ソーシャル・ネットワーク

The Social Network
Facebookを創設したマーク・ザッカーバーグを描いた大ヒット作品。ビジネスと訴訟と青春。
ソーシャル・ネットワーク

大ヒットは伊達やおまへん。
FacebookにNapsterにナード、ビジネスと訴訟と友情と恋、面白いです。

マーク・ザッカーバーグを中心としたFacebook誕生秘話ともいうべきノンフィクションドラマ。二つの訴訟を起こされている状況の現在と、Facebook立ち上げから発展時の回想が交互に現れます。
現役の人物を描いたノンフィクションってのがちょっと珍しいですね。「ブッシュ」は大統領だし「ニュースの天才」は過去の出来事のみを描いたものだし、現役で訴訟を抱えている商売人の映画なんてよく作れますよね。

賢い学生たちのまくし立てるようなセリフの応酬がこの映画のキモになっております。頭の切れる連中の饒舌と屁理屈と理想と情熱。これを楽しめるかどうかでこの映画の評価は変わるかもしれません。
饒舌映画としての宣言でもある冒頭の彼女との会話。いきなりのこの会話がたいそう面白くて一気に前のめりになります。素晴らしい冒頭です。

現役裁判をモデルにした映画ゆえ、いろんな部分を匂わせるだけにとどめたり、マークの心理面を直接描かないまま事件が多発する展開となります。これが効果的で、彼の人となりをいろいろ想像したりできます。

ベンチャーの成り上がり秘話としてもよし、ナードの「してやったり」話として堪能するもよし、謀略と裏切りの友情物語をメインにした青春映画として見るもよし、多方面に面白さを提供する大変優れた脚本です。
デヴィッド・フィンチャーの演出や編集結果も良し。若者たちの饒舌を効果的に引き出すスピーディでクールな演出、そして編集です。天晴れ。

で、このマークを演じたジェシー・アイゼンバーグの演技の上手いこと。何でもないオタク兄ちゃんみたいな成りをして、その実かなりの実力派。
ゾンビランド」では腸の弱いマイルールに縛られたオタク兄ちゃん、今回はFacebookを起ち上げて大金持ちになったシリコンバレー系オタク兄ちゃんを演じました。同じオタク系でも全然タイプの違う役です。
内に何かを秘めた今回の演技は各界絶賛のことでありましょう。

Facebookの誕生秘話?そんなお話、映画にしてどこがどう面白いんだろう、と不思議に思って観てみましたがいやはや面白かったです。驚いた。

 

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コメント - “ソーシャル・ネットワーク” への4件の返信

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