インシディアス 序章

Insidious: Chapter 3
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公開年:
2015
製作国:
監督:
製作:
製作総指揮:
撮影:
  • ブライアン・ピアソン
音楽:
美術:
編集:
  • ティム・アルヴァーソン
主演:
出演:

待ってましたの「インシディアス」パート3、Chapter 3です。一部の人を虜にしている新たなエンタメホラーシリーズ、今回は前日譚的で邦題も「序章」と謳ってます。

インシディアス 序章

「インシディアス」シリーズのチャプター3です。今回パート3は監督が前2作のジェームズ・ワンからリー・ワネルになりました。脚本家のイメージですがプロデューサー仲間とセットなので監督がどうとか、あまり感じません。でもまあ、ちょっとジェームズ・ワンのほうが上手いかな。

このシリーズ、シリーズ化を決定づけたのは前作「第2章」です。「インシディアス 第2章」の面白さたるや爆裂的でしてね、私どもは一撃で気に入りまして、シリーズ新作をわくわくして待っておりましたよ。

最初の「インシディアス」のときはまだシリーズとして確立されておらず、私も見る目がないもので、面白さに半分気づかずにいました。

この結果的にシリーズになったシリーズの特徴を現時点で勝手にまとめますと次のようになります。

1. 前半はホラーで、真面目に怖くてとても良く出来ている
2. 弦楽器を用いた現代音楽的な特徴的なサウンド
3. 後半の境目に霊媒師たちが現れ、突如コミカル進行になる
4. 霊媒師のおばちゃんが影の主人公
5. 後半の展開はあの世の冒険ファンタジー
6. おっさんの扱いが良い
(おっさんの取り扱いについては後ほど)
7. 何だかんだ言いながら結局はこころ的ないいお話にて収束させる

今作「Chapter 3」では、霊媒師のおばちゃんが陰の主人公どころか、ばりばりの主人公です。このおばちゃんの人気こそがこのシリーズの要、それを確立したのが前作「第2章」でしたね。製作スタッフ一同は、最初の「インシディアス」でこのおばちゃんを殺してしまったことを後悔しているんじゃないでしょうか。まさかこれほどこのおばちゃんの人気が沸騰するとは当時予想していなかったのかもしれません。織り込み済みだったかもしれませんけど。

この霊媒おばちゃんエリーズを演じるリン・シェイ、キャリアたっぷりのベテラン女優さんですがこれほどの人気を博して主人公クラスになったことはあるんでしょうか。あるのかな。しりませんが。この方「-less[レス]」に出てるんですよね。この「-less[レス]」っていうのは映画部内でとても支持を得ているホラー映画です。「ヒドゥン」とか「2001人の狂宴」にも出ていますね。観たけど覚えてません。

弦楽器を用いた特徴的サウンドは今作では残念ながら控えめです。エンドクレジットで堪能できましたが、本編中は普通のBGMが多く、そこはちょっと残念でした。

シリーズ化が明白になったことで、霊媒師のコミカル進行がお約束と化しました。お約束と化したとたん、それは当たり前のことになり、「第2章」を初めて見たときの衝撃や喝采は起こりえません。これは仕方ありません。でもコミカル霊媒師はやっぱりおもろいです。
漫才コンビのような霊媒師の二人のうち、スペックスをリー・ワネルが演じてますよ。悪のりしてますね。

さて今作パート3のメインのお話は悪霊に狙われた少女のお話で、悪者ボスみたいな悪霊との戦いとなります。
主人公少女の可愛らしさとか、特筆すべき事柄もあります。この少女、冒頭で示されますが知性的で心穏やかな良い少女です。鞄に本が入っていて、特にストーリーに必須でもないのに読書好きであることなどが表現されます。昨今のエンタメ映画では知性的だったり優しかったりする若者がよく登場します。いいですね。とてもいいです。これは時代の要請でもあると思っています。

脇の登場人物も良いです。老夫婦とか。もっと活躍させてほしかったような気もしますが、あまりにも盛りだくさんですので仕方ありませんね。

それからこのシリーズの地味だけど重要なポイントは、先ほど特徴のところに書いた「6.おっさんの取り扱いが良い」です。

これは何かというと、ホラー系のエンタメ映画で父親とかおっさんってのは大体扱いが決まっていて、すなわち「理解しない」「信じない」「物わかりが悪い」「常識にとらわれている」「最後は信じないせいで痛い目に遭う」といった、つまり堅物の役割を担うことが多くあります。これは現実社会でもそうで、大抵のおっさんっていうのは保守的で自分の常識だけを盲信し、危機を認識できず、想定外の知識を遮断し、楽が出来る嘘例えば安全デマなんかに簡単に洗脳される想像力のない人間つまりアホってのが多くを占めます。

「インシディアス」シリーズはおっさんを世間一般や映画的常識のおっさんとして描きません。ここがとても特徴的なのです。前作までにいたっては、おっさんが霊的な要としての役割を担ったりするというぶっ飛び脚本を成功させましたし、パート3では少女の言うことを割とすぐに受け入れる良き父親として登場させます。普通の映画だったら父親は「気のせいだよゆっくりおやすみ」だけで1時間以上突き進むことでしょう。
「インシディアス」はエンタメホラーの普通のお話の中に、他にはちょっと見られない細かなオリジナリティを持っておるのですよ。そういうところもこのシリーズが好きな理由のひとつです。

ということで、いろいろと細かな面白味に満ちた「インシディアス 序章」でした。このシリーズほんと面白くてお気に入り。

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