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ポール・ヴァーホーベン監督がフランス映画を撮りました。ハリウッドでは演じる役者がいなかったというその役を世紀の大女優イザベル・ユペールが演じます。「ELLE」は恐怖の自宅で始まりほんわか墓場で終わる超絶なる逸品でこれぞ究極の女性映画。
べた褒め、絶賛、これ凄い、これ大好き、と感じた映画の一覧です。
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ポール・ヴァーホーベン監督がフランス映画を撮りました。ハリウッドでは演じる役者がいなかったというその役を世紀の大女優イザベル・ユペールが演じます。「ELLE」は恐怖の自宅で始まりほんわか墓場で終わる超絶なる逸品でこれぞ究極の女性映画。
鏡の呪いと対決する姉と弟を描いたホラー映画「オキュラス/怨霊鏡」は役者と脚本と演出と編集が極上に混ざりあった映画史上に残っていい傑作。
「アンフレンデッド」はもちろん劇場公開映画ですが、Macの画面だけで完結する世にも豪快な新発想POVで映画の常識を翻す SNS ホラーなる攻撃的作品。しかしその実シナリオに懲りまくったオーソドックスな会話劇でもあり完成度の高いプロットに観るものは引っ張られ手玉にとられ阿鼻叫喚の必須必見映画。
ヴェルナー・ヘルツォーク監督1974年の「カスパー・ハウザーの謎」がリマスター発売され飛びつきます。19世紀ドイツの謎、身元不明の野生児カスパー・ハウザーを描いた映画ですが、ヘルツォークがこの実話をどのように映画作品としたのかに興味ありました。
「きっとここが帰る場所」のパオロ・ソレンティーノ監督2015年の「グランドフィナーレ」は「若さ」というタイトルの老人映画。笑いと衝撃、言葉と仕事と体と心、この映画に参加した人全員を尊敬できて見る目も変わるかもしれないレベルの名作。
マイケル・ムーア2015年の話題作「世界侵略のススメ」は各国の良い部分を盗んで米国に持ち帰ろうというコンセプトで諸外国の羨ましい良いところをまとめて紹介する“痛快かつ深刻な世界まるごといいとこレポート我が身を省みて絶望と希望の混濁に泣いて笑ってドキュメンタリー”の快作。
裕福で幸せそうなプッチオ家のお話、アルゼンチン映画「エル・クラン」の緊張感と可笑しさと恐怖と衝撃は一体全体何事か。
ジャコ・ヴァン・ドルマルの新作映画「神様メール」は神様の娘が6人の使徒を探し出し新たな新約聖書を作ろうとする物語。ちびっ子ファンタジックコメディで垢抜けたジャコの素敵な一品。
「牡蠣工場」の公開を制作中から楽しみにしていて、せっかくだから公開されたら撮影地となるべく近い街に旅行がてら出向いてそこで観るのだと決めていたのに具合の悪い時期と重なってしまい、しばらく後の地元京都での上映まで待たねばなりませんでした。 “牡蠣工場” の続きを読む
「籠の中の乙女」のヨルゴス・ランティモス監督2015年の映画「ロブスター」は有名スター共演の英語ドラマでジャンル不詳の偏執狂的批判的ニュータイプニューウェーブSFディザスターラブロマンス行動心理学ナンセンスコメディの怪作にして傑作。地獄とギャグで逆接的愛の証と生きる意味。
失業中の広告屋ロベルトが仕事を無心するも冷たくあしらわれ傷つき、やがて遺跡発掘現場をうろちょろしているとトラブルで転落、即死は免れますがたいへんな事故となってしまいます。アレックス・デ・ラ・イグレシア監督2012年の「刺さった男」は人間の尊厳と愛を描くソリッド・シチュエーション・串刺し・アクシデント・悲喜劇。これ凄くいい。
1945年敗戦直後のベルリンに収容所から生還した歌手ネリーはピアニストの夫を探しますが、再会した夫は死んだ筈の妻とは気づかない。「東ベルリンから来た女」のスタッフ、キャストによる2014年の映画「あの日のように抱きしめて」は惚れ惚れする映像表現に酔い愛と戦争の不憫に悶絶する傑作にしてニーナ・ホスの姿が焼き付く壮絶な一本。
郊外の大きな家に暮らす母親と双子の息子。母親は手術後のようで包帯ぐるぐる巻き、双子は外でよく遊び、家では厳しくしつけられておりまして・・・。包帯ママと双子たちのソリッド・シチュエーション・ニュータイプ・アート系・家庭内ホラー・スリラー。とことん恐ろしいです。
