パラノーマル・アクティビティ

Paranormal Activity
寝ている間にもぞもぞごそごそと怪しい気配。何が起きてるのか、ビデオカメラを仕掛けて撮ってみようというホラー物語。
パラノーマル・アクティビティ

劇場で観るつもりで情報を遮断していたのが功を奏し、十分に楽しめました。
初監督作品でこれだけキレの良い脚本、演出ができるとは大した才能ですね。

さて同棲中のカップル、どうやら夜寝ている隙にいろいろ超常現象が起こるらしい。よしではビデオカメラを買ってきて夜間に撮影してやろうではないかという彼氏の思いつきで実際にカメラの電源を入れてスタートする。本編は全てこのビデオカメラの映像であり、流行のPOV(Point Of Veiw)ということになっております。POVで思い出されるのは「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」や「 クローバー・フィールド」そして傑作「REC」などですね。もちろん、過去似た技法は十分に使われてきたでしょう。でも近年のビデオカメラ普及に伴うお気軽感ゆえ、新ジャンルのような勢いが見られるのもまた事実。ドキュメンタリー風の映像は我々世代が昔にテレビで見た「心霊館、深夜のコマ撮り撮影」みたいなわくわく感を与えてくれます。

話はそれますが昔のその「コマ撮り撮影」ですが、どういうわけか「コマドリ撮影」だと思い込んでいて、子供心に小鳥のような可愛い名前だな、なんて思っていたものです。さらに話はそれますがこの世代は「巨人の星」の「思い込んだら」を「重いコンダラ」と思い込んだ世代でもあるそうです。さらには「ウルトラセブン」の「遙かな星」を「春カナ星」だと思っていた世代でもあります(わたしだけか?)また煙草に含まれる「ニコチンとタール」を「ニコチントタール」という物質だと思っていたことでも有名です(わたしだけか?)

大いに話がずれたので戻します。この「パラノーマル・アクティビティ」は意外なヒットを飛ばしたことで話題を集めましたが、上映後、蓋を開けてみると素人レビューは批判であふれています。まあ素人レビューはずれた批判をしてなんぼみたいな低レベルでせこくてこすいのがほとんどですから皆が批判しているわけではないのでしょうが、ずれた批判を呼び集めてしまった大きな理由、この映画に失敗があるとすれば、それは広報と宣伝の大チョンボでしょう。

客層に関して、完全に誤った誘導をしてしまったようです。
ディスクに稲川淳二氏が出てきて驚きました。レビューを見渡してさらに納得。ははあ、こういう客層に、こういう売り方をしたんだな、と広報の失敗を確認。
「単館からスタートして全米公開に漕ぎ着けたインディーズ」とあるように、この映画は明確に(嫌いな表現ですが)「単館系・アートシアター系」です。基本的に地味な小品なわけです。なにやら傑作、大作みたいな煽り宣伝は内容と不釣り合いですね。
それに、後で確認したんですが予告編に収録されているシーンのネタバレも酷くて、もうあの予告編を観てしまえば本編を観る必要は9割なくなったも同然、若い子たちが途中が退屈だとの感想を持ってしまっても不思議じゃないのです。本編に先駆けて予告編を観てしまった人に心から同情します。

短期的にはこのような単館系小品が広告の力でヒットしたのは事実ですから、会社にとって広報は成功と言えるかもしれません。しかし広報に釣られて過剰な期待と共に観た人たちの大きな不評を買ってしまったとすれば、映画界の未来のお客を大量に失ったかもしれないのです。

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コメント - “パラノーマル・アクティビティ” への2件の返信

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