特集:ちびっ子

ちびっ子は可愛いですね。ちびっ子は可愛く出来ています。今現在我が国では恐ろしいことにちびっ子皆殺し思想が蔓延していますがそんなことではいけません。
そこでMovieBooの記事の中から、ちびっ子の素晴らしい映画を特集してみようかと思います。

特集:ちびっ子

と、いうのもですね、今やってたりこれからやったりする映画のうち、ちびっ子映画の良さそうなやつがあるんですよね。先にその話です。

ひとつは「明日の空の向こうに」ですね。
木洩れ日の家で」のドロタ・ケンジェジャフスカ監督です。ちびっ子映画の新たな傑作となるか。まああの実際「木洩れ日の家で」はそれほど素晴らしい映画というわけでもなかったんですが、あの中で子供が出てくるシーンのいくつかは素晴らしかったんですよね。だから期待できます。

つぎに「ビラルの世界」です。いやもうあなた、インド人ってのは世界一美しいんではないかと思うばかりのナニですが、インドのちびっ子です。ドキュメンタリーです。こりゃあちょっとたまりません。ビラル3歳。

というわけで、過去のMovie Boo記事から選りすぐりのちびっ子映画をいくつか。

少女ヘジャル
クルド人少女ヘジャルとトルコの老人のベタベタなふれあい物語。涙で霞みます。

バビロンの陽光
フセイン政権崩壊後のイラクで旅をする祖母と孫。酷い状況でいい人たちを描きます。

リッキー
労働者階級で生まれる天使のようなリッキー。ぶっ飛び映画。

ベルサイユの子
貧困母子が森に辿り着きルーザーと出会います。ちびっ子エンゾたまりません。

父、帰る
お兄ちゃんと弟。父と子。美しい映像。かなりぐっときます。

ぜんぶ、フィデルのせい
9歳のアンナが見つめる家族と政治と社会。可愛すぎて悶絶。

ローズ・イン・タイドランド
ローズ(ジョデル・フェルランド)のほとんどひとり芝居。壮絶。凄まじい。

ミツバチのささやき
映画を見つめるアナ(アナ・トレント)のあの一瞬の映像だけでも宇宙を超える。

選び出したら止まりません。他にもいいのたくさんあります。ほとんどおすすめ。
ジャンル:ちびっ子

今のご時世、ちびっ子が好きなんて言おうものなら問答無用でロリコンの変態のように見られそうですが、狂った国の変態目線で見てはいけませんです。

[追記]

うっかり特集なんて言って、観たものの中からチョイスしたりしますが浅はかなことで、これ書いて以降もとてつもないちびっ子映画観ております。
例えば「柳と風」なんかはもう壮絶です。これはまじ凄いです。ちびっ子映画史を塗り替えました。
「プライズ」なんてのもちょっと洒落にならない威力です。いやあほんといくらでもあるものです。

ちびっ子という括りより少し大きい子を対象に含めますと「少女は自転車にのって」とか「瞳は静かに」とかさらにいろいろ良作があります。完全にキリがないのです。

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“特集:ちびっ子” への 4 件のフィードバック

  1. とても面白く拝読させていただきました。

    先程自前のDVD「鬼畜(松本清張原作)を見まして、・・・もう何べんも何べんも見てしまっているですが、見るものがなかったのでまたみてしまい、見終わって「この子役の男の子(長男役)」は今頃何を・・・」と疑問に思い、検索してみました。その流れ上、ここに行き当たりました。

    そっから10近く他の映画の感想についても読ませてもらい、勝手に、貴方様に親近感のようなものを覚えてしまったのでしたが、
    ・・・素晴らしいです・・・ ひょっとすると同年代?のような気がしてしまうんですが・・・ (昭和41年生まれ)
    しかし、もしもそうなのだとしますと、素晴らしいチャレンジ精神と言いますか、本当に新しい映画をたくさん見ていらっしゃる。びっくりです。

