スラッシャーパーティー

Afterparty
スラッシャーパーティー - thumbnail
公開年:
2012
製作国:
監督:
製作:
脚本:
撮影:
音楽:
主演:
  • ルイス・フェルナンデス
出演:
  • ウルスラ・コルベロ
  • アリシア・サンス
  • エバ・ウガルテ

「スラッシャーパーティ」は、パーティで浮かれた翌日酷い目に遭う人気俳優と女の子たちの事件を描くスペイン産ホラー・スリラー映画ですがまあまあ気を抜いてOK。

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スペイン産2012年のおやつ系スリラーです。力を抜いて気軽に観ましょう。

どんな映画かというと、人気アイドル俳優がパーティー会場の家に閉じ込められ他の閉じ込められた女の子たちとともに惨劇に出くわすというスリラーです。

テレビドラマで主演をやっている人気俳優の青年が主人公で、ファンの女の子たちにきゃーきゃー言われている系のアイドル俳優です。ネットでもこの俳優についてファンがあれこれ熱く語ったりするような、そんなやつです。

この俳優がパーティで浮かれます。可愛い女の子もたくさんいますから当然うおーっ、ってなって、行きます。行くって言うのはつまり、うおーっ、って行くわけです。可愛子ちゃんたくさんいるし。人気俳優だし。若いし。若いっていいね。

さんざんうおーっ、って遊んで眠ってしまい、起きて慌てて帰ろうとしますが鍵がかかっていてパーティ会場の大きな家から出られません。閉じ込められたようです。

他にも、さっきまでうおーっ、ってやってた女の子たち3人が同じように閉じ込められたようで、そのうちひとりが「妹どこにいるか知らない?」などと言っています。密室スリラーの幕開けです。

間もなく携帯に映像が送られてきます。妹が大変な目に遭っています。一気に緊張が高まる閉じ込められた面々。さーどーなる!!

と、あらすじ的にはこんな感じです。

ホラーテイストで閉じ込められ系で命を狙われる系ですが、ただ追いかけて逃げてキャーみたいなストーリーではありません。ややミステリー調です。というか、二転三転コロコロ系です。

映画の冒頭ではホラースリラーのクライマックスみたいな妙な映像が突然出てきて、しかもその演出がかなりへたくそなもんですから「いきなり何これ?変な映画チョイスしてしまったか」と思うわけですが、実はこれは主人公俳優が演じているテレビドラマっていう設定でした。

こういう冒頭、こんな感じの欺しの冒頭はこれまでにも見たことあります。パッと思い出すのは「ミュート・ウィットネス」とデ・パルマの「悪魔のシスター」ですわ。他にもあるかもしれません。映画の冒頭に妙な演出の虚構シーンを持ってきて「これ実は映画の撮影でした」「うひゃ。だまされたっ」と小さなどんでん返しを行う小気味のいい冒頭です。

そうだ、もうひとつ最近の映画でありました。あれ何だっけ。そうそう。ナチョ・ビガロンドの「ブラック・ハッカー」です。まだ書いてないか。あれも同じ冒頭シーンでしたね。しかもナチョのは割としつこくやるもんだから焦ってしまいましたよ。あれ最高でした。今度感想書きます。

それらの共通点は「下手な演出のありがちなシーン」ということです。冒頭いきなりこれ持ってこられると観ているこちらは不安になりますがすぐに「嘘でしたー」って種明かしして楽しませてくれます。

さてこんなことを長々と書いているのにはわけがあります。「スラッシャー・パーティー」というこの映画にとって、この冒頭の技法がとても大事だからです。

「スラッシャー・パーティー」はその邦題からスラッシャー映画かと誤解されそうですがそうではありません。意外な展開で小気味よく欺してくれるパズルミステリーに近いんです。さっきも書きましたけど。

冒頭のちょっとした欺しから始まって、映画の最後まで、プロットやストーリー的にはとても楽しませてくれます。

ついでにスペイン映画ですからもちろん可愛子ちゃん女優たちが三人も四人も出演していてそっちの意味でも大いに楽しませてくれます。ぃやっほーぃ。

ただし惜しいポイントがひとつだけあります。ひとつですが大きなひとつです。ネタバレしたくないので比喩的な言い方をしますとね、こうです。

また冒頭の小さな欺しのシーンに話を戻します。冒頭に下手な演出のドラマを見せて直後に「これテレビでしたー」ってやりますね。その後本編ドラマが始まります。ところがこの本編ドラマも下手な演出なんです。わぉ。冒頭との差があまりないんです。ここは差を付けないといけませんね。これはわりと辛いポイントです。つまり、やろうとしている効果を最大限に出せていないんですよ。こりゃ困ったなー。

すごくアクロバティックな褒め方をします。下手な演出を見せてから「これ嘘でしたー、わざと下手にやりましたー」って言ってからまた下手な演出を施すという、この下手っぴ技法ですが、これはもしかすると作為的で高度な技なのかもしれません。この冒頭があるからこそですね。ストーリー的にね。効いてくるというか重要というか、冒頭が大事だと書きましたが、まさにそのことなんです。おっとネタをばらしてしまう前にここらで退散しますね。

適度なおやつ映画でとくに皆さまにお勧めするということもないんですが「スラッシャー・パーティー」私は思いのほか気に入ってるんです。

ひとが何を気に入るかは誰にも解明できない。

 

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投稿日: 初稿2016-12-03
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