パコと魔法の絵本

パコと魔法の絵本
とある病院の奇想天外な住民(?)たちのファンタジー。
パコと魔法の絵本

「嫌われ松子の一生」「下妻物語」でやらかしてくれた中島哲也監督の期待の一本。
とある病院の入院患者や医者たちが繰り広げるドタバタファンタジーということですね。

先の二作が毒気があって面白かったので大いに期待していましたが、本作は嘘偽りなくこどもたちあるいは若年層あるいは一般の方々に向けた広範囲狙いのまっとうなファンタジーでした。
全編これでもかというくらいにくどいカメラや演出、けばけばしく派手なティム・バートンばりの画面、脚本もしつこいくらい説明的で押し売り的な仕上がりです。つまり、はいここ、ここ笑うところですよ。はいどうぞ今です。ありがとう。つぎここ、ここちょっと感動するところですよ。ここからこれくらいの幅で感動しましょう。ちょっとだけね、はいどうぞ。次のこのセリフよく聞いといてくださいね。ここ、伏線っていって、あとで思い出すところですよ。わかりやすく音楽つけときましょうか。はいどうぞ。ではつぎは泣くところです、はい泣く。何?わかりづらい?この今のセリフ、もう一度いいますね、はいここのこのセリフです。わかりましたね。はい、泣けましたね。次はちょっと高度ですよ、伏線の回収します。さっきの伏線、覚えていますか、何、覚えていない、じゃあ思い出させてあげますね、こうこう、こうです。いいですね。それを回収します。はい、見事回収できました。幻想と現実の融合はわかりますか。自然に繋がりましたね。OKOK。
と、まあそんな感じで、どなたにも優しくわかりやすく展開します。本気で若年層を狙っていると感じました。もちろん、そのための技術もお持ちです。
その技術がテレビバラエティ的と感じるようなおっさんはこの際相手にしなくていいのです。
ただおっさんといたしまして、ひとつだけ気になることがございました。
肝心要のパコちゃんがあまり可愛くないのです。いや、器量的には抜群のかわいさなんですが、なんというか大人に媚びる系の美少女というか、本気の可愛らしさや不憫さがあまり感じられないというか。
これも十分おっさんの意見ですかそうですか。ごめんなさい。

聞くところによると中島監督はかなりの厳しいお方なのだとか。なんとなくそれもうなずけます。一本筋の通った映画であることは間違いないでしょう。

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