    私は極端に昔の物に固執する傾向があるので(無理にではなく、自然とそうなってしまい)、新しい映画は敬遠しがち、なのですが、貴方様の感想記の数々を読んでいるうちに、見たいと感じられたものがいくつかあったりして、「何事も、偏見はよくないのだな」と反省させられた(ほんの少し・・・)次第です。

    すみません、私事で恐縮ですが、偏見は良くない、で言いますと、実は、
    私は若い頃から外国映画ばかりが好きで見てきまして(若い頃はシネマ倶楽部などに加入し、主にはフランス映画イタリア映画、その他諸々のアジア・中近東の映画等々見てきたのでしたが)、おかげで、ハリウッド映画を軽視する傾向が培われてしまい、・・・軽視されて致し方ない駄作が多いのも事実ですが、そうしたちり芥の中にも本物の貴石が存在することも承知しておりまして・・・例えば「カッコーの巣の上で」「ソフィーの選択」のようなものは非の打ちどころがない、と絶賛せずにはいられない、そのくらい好きな映画であったりします(他にもいろいろあるますが、すぐに浮かんでくるのはこの二つ)(貴方様の映画リストに「名探偵登場」もありましたが、ああいうのも、好きです)。

    決まって私の話は長くなってしまいまして、…申し訳ありません。脱線・前置きが長過ぎて、なかなか本題に入れず・・・
    そう、偏見は良くない、なのでしたが、・・・貴方様も日本映画はあまりご覧になられないとおっしゃっておりましたが、私の場合ですと、ここ数年で現代日本映画に対する印象が改められた、と言いますか、これは面白いと感じられる映画にいくつか出会えまして、以来機会があるごとに日本映画にチャレンジするようになってしまいました。
    どれも所謂、変態・エログロナンセンス的な要素の強いものがほとんどなのですが、・・・意外なことに、三池タカシの映画が面白かったのです。
    三池と言えば、Vシネマ=ヤンキー映画ということで、軽蔑対象の最高峰的な印象しかなく、当然見向きもせずに来たのでしたが、図書館で一つ目にしてしまい(当方アメリカに住んでおります)、日本への郷愁からつい借りてしまいまして、・・・以来「こういう日本映画って、いいな」と思うようになったのでした(若者映画もまんざらではない、と)
    勿論それらは完璧とは言い難いです、が「牛頭」「ゼブラーマン」というのが面白く見る事が出来ました。
    それから更にオダギリジョーやら浅野忠信主演の物をいくつか見、(「ゆれる」「明るい未来」「スクラップヘヴン」など)、久々に良いものを見た、という気持ちにさせられました。「茶の味」というものも楽しかったです。非常にくだらないのですけど。

    まるで手紙のような長いものを書いてしまい、申し訳ありません。
    もう少しだけおつきあいください・・・(ああ、私もピーター・セラーズ、ピーター・フォーク大好きです。いいですよねぇ、ほんとう)

    若い頃は外国映画ばかりで、などと言いましたが、例外的に時代劇・所謂チャンバラもの・やくざ物は好きで見ておりまして、ひょんなことに、ここアメリカに来て(14年になりますか)、より一層、今度はSAMURAIものという形で図書館でDVDを借りまくることとなり、・・・時代劇に全く関心なし、でしたら申し訳ありませんが・・・異国の地にてより深く萬屋錦之介&市川雷蔵に親しむ結果となり、何と言いますか、独り、喜んでおります。
    とはいえ英語字幕付きなので旦那も一緒に、積極的に、喜んで見てくれます、が悲しいかな、萬屋の良さだけはピンと来ないようで、やはりどうしても彼等にはMIFUNEの方が分かりやすいんですね。仕様がありません。

    その妙な図書館のおかげで、古い黒沢映画(いわゆるフィルム・ノワール系統のものやら、いろいろ)に幾つも親しむこととなり、やはり白黒時代の黒沢こそ黒沢、という具合に、カラー以降の作品のほとんどすべてがもう、見ちゃいられない、と再認識させられました。

    貴方様は黒沢映画やら小津映画などは見られないのでしょうか?

