誰も知らない

誰も知らない
杜撰な子育ての母親に育児を放棄され残された子供たちの暮らしと顛末を描く是枝裕和監督作品。実際に起きた事件を元に作られた映画です。
誰も知らない

決して「可哀想」とは思わないけど、それよりなにより痛い。そして辛い。
細かい描写やシナリオが秀逸です。細かすぎて目が行き届かないほど細部にこだわった感があります。その分、大きなところで腑に落ちない部分もありますがそんなことは大した問題ではありません。
緻密で繊細で痛々しくて不憫で淡々とした映画です。
主役の子の名演技もさることながら、YOUの駄目人間の適役っぷりには感心しました。

実話を元にしているとのことですが、モデルとなったあの事件のことはこの映画の前では忘れた方がよさそうです。事実と随分反しているし、もしそのまま映画化したら悪趣味なホラー映画にしかならないおぞましい事件ですから。
事件から着想を得た、ということに留め、実話の映画化とは思わないほうがいいでしょう。

カンヌ国際映画祭 最優秀主演男優賞
フランダース国際映画祭 グランプリ
シカゴ国際映画祭 金のプラーク賞

2005.02.02

【追記】

この映画、強烈でしたね。主役の子も今では立派な大人になっていますが、このときの演技は印象に残りまくる深みがあり、トラウマを抱えるんじゃないかと心配するほどでした。

「モデルとなったあの事件」 とは、1988年の巣鴨子供置き去り事件です。検索すると事件の詳細がいろいろ出てきますね。まことにおぞましい事件です。
是枝監督はこの事件をモチーフに15年かけて構想 を練り、映画化しました。
撮影期間の1年で 柳楽優弥は成長し声変わりもします。順を追って丹念に撮影したことが伺えます。ドキュメンタリーを見ているかのような印象を受けるのはこのためですね。

2011.01

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