というわけでミッシェル・オスロの大傑作アニメ「キリクと魔女」です。絵画のように美しい画面、可愛すぎて悶絶のキャラクター、素晴らしい音楽、テンポ良く進むストーリー、全て完璧。
さてこの映画は、生まれる前から並外れた知性と勇気を持つ赤ちゃんキリクが魔女に挑む童話です。
生まれる前からの知性という点で「ブリキの太鼓」のオスカルみたいですが、その通り、知性と勇気と愛と謙虚さに満ちた天才がキリク、知性とエロスと自意識過剰に満ちた変態がオスカルです。おお。ほとんど同じですね(全然違う)
キリクは世のため人のため自分のため孤高の闘いに挑みます。何度も挑戦し、しくじってもめげません。その時の村人や子供たちの反応がまた面白くて、童話らしい繰り返しの妙技が楽しめます。
印象的な歌が流れ、音楽も大きな魅力です。音楽担当はユッスー・ンドゥールでしたか。大御所でんがな。
そして最後は誰もが腰を抜かす驚愕の結末(笑)
これはいい。誰にでもお勧めできる素晴らしい作品です。何度も観たくなる。歌いたくもなります。
フランスのアニメーション映画では興行成績の新記録を打ち立てたのだとか(後の「アズールとアスマール」でさらに塗り替えたとのこと)
堂々の受賞歴は以下の通り。
2000年アレ キノ!国際映画祭(ポーランド)/銀山羊賞(最優秀アニメーション賞)受賞, 1999年アヌシー国際アニメーション映画祭(フランス)/グランプリ(最優秀長編アニメーション賞)受賞, 1999年シカゴ国際児童映画祭(アメリカ)/長編劇場・ビデオアニメーション部門 成人審査員賞・児童審査員賞受賞, 2000年モントリオール国際児童映画祭(カナダ)/長編部門 審査員特別賞受賞, 1999年オウル国際児童映画祭(フィンランド)/C.I.F.E.J賞受賞
2008.12.03
さて、巷には動物と赤ちゃんを出しときゃ誰でも喜ぶみたいな話がありまして、反則と思ってる方もおられましょう。しかし面白いものは仕方がない。キリクはアニメ赤ちゃんの王様。ちなみに人間赤ちゃんの最強は「赤ちゃんの逆襲」
2010.09.08
「キリクと魔女2 4つのちっちゃな大冒険」もお勧め」
2011.02.15
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