    もう一つだけ言わせてください。
    「特集:ちびっこ」も読ませてもらいました。
    ほとんどが見たことのない映画でしたが(というか、超有名な「ミツバチのささやき」しか見たことありません)、私もちびっこものが大好きでして、数年前見てよかったのがフランスの「コーラス」でした。
    やはり完璧とは申しません、が、確かに、ノスタルジアを駆り立てられ、またあの歌声に泣かされ、たまりませんでしたね。(蝶の舌のモンチョ君もとても愛らしかった。けれどあの最後はやや、そのものズバリが過ぎるようでいただけない気も致しますが)
    「ミス・リトル・サンシャイン」も面白かったです。
    ・・・こんなことを書いていたらもう、きりがありませんので、無理やりこれを送信させていただきます。

    本当に貴方様の映画感想録、楽しく読ませていただきました。
    又のぞかせてもらいます。

    貴方様は一体、どのようなお方なのでしょうか?!
    非常に気になります。

    長々と失礼いたしました・・・

  2. これはこれは、お手紙のようなコメントをありがとうございます。
    興味を持ってもらえて光栄です。

    そうですね、世代感は時に剥き出しになっております。私、美○さんよりほんのふたつほど年上なだけのほぼ同世代です。

    子どもの頃から映画好きで、一時期好き嫌いが激しい頃もありましたが、そんなのはただの気まぐれで、年を取るごとに許容範囲が広がり、何を観ても面白いと思えるようになってきました。

    若い多感な時期に見た映画を一生ものと思う気持ちは私にもありますから当然わかります。が、かといって「昔の映画は良かった、今のは駄目だ」というのは違いますよね。今の映画だって素晴らしいのはたくさんあります。

    もしmovie booを読んでみて気になった作品があればぜひご覧になってみてください。
    感想はそれぞれでしょうけど、そうやって知らなかった作品を知る機会が出来たとすれば、書き手としてこれほど嬉しいことはありません。じつはそういう方(「昔の映画は良かった・・・今のは、知らん。何、面白そうなのがある?興味持った」って人)こそ想定する理想の読者像なのでございます。

    MovieBooのコンセプトでは「直近に観た映画の感想」ってことで、昔見た数々の名作映画の感想文は再見した時を除いてまったくありません。だから2010年以前の数十年間に観た映画の感想は抜け落ちているんですよ。
    逆に、誰もが知ってる名作を初めて見て感想文で絶賛したりして「今ごろ何言ってんの」などと揶揄されることもあります(笑)

    日本映画はほんとに知らなくて。日本映画に関しては「昔は良かった」が半分事実としてありますね。昔、日本は映画大国になりそびれました。
    筒井康隆氏の「美藝公」なんか読むと泣けてきます(日本が戦後映画大国となった世界を仮定して描いた小説)

    三池崇史監督の他は園子温氏、内田けんじ氏、想田和弘氏、西村美和氏、それから昔から好きな山本政志氏などいろいろ優れた監督もおられますが、それでもあまり多く知りません。

    あぁ、時代劇はまったく何も知りませんです。抜け落ちてます。いい作品あるでしょうねえ。かつて映画が華やかだった頃、ヤクザものや時代劇はほんっとにたくさん作られていたのでしょう。
    私は京都の太秦撮影所からほど近いところに住んでいまして、その頃の文化や生き様の影を街のいたるところで見ることができます。
    日本が文化国家だった頃の名残を見るにつけ、羨望と絶望を感じずにはおれませんです。

    黒沢映画は、白黒のは名画座やビデオで、カラーの何本かはリアルタイムで観ています。やはり白黒時代のは凄いです。特にこのブログで挙げている三本は畏怖ですらあります。ですが「カラー以降のは駄目だ」と言い切るようなことはしたくないという気持ちが強いです。他人の作り出した作品を完全否定するなど、私にはとてもできません。
    小津安二郎はジム・ジャームッシュのおかげもあってか、ある時期リバイバルブームが起きましたよね。ビデオも再発され、その機会を逃さず全部観ました。