新鋭カルロス・ベルムトの映画「マジカル・ガール」はオタク世代のニュータイプ・ノワールにして哀れを誘う踏み外し系人間模様にして新たなスパニッシュムービーの一つの境地。
ジプシーが出演しジプシーの言語をも採用したことでも話題だったエミール・クストリッツァ1988年の「ジプシーのとき」はいろんな意味でジプシーブームの先駆けでクストリッツァ史的にも重要な起点となった特別な一本。
ハンガリーのネメシュ・ラースロー監督が描くホロコースト。同胞のユダヤ人をガス室に送り込むゾンダーコマンドという任務につく男の驚異的な二日間を描く斬新で衝撃的な特別な映画。
動物との会話、猟奇殺人、終わった町、面白い人々やお店。マルジャン・サトラピが監督を引き受けたコミカルホラースリラー「ハッピー・ボイス・キラー」は個性的な一本で、映画製作におけるひとつの大勝利。
環境活動の学生がアマゾン奥地のジャングルで原住民に捕まって食われます。モンド映画や食人族映画へのオマージュにとどまらず、新たな価値観と斬新かつ巧みなストーリー展開にて近年映画史上最高峰の大傑作。
イギリス人のサウンドエンジニアがイタリアの映画スタジオに雇われ、慣れないホラー映画の仕事を開始します。トビー・ジョーンズを主演に迎え大フィーチャー。はたらくおじさん-サイコ・サウンドエンジニア編。これは意外とあなどれません。それどころかかなりの傑作。というか凄い。
文芸派の田舎のパン屋が「ボヴァリー夫人」のエマとお隣のイギリス人奥さんジェマを同一視して妄想膨らませるというコミカルなドラマ。ファブリス・ルキーニがモノローグとともに観察するお隣夫婦の顛末。これはいい!
マノエル・ド・オリヴェイラ監督がルイス・ブニュエルにオマージュを捧げたという「昼顔」(1967)から約40年後の続編的作品は「夜顔」という邦題。
「ローマでアモーレ」はウディ・アレンのオールスターヨーロッパ旅情シリーズのイタリア、ローマ編の群像劇風コメディで、面白いったらありません。
ありそうでなかった斬新特殊な切り口のバイオレンス映画「ブルー・リベンジ」を観た後は、新しさとは何か恐怖とは何か才能とは何かそして友達って何だろうとあれこれ渦巻いて予期せず良い映画観た心底いいの観たほんと良かったとわりと絶賛。
インディーズに近い製作で原点回帰というか初心に帰ってというか久々のM・ナイト・シャマランによるオリジナルスリラー映画が突然公開されるってことで、取りいそぎもちろん観に出かけます。会ったことのない祖父母のおうちに遊びに行く姉弟のお話。これ最高っ。
長く公開を待ち望んでいたテリー・ギリアム「The Zero Theorem」が突然「ゼロの未来」という邦題で公開されることになりまして焦りました。
ポルトガル、世界遺産のギマラインス歴史地区を題材に4人の監督による短編を集めたオムニバス映画。監督はアキ・カウリスマキ、ペドロ・コスタ、ビクトル・エリセ、マノエル・ド・オリヴェイラの4人です。
ラスベガスにほど近い砂漠の寂れたモーテル、バグダッド・カフェを舞台に描く人情と友情とそして吹きすさぶ風。1987年の大ヒット映画「バグダッド・カフェ」はコメディ路線ながら人の心に沁みいる永遠の名作。
1954年、溝口健二監督の「山椒大夫」です。森鴎外の小説を脚色して映画化、でも元はといえば説話「さんせう太夫」つまりお子さんにも馴染みの「安寿と厨子王」です。映像美の極致と言っていいでしょう。
家族旅行中にスマトラ島沖地震による大津波に遭ってしまった家族のドラマです。被災してから家族ががんばり抜く話と聞いて「ふーん」と最初思いましたが監督がJ・A・バヨナと聞きそれは聞き捨てならん何が何でも観なければと観た「インポッシブル」は並みのファミリー映画とは訳が違います。
美術鑑定士に持ちかけられた依頼は両親の残した屋敷内の美術品鑑定。依頼主の女性はなかなか姿を現しません。ジュゼッペ・トルナトーレの2013年最新映画は美術品とミステリーと孤独と愛の物語。
フランスでかつて有名だったプロデューサーのジョアキム(マチュー・アマルリック)が今ではアメリカでニュー・バーレスクのショーをプロデュースしておりまして、その彼がショーガールたちを引き連れて祖国フランスでのツアーを開始しています。
実在したブローカー、ジョーダン・ベルフォードの自伝「ウォール街狂乱日記」の映画化。若くして億万長者になってその後逮捕されるまでの酒とドラッグとセックスの狂乱絵巻。
