インシディアス 第2章

Insidious: Chapter 2
「インシディアス」のパート2です。第2章、チャプター2ということで、完全に前作からの続きです。前作を踏まえて楽しみましょう。
インシディアス 第2章

ジェームズ・ワンとリー・ワネルのコンビということで鳴り物入りで登場した前作「インシディアス」(2010)の続編というか第二章、チャプター2ってことで、これもしかして今後もシリーズとして続けていくつもりなのでしょうか。もし興行成績が良ければそうなるでしょう。で、それ実現してくれたら楽しいっ、と素直に思っております。シリーズOK、第3章、第4章、どんどんやってください。SAWのシリーズ化より断然支持です。

ではおさらいから。「インシディアス」は正統ホラーとして始まりました。きちんとホラーしてて、きちんと怖いです。登場人物や細部の描き方も丁寧で好感持てます。そして中盤以降、大きく変化します。それまでの真面目なホラーから一転、何だかちょっとふざけた登場人物たちが出てきて、コメディテイストが入り始めます。そしてまた一転、アトラクションファンタジーとなります。
前作では私の見る目がないものだから、コメディテイストを気に入ってはいるものの、さすがにアトラクションファンタジーにまで行ってしまって「前半のほうが好きだったけどな・・・」と思ってしまったんですね。それほど前半のホラーテイストの出来がよかったせいでありますが、これは駄目ですね。ちゃんと作り手の意図を汲まなければ。見る目がありません。
じつはこの構成、ここにこそ「インシディアス」の目的とテーマと個性が発揮されている場所だったのであります。そしてそれがはっきりとわかるこの第2章です。

第2章はストーリー的にどうかといいますと、完全に前作の続きからです。あの話で続きなんかちゃんと成り立つのか?と思いますが、これがまあ、ちゃんとどころか、随分面白く成り立ってます。タイムパラドックス的な要素や、哀愁的な要素を取り入れ、ストーリー的にも面白いですよ。
で、それはそれとしてこの項では構成的なこと言います。
なんと、構成的にはほとんど前作と同じです!まじか!おんなじ事やんのか!頭大丈夫か!と思うのが普通です。それをやり遂げてます。

まず前半はしっかりホラーやります。細かな工夫の点で前作より凝ってますから全く同じ構成ではないですが、それでも前半の作り込まれたホラー演出はさすがの域です。ここで手を抜いていないのがまず「インシディアス・ルールその1」です。勝手にシリーズのルールとか言ってますが。

それから後半に差し掛かるときにコメディ担当の二人組が現れます。前作でも登場したあの二人組です。恐ろしかった空気をまろやかにするコメディ要素です。このふたりがただの脇役でないことが明確になります。つまり「インシディアス・ルールその2」はこの二人の漫才師じゃなかった心霊研究家です。

そして異世界への冒険、これが「インシディアス・ルールその3」で、アトラクションファンタジー部分です。これがやってきます。お化けの世界で頑張ります。

なんと前作と同じ構成ですね。これを堂々とやります。あっぱれ。同じ構成を堂々とやってのけるこの図々しさ、これこそ「インシディアス」のシリーズ化を目論むジェームズ・ワンとリー・ワネルの悪のりです。

もうひとつのシリーズルールは音楽です。前作でも頑張った弦楽器の不協和音、現代音楽的なかっこいい曲が基本に流れまして、この音楽もシリーズの特徴と言い切っていい存在感です。これがルール4ですね。

秘密に踏み込みますが、今回はさらに大注目の要素、シリーズルール5が加わっています。前作で構成的な切り替わりのタイミングで登場して最後は残念なことになってしまったあるお方がおります。そうです、あのおばちゃんです。このおばちゃんですが、ちょっとした脇役どころか第2章ではさらなる大活躍です。それどころかほぼ主人公、ストーリーの要、シリーズ化の最大の目玉、シリーズを支える真の主人公、べた褒めしておりますがそういう存在です。これこそインシディアス。

ということでですね、陳腐化を含めたシリーズ化の面白味を最大限に期待させて本編は終わるわけですが、こういうの大好きで、前半の怖いのもすっかり忘れ上機嫌でエンディングのクレジットを眺め満足の笑みをふふふと漏らしたのであります。

もし次作があるとすればですね、できればここで予想したルールを自ら破棄して、また全然違う話にして意表を突くも良し、第2章の正統な続きのおばちゃん大活躍も良し、つまり何でも来い状態で楽しみたいと、そのように思う次第です。

怖くて楽しい「インシディアス」でした。

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