    最近観た映画感想だけを書いていていつの間にか800本を超えてしまいましたが、心底貶しているのはその中で3、4本です。ここに嘘や偽善はないんですよ。ほんとにだいたいそのようなバランスなんです。

    私どもは子どもがおりませんので、そのせいもあってか近年ますますちびっ子映画を見てはしゃいだりおいおい泣くことが増えてしまいました。
    マイブーム的にはちびっ子映画のほかはスペイン映画の虜になっています。どんな映画を見ても面白いんですよ。魂にフィットしまくっています。
    アメリカ映画はやはりインディーズが面白いですね。ウィリアム・フリードキン監督が「Bug」の時にいい話を語っておられました。

    私個人については「誰が書いているか」http://www.movieboo.org/about_movie_boo/writer にいろいろ素性を書いてますが、絵描きでバンドマンという社会のゴミクズのような人間です。子どもの頃は天才でしたがその後とんでもない不良のクズとなり、さらにその後は更生しました。今は単なる社会不適合者ですが心の優しい人間になりました(自称)(多分)

    と、
    ここまで書いて、もうひとつのコメントを見ました。
    実は私には、あなた様と同じお名前のアメリカ在住の友人がいます。その方もですね、わりと平気で本名コメントしてくれるタイプの方でして、何だかちょっとイメージが重なります(笑)