重罪で服役中の囚人たちが「ジュリアス・シーザー」を演じるという映画です。巨匠タヴィアーニ兄弟がレビッビア刑務所とコラボって製作されたという異色作品。
才能ありまくり「ビューティフル・ダイ」のアダム・ウインガード監督「サプライズ(You’re Next)」は2013年の秋に国内でも公開して話題沸騰のぶっ飛びの恐怖系スリラー。両親の結婚35周年を祝う別荘の晩餐会に襲いかかる覆面の殺人集団。優れた演出と抜群のセンスでわーわー見せます。
ウェス・アンダーソン節全開の「グランド・ブダペスト・ホテル」は激動を駆け抜けるホテルマンの歴史と愛と知性のミステリーで理想の人間ファンタジー。
驚くほど作品数の少ないビクトル・エリセが「エル・スール」の10年後に撮ったのは芸術家アントニオ・ロペス=ガルシアのドキュメンタリー映画。もはやこれはドキュメンタリーという括りや単なる映像詩なんて言葉では到底語りきれない至福の映画体験をもたらします。
アッバス・キアロスタミ監督「トスカーナの贋作」です。愛の映画です。会話の妙技に引き込まれます。
リフォームの改装工事をめぐるお隣さん同士のトラブルを描きますが、その家がル・コルビュジエが設計した家ということで、トラブルと名建築家の建物とおかしな人と摩訶不思議な出来事を堪能できるテーマ分散型不条理設定のモダンムービーにございます。そうとう面白い。
指名手配中の男が咄嗟の嘘で逃げ込んだ住宅街の豪邸。家の主は親切にもてなしますが強盗が本性を現す頃、この家の主もまた本性を現し始め、不条理極まりない夜が始まります。
カップルがおります。週末綺麗な湖に行こう、君に見せてあげたくて。あら嬉しいわ行きましょう行きましょう。着いた。五月蠅いガキどもがいるな。ほっときましょうよ。ちょっと文句いってやるよ。ほっときましょうって。あっ。何てことを。ぎゃーっ。
米国で10年間にわたって起きていた「身体検査いたずら電話詐欺事件」を忠実に映画化。「こんなのにだまされるなんて」と一見誰もが被害者を小馬鹿にするような感想を持つかもしれないがそれこそ罠。そして「コンプライアンス 服従の心理」は映画作品としても最高の出来映え。
1977年軍事政権がクーデターを起こして政権を取った直後の頃のアルゼンチン、登場するのはちびっ子アンドレス8歳です。病院勤務の素敵な母と楽しく暮らしております。しかし悲劇が起き、それを境にアンドレスの世界が変わります。彼を取り巻く世界とその住人を見つめるアンドレスの瞳に震えが止まらない。
1920年代のアンダルシアを舞台にした闘牛士の娘の童話的映画。サイレント映画の技法で描く歌と音楽、踊りと闘牛、「白雪姫」と呼ばれた少女の人生を美しい映像と音楽で堪能できます。すごくいい。
幽霊が見える特異体質の教師モデストが新たに赴任した学校では80年代に図書室で死んだ5人の生徒たちが成仏できずに悪さをしていて、それで彼らを卒業させてやろうと頑張ります。めっためたに面白い青春幽霊映画でエキサイティング!
内戦下にあるエルサルバドル、戦場と化している小さな村を舞台に、12歳になると徴兵される少年チャバの身に降りかかる過酷な現実。実話ベースの物語。戦争と恐怖と貧しい村の日常と非日常。
ミヒャエル・ハネケ監督2003年の「タイム・オブ・ザ・ウルフ」はオールスター共演でお届けする絶望世界の人々。
ファティ・アキン監督2000年の青春ラブコメロードムービー「太陽に恋して」の捨てがたい魅力はいったい何事でしょうか。
宇宙空間での船外活動中に事故発生、二人の生き残りが宇宙に放り出されます。リアリティ溢れる宇宙の本気サバイバル。アルフォンソ・キュアロンの天才的演出が映画史を塗り替えます。「ゼロ・グラビティ」は最早事件です。
こだわり派監督ウェス・アンダーソン2012年の新作は、どこかの島を舞台に少年少女の一夏の恋と冒険を描いた一見気軽なコミカルアドベンチャー。ただしその中身は鼓動爆発寸前の見事な一級品。面白く懐かしく美しく、蕩けるような映画的興奮の坩堝に呑み込まれる予想を超えた名作。これは最高の逸品です。
カリブの赤い島ラテンの楽園キューバ発のゾンビコメディ。ハバナで勃発する感染爆発の暴動。失業中のフアンは仲間と共にゾンビ殺しを請け負う事業を開始します。
「愛する人、殺します。フアン殺人代行社」