ザ・マスター

The Master
新興宗教カリスマ教祖とアル中復員兵の奇妙な関係。友情信頼憎悪に嫌悪、相互依存の行き着く果ては何なのか。ポール・トーマス・アンダーソン監督の描く複雑な人間模様。
ザ・マスター

今日知って衝撃受けてたんですが、フィリップ・シーモア・ホフマンが昨日(2014.02.02)に亡くなったそうです。享年46歳。若すぎます。
何という残念感。ユニークで実力派、代えがたい存在感の名優でした。
ですので書き損ねていた感想文を慌てて。

「ザ・マスター」は一言でいうと新興宗教のマスター(フィリップ・シーモア・ホフマン)とアル中のチンピラ復員兵フレディの関係を描いた作品です。二人の関係を軸に、フレディと新興宗教とマスターとそれを取り巻く社会と歴史の関係も描いているように思います。

ポール・トーマス・アンダーソン監督渾身の一撃という印象で、映画的な単純化された関係というものではない複雑な形相を帯びています。

そうなんす。単純な関係でないという点に尽きるのでして、たとえばあらすじ的な「引かれあい行動を共にし影響を与えあい不信感も抱き」みたいな言葉が完全に宙に浮きます。新興宗教も同じく単純じゃありません。新興宗教という言葉の響きから感じ取れるいかがわしさや映画役割的単純化から脱却しています。

映画のすべてが緊張感でできています。冒頭から何から何まで、爆発寸前の緊張感に満ちていて観るものにのし掛かります。

映像というかシークエンスというか、ものすごいシーンがいくつも出てきます。この映像美は構図がいいとか綺麗とかそんなもんじゃなく、役者の演技、舞台、シーンそのものといった映画的な要素が複合した結果としての映像美でして、もうなんか鬼気迫りますよ。

フィリップ・シーモア・ホフマン、ホアキン・フェニックス、そしてエイミー・アダムスです。もれなく名演技が堪能いただけます。でもそれ以外の人たちもすんごいです。見応えたっぷり、重厚感半端じゃない、見惚れます。

フィリップ・シーモア・ホフマン追悼。
あまり中身のない感想文で失礼しました。

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