    本意ではないようですので、コメントの名前の部分、管理者権限で入って細工しておきますね。

  3. ああ、まさか貴方様からコメントが来ていようとは露知らず・・・
    長文のコメントをありがとうございます・・・
    ああ、外の枯葉そうじにペンキ塗りにお洗濯に夕飯の支度に、とやらなきゃいけないことが山積みなのですが、・・・書かずにはおれません・・・
    貴方様のお返事の要所要所に激しく共感致しました。
    と言いますか、・・・ああ「貴方様は人格者!」というように、悪態三昧に走りがちな傾向のある私としては耳が痛いお言葉も聞かれましたけれど、・・・確かに、そういう酷評は(例えば「カラー以降の黒沢は、見ちゃいられない」的な前発言)いつか自分自身に返ってくるかも、と時に反省し、悪態はつかないように努力もしているのですが、・・・ダメですね、つい、許せない!と思うともう激しい批判になだれ込んでしまいます。「他人の作り出した作品を完全否定するなど、私にはとてもできません」とおっしゃられた貴方様とは大違いな私です。
    そのような心境に及ばれたのは、何でしょう、作り手であるご自身の経験から物づくりの実際的な苦しさ、などそうした点をどこまでも鑑み、そうすることで他人の作品をも完全否定することができなくなった、という、そういう事でもあるのでしょうか。
    実は、ですね、・・・私も絵描きでして、油絵を専門にやっておりまして、小さいころから好きで描いて来たのでしたが、本気でこの道を、と思い詰めてしまったのが高校時代でして・・・
    貴方様も絵描きさんでしたとは、嬉しい奇遇でございます。
    が、そうですね、貴方様の出方と私の出方というのはたぶん真逆かと言うくらい異なるような気がします。私はどうしても厳しいものの見方をしてしまいます。そうした自分の見方を、自分自身は厳しいなどとは思わないのですね、こういう人間は・・・ 当然の批判、としてあんまりなものは斬る、素晴らしいものにあっては惜しげもなく褒めちぎる、単純にそんな感じでして、断じて、博愛的な見方で寛容に受け止められるとは言い難い、・・・そういう器の小さい人間でして・・・。
    それもこれも、これまで影響を受けてきた、・・・そうですね、特に若かりし頃激しく影響を受けてしまった作家や音楽家等の傾向がいつしか自分にも受け継がれてしまった、と言えなくもない、でしょう。(というか力いっぱい)
    彼等のほとんどが毒舌家で知られる人々でしたね。いつ如何なる時でも毒舌家というのは当たらないにしても、舌鋒鋭いタイプの芸術家、好悪がはっきりしたタイプの人間でした、その人達は。
    そうした批判など結局は個々人の好悪の問題に過ぎんだろう、と言うお声はある意味ご尤も、とはいえ、徹底的にある世界に没頭し、精通するに及んだ者にはやはり、作品として公表されたものに批判を加える資格があり、時には完全否定もやむを得ず、という・・・ いえいえ自分がその、精通した芸術家なのだ、と申すのではございません! 彼ら芸術家の見識やら洞察力やら尋常ではない感覚の鋭さを慮りますと(彼等を全面的に拝すわけではありませんが)、そういう彼等の下す完全否定にはそうするに値する重さを感じないではいられないのであります。
    けれども、こうも思います。むやみに人を傷つけちゃいかん、とも。
    なんだかんだと言いましたが、基本は平和主義者ですので、無駄な争いは決して好みません。小心者でもあり、また人並み以上の思いやりもあるに違いないので、人を傷つけたくない、なんていう思いも人並み以上にあったりします(おかげでしゃべる前に考える、という悲しい癖がつき、口が重くなる一方)。
    ポイントは何なのか・・・長くってすみません、今、言います。
    プロの作品に対してのみ、厳しい批判もやむを得ない、とやはり思うのです。素人の、楽しみで絵なり音楽なりやっている人達に厳しい突っ込みは無益、に違いありません。が本気でそれを仕事にしている、というからには、ハイレベルなものを期待されて当然、そうでなければ斬られて当然、というように、そのくらいの真剣さが視る側にも作る側にも要求される、と、そんなふうに思わずにはいられんのです。
    が、人に厳しくすればするだけ、その厳しさは己の身にも降りかかってくる・・・そんな覚悟を以て、毒舌家は腹をくくらねばならない、そうもつくづく思います(ああ、怖い)。
    この通りのまじめな人間で申し訳ありません。
    おのれの関心事に対して真剣である分、真剣に対象物を眺めずにはおれず、時にはカーッとなってハラワタ煮えくり返してしまったり、そんなことがしばしば・・・
    しかし、貴方様(・・・くどいほどの「貴方様」にはイヤミな響きがありますので、すみません、Nさん、と今後呼ばせてください)、Nさんと私の気質の違い、この開きというものが最も大きくここに関わっている、とそのようにも強く感じられたり・・・ 物事に対する個々の受け止め方・出方には、各々の気質が当然大きく関与している、というように。
    すみません、Nさん。Nさんとは直接対話したことすらない私、なのですが、Moviebooに記載されている内容・お話し振りから感じ受けたNさんというおヒトとなりについて、勝手ではありますが、こんな印象を受けたのでした(そうです、分析などと呼べるような大そうなものではございません。あくまでも、印象でして)。全然大間違い、ならばごめんなさい。
    Nさんは非常に感覚的な方、なのではないのでしょうか。 たとえば、理詰めで徹底的に掘り下げて行こうとするタイプの理論派、みたいなのがありますが、Nさんはその逆のような、・・・感覚の優れた、詩作の方向に適した頭脳とお心をお持ちの方、なのではないのかな、と想像させて頂きました。
