ハンガー・ゲーム

The Hunger Games
ハンガー・ゲーム
公開年:
2012
製作国:
監督:
脚本:
原作:
音楽:
  • ジェームズ・ニュートン・ハワード
主演:
出演:

近未来の政府主催殺し合いゲームに参加する女の子のサバイバルアクション。ヤングアダルト小説のベストセラーを映画化したもの。主演ジェニファー・ローレンスだけが目的でこれ観ました。

ハンガー・ゲーム

原作小説も映画もアメリカで大ヒットしたそうな。
ティーンズの殺し合いと言えば日本では「バトル・ロワイヤル」という大ヒット小説があります。映画化もされてます。小馬鹿にしながらも読んでみたら、やっぱり意外と面白くて一瞬で読み終えて面白かったーと素直に思ったものです。
「バトル・ロワイヤル」の影響はなかなか思いの外すさまじく、筒井さんですら「銀齢の果て」というパロディじみた小説を書いているほどです。

そんなバトル・ロワイヤルと似たようなネタの「ハンガー・ゲーム」ですが、あまり興味なかったんですけど主演がジェニファー・ローレンスと聞いて「えっ」って思って、あの子がこんな映画でどんな役回りを演じるのか興味が沸いたので観てみたのです。

近未来で、政府主催の殺し合いゲームがあって、テレビ中継とかしてて、そういうネタには全く興味が沸きません。未来なのに昔のプロレス中継みたいな生放送して国民がかぶりつきでそれを見るという、未来なんだか昔なんだかよくわからない、この手の近未来物でお馴染みの昔風設定です。

そうなんです。近未来の殺伐とした世界の映画にありがちな設定です。どんな未来であっても、なぜか興行というものが国民の一番の関心事で、その内容は昔のテレビ黎明期のノリのままなんですよね。
あるときはパンクミュージックショーみたいな、あるときはプロレス中継みたいな、たいていそんな演出です。テレビと興行は未来永劫変わらぬ人気を誇っているんですねえ。アホくさいですねえ。

と、そんな感じで、あまり好意的とは言えない姿勢で見はじめたんですが、これが意外と面白い。
反政府行動を起こした村の末裔が、見るも無惨な貧困なる暮らしをしています。この貧困な村での出来事をわりとじっとり描きまして、いい感じです。想像していたようなティーン向け低IQのエンタメ風ではなかったので、序盤からわりとのめり込みます。

ゲームが始まってからの展開はまあ、あまり大した話にはならないし、ちょっとこれはどうかなあっていうアホみたいなことにもなってきます。殺し合いの部分に限って言えば「バトル・ロワイヤル」の面白味には全く達していません。駆け引きみたいなのもないし裏切りや絶望や葛藤などもありません。

にも関わらず、最後のほうのCGお化け以外は、観ているあいだは手に汗握るし、よく出来てるんですよねえ。
この感じは「ダークナイト・ライジング」にちょっと似ています。馬鹿馬鹿しいお話なのに、観ている者を引きずり込んで呑み込みます。力業です。
「ダークナイト・ライジング」では監督スタッフ役者美術CGなにもかもの力でしたが、「ハンガー・ゲーム」ではそれを担っているのはほぼジェニファー・ローレンスひとりの力です。演出も悪くはないですが、まああまり大したことないです。やはりこの女優の演技力と魅力が圧倒的です。

彼女の役割の感じはこれまでと同様なので、演技の幅の広がりではなくて、いつものあの感じです。でもそれがティーン向けのファンタジーアクションの中で浮いていて、そういうところが魅力なわけですね。

この映画はヒットしたので続編が作られるそうですが、またジェニファーが主人公やるんでしょうか。一気にスター女優への道はおめでとうございますと言いたいですが、この映画によって大出世するってのはおじさん的にはどうもしっくりきません。続編撮るなら別の人を主人公にした方がいいんじゃないかな、って思いますが。希望を込めて言えば。

そんなわけでくどいようですが結論。「ハンガー・ゲーム」はサンダンス系っぽい演出が冴えている前半は見応えあります。ゲームが始まってからの後半はかろうじてジェニファー・ローレンスだけ見応えがあります。

余計なお世話ですが、ジェニファー・ローレンスを堪能するには見事な「あの日、欲望の大地で」と大傑作「ウィンターズ・ボーン」と、あと「それでも、愛してる」もおすすめ。

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“ハンガー・ゲーム” への 2 件のフィードバック

  1. はじめまして

    この映画スキなのでコメントさせてもらいます

    ファンタジーな世界観がハリポタみたいです

    女性が主役のアクション映画なので期待して観たのですが
    少年が主役の方がいいような気がしました

    あの不良グループとの対立みたいなものをうまくいかせてほしかったです

    ジェニファー・ローレンスさんは、知らなかった女優さんなので
    イメージが無かったぶん入り込めました
    でも30歳くらいにみえる….

    ピータは、あの狐顔の女の子に実を食べさせて殺した・・・んですよね?

    続編では、二人の青年が彼女をとりあうのか解りませんがドキッとします

    1. コメントありがとうございます。
      この映画、好きなのですね。あまり褒めていなくて心苦しいです。
      でも前半は素晴らしく、後半も夢中で観ていました。
      岩のメイクしてじっと耐えていた彼のシーンとかめちゃ面白かったです。
      続編、どういう話になるんでしょうね。
      ジェニファー・ローレンスはとても素晴らしい女優です。
      子役の頃から注目していました。
      もし「ハンガーゲーム」が好きで、彼女に興味を持たれたら
      「ウィンターズ・ボーン」をご覧になってみてはいかがでしょう。
      ヤクザな田舎の世界で奮闘する少女を演じています。

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