インビクタス/負けざる者たち

Invictus
実話の映画化。南アフリカ共和国のネルソン・マンデラとラグビーのお話。
インビクタス/負けざる者たち

ちょっと遅れての鑑賞。想像通りの映画で、予想通りの物語です。ですがこれが感動の良作に仕上がっていて、 映画というものがただ単に筋を追うだけのものじゃないってことを痛感できます。

で、蓋を開けてみれば、モーガン・フリーマン演じるネルソン・マンデラの姿のあまりの 凄さに圧倒されて思わず転倒。モーガン・フリーマンがいつも良い演技をするのはもはや常識ですが、それでも今回のマンデラ役は本気で凄いです。命入ってます。突出してます。

ネルソン・マンデラの自伝が出版された際、映画化されるとしたら誰に演じてもらいたいかとの質問にマンデラはモーガン・フリーマンの名を挙げたそうです。それをきっかけにモーガン・フリーマンはマンデラを訪問、映画化権を買って本作品の制作が決まったそうな。
今回の映画化において、モーガン・フリーマン自身が脚本をイーストウッドに送り、監督を依頼したという(wikiに書いてあった)

まあ気合いの入りっぷりも伺えるというものです。

マット・デイモンも「まっと・でいも〜ん」のイメージから脱出を試みようと奮闘、最初の坊ちゃんぽい顔立ちが、最後には熱い主将の凛々しい顔立ちへと変貌していく良い演技してます。

そもそも私はスポーツに興味がなく、当然スポーツ映画にも興味がなく、ネルソン・マンデラの話じゃなかったら観たいとすら思わなかったでしょう。
なぜスポーツが嫌いかというと、あんなものは古今東西、庶民を政治利用、あるいは問題から目を反らさせる、あるいはナショナリズムの洗脳するための今でいうTVと同じ役割を持った装置だからです。
「インビクタス」は、それを隠すことなく披露、それどころか、あからさまに政治利用を全面に打ち出しているところが潔いのです。ネルソン・マンデラの潔さでもあります。ナショナリズムの洗脳、大いに結構じゃありませんか。これにより、南アの状況が変わったのです。政治利用最高。洗脳万歳。

クリント・イーストウッド作品の直近のいくつかの映画は、いつも前半や中盤で泣かされます。些細な会話やちょっとしたシーンに素晴らしい部分を含めているんですよね。
後半やクライマックスはそれなりの盛り上がりですが、それはまあお約束的なこともあるので アレとして、前半や中盤での深みは「グラン・トリノ」にしても「インビクタス」にしろ、反則すれすれの涙腺直撃です。
特に何ですか、アフリカ音楽。アフリカの音楽は反則です。どうしてあれほど良いのでしょう。人間の根源に近いからですか。まったくもう。アフリカの音楽ときたら。

さて、ネルソン・マンデラのことをあまり知らない人は、是非「インビクタス」の前に「マンデラの名もなき看守」(2007)という素晴らしい映画があるので事前に観ていただければいいかも、と余計なお節介したりして、今日はこのへんで。

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