    全く見当違い、かもしれませんけれど(詩なんか全然書かないし、とか)、Nさんの映画感想録を読んでそんなふうに感じられました。クドいまでに掘り下げたがるタイプ(こういうクドいものを書いてしまう私のように)、とは違う性向の方、とお見受けしたんですが・・・
    ・・・Nさんからのお返事を読みながら、「人間というのは、人さまざま」と改めて実感させられた、ですね。受け止め方も反応の仕方もいろいろなわけで、まあ当然のこと、ではありますが、改めて、なるほど、と・・・。
    Nさんの感想録にウソ・偽善などといったものが混ざっている(=おかげで悪態はほとんど聞かれないのか)などとは、私にも感じられませんでした。
    「こいつ・・・どっかで聞いたようなことを、適当に言ってやがる・・・」みたいな嘘くささは一切、Nさんのお言葉には感じられませんでしたもの。
    音楽、といえば・・・私自身は音楽に携わったことは一度もありませんけれど(幼稚園時代にクラシックギター・小学生時代にクラリネットを習いはしました、が、どれも続かず)、音楽は大好きで、・・・そうです、Nさんの「鬼畜」に関するレヴューに「ポップ・グループ」の名が出てきますね、その時にふと、ひょっとして、同世代か?!と感じたのでした・・・
    若かりし頃(10代から20代にかけて)、ヨーロッパのインディーズに没頭致しまして、…インディーズ、と言うべきか・・・マイナーレーベル界の有名どころでチェリーレッドとかレコメンデッドなど、あああとラフトレードというのもありましたね、ああいうのを夢中になって聴いておりました。
    私の青春は、そういう音楽鑑賞に没頭・描くのに没頭・読書に没頭・映画鑑賞に没頭、そんなこんなで過ぎていったんでした。
    ポップ・グループを聴いていたのでしたら、こうしたレーベルから出ていた他バンドにも精通されている筈…と決めつけさせてもらうとして… わたくしが好んで聴いていたのは、モノクローム・セット、ワーク、ロバート・ワイアット、ヘンリー・カウ、リッピ・リグ&パニック、ヴァージン・プルーンズ、…完全に学生気分に戻ります・・・ Psychic TVなども面白かったですね
    大メジャーなバンドでは、バウハウスも大好きでした。ドアーズ、レッド・ツェッペリン、ボウイーも素晴らしいですね。…でした、と過去形で言いましたが、未だにこうしたバンドは好きですね。もうとっくに卒業しました、などとは、断じて言いたくありません。
    十代の後半からクラシックとオペラにも熱中し出しましたが、そうしたものと平行して、上述の音楽も時に聴いております。
    ここまで書いて、今、Nさんの「誰が書いているか」を読んでみました。
    「ああ、やはり・・・」と「意想外!」の両方を味わわせてもらいました。
    意想外であったのは、その、「絵描きさん・バンドマン」という括りから(Nさんからのお返事にそうありましたので)、つい「社会における貢献度0」的な印象を受け、一体どういうミステリアス(それともろくでなし)な生活を送っておられるのか、そう感じずにはいられなかったもので、・・・そうなのでしたか、絵画工房の会社を運営していらっしゃるとは全く想像外でした。
    そして、アングラ系の音楽を志向されている(?)という点に、「ああ、やはり・・・」と「ちょっと意想外」の両方の気持ちを味わいました。
    やはりその、「絵描き・バンドマン」という響きから、どうもうっすらと、メタル系・それともプログレ系の、髪の長いバンドマン(メイクも施し)といった姿をうっすら思い描いてしまっていたようで(関西ではプログレが盛ん、と大昔何かで読んだ為か)、・・・そうじゃなかった、と分かり、ホッと致しました。
    ライヴ演奏の場面を拝見させてもらいました。
    不本意なものをお感じになられたら申し訳ありません、が、すぐさまよくよく好んで聴いていたバンドの数々が蘇ってしまい・・・ ・・・Renaldo and the Loaf, Work,Henry Cow,Art Bears,This Heat, Red Crayola, Rip rig, L Cooper・・・
    彼等には大変な影響を受けてしまいました。・・・詳しいことは、また更に長くなってしまうので伏せておきますが、芸術を志す上で、彼等の在り方が私の精神に及ぼしたものは計り知れず・・・などと言っても大袈裟ではないくらいに、未だに、そのころ培われてしまった心を抱えている状態であります。
    Nさんは作曲もなさってるのでしょうか?
    音楽の才能0な私には、本当にうらやましい限りです。自分で音楽が奏でられたらどれだけ素晴らしいことか、と思います。20代半ばで再びクラリネットに挑戦したのでしたが、さほどの練習をするでもなく、とっとと挫折してしまいました。上述の音楽家の演奏に憧れるあまり、なのでしたが、独りで吹いていても面白くもなく、…演奏家になるには情熱も技量も、何もかもが足りませんでした。
    京都・・・まさに、憧れの京都、ですね。
    Mooviebooを読んでいると時々関西弁が聞かれたので、そうなのか、とも思いましたが、この頃ですと関東人でも関西の言葉をちりばめる人がいたりするので、ひょっとして、Nさんも?とよく分かりませんでした、が、Nさんは本物の関西人さんなのでしたか。
    関西弁は本当に私の憧れの的なのです。関西弁を普通に話されるNさんが羨ましい。関西弁講座のようなものがあれば是非受講したい。
    もっともっと関西弁に対する思いなどについても書きたいのですが、やっぱりきりがないので、このくらいで送信させてもらいます。
    またしてもこんなに長いものを・・・

    名前の方、伏せて頂いて、どうもありがとうございます・・・
    以後気を付けますので。

  4. コメントいただいて随分経ってしまい、すいません。この時期、もうドッタバッタしていて映画感想も書けない状態が続いていました。

    そうですね、毒舌でいいますと、ほんと言うと昔は地獄の使者かというくらいの毒舌家で、文句ばっかり言っていました。いつの頃からか、そういうのをカッコ悪いと思い始めたというのもひとつあります。それと、怒りの矛先がもっと重要で重大なものに向かう傾向が出てきて、それで些細なことを気にしない性格になってきたようにも感じています。
    おっしゃる通り過去偉大で尊敬できる芸術家の多くが毒舌家です。
    しかしそれは彼らの一面に過ぎず、毒舌を取り上げることが流行っていたからそういうのばかり伝わったということも感じています。

    そしてもうひとつ、私について言えば映画が好きという単純なところです。冗談抜きに、ほとんど何見ても面白いという、これ単に好きなだけなんですよ。

    例えば私はうどんが好きです。うどんでありさえすれば、多少不味くても美味しいんです。たぶん、日本一不味いうどんを食べても、まあまあ美味しくいただけるんじゃないかと思います。
    肉や刺身も好きですが、こちらは「美味しい肉」「美味しい刺身」が好きなのであって、不味いのは厭です。つまり肉や刺身それ自体が好きというわけではないのですね。これが「好き」の一つの基準です。

    その基準で言うと、私は映画というもの自体が好きなのです。昔はそうじゃなかった。好きな映画だけが好きでした。好きな映画以外はボロクソに言ってました。でもいつの間にか映画全体がわりと好きになってきたんですよ。だから気に入る基準が人よりうんと低い位置にあるのかな、とそう思ってます。
    このことは、映画を職業として目指さなかった大きな理由でもあります。

    自分は商業的な絵を職業にしています。子供の頃は絵なら何でも好きでしたが今はそうでもありません。職業画家で芸術家ではありませんから我慢しながら仕事をしてもいいのですが、どうもやはり我慢は出来ても妥協ができないのできつい状況に置かれる場合も多いです。

    音楽は職業ではなく表現活動の一種ですから最も露骨です。大体、好きな音楽のほうが圧倒的に少ないのです。むしろ基本嫌いかもしれません。だから自分でやれています。

    絵と音楽に関しては実のところ割と厳しい目で当たっています。MovieBooのような優しさだけではないんです(笑)絵に関しては特に、昔は芸術家としての絵描きを目指していましたから、美さんのようにはいかなかったという、そういう悔しさというか屈折した思いも多分持っていると思います。だからなおのこと商業的な絵に関しての厳しさは人一倍あるかもしれません。

    ところで文章を読んでいただいて詩を連想されたという、これが私には不思議なことでして、というのも、私は詩が苦手なんです。好きなはずだ、好きにならねばと努力さえしましたがだめでした。
    ちょうどこの件について別の場所に書きましたのでここではURLだけ書いておきます。 http://wp.me/p4CKh9-h2

    春ごろ、ドタバタしていた理由のうちのひとつはCDを発売したことなんですが、iTunesでも試聴できますので興味あれば一度聴いてみてください。…ライブのYouTubeを見てくださったんですね。まああの、あんな感じなんです(照)

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