チル・アウト!

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公開年:
2003
製作国:
監督:
  • フェリックス・サブロソ
  • ドゥーニャ・アジャソ
製作:
製作総指揮:
脚本:
撮影:
音楽:
主演:
出演:

2003年のスペイン映画「チル・アウト!」という映画をついうっかり観たんですが、うっかり観てよかった。売れないコメディアンと料理を教える奥さん、元舞台女優の姑と前科者でバーを経営する弟、へろへろの映画監督に家に帰りたくないプロデューサー、いろんな人たちがドタバタを繰り広げます。面白いです。これぞスパニッシュコメディ。

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なぜついうっかりこの映画を観たのかというと、プロデューサーのアグスティン・アルモドバルの名をちらりと見て勝手にペドロ関係の映画に違いないと思い込んだんです。アグスティン・アルモドバルはペドロ・アルモドバルの弟で大抵のペドロ作品に絡んでいますからね。

日本で紹介されている中でちょろりと確認してみたんですが、アグスティン・アルモドバル製作でペドロ・アルモドバルがクレジットされていない作品って「あなたになら言える秘密のこと」と「チル・アウト!」だけではありませんか。なんてこったい。わりと貴重な映画を観たことになりますよ。

冒頭

「チル・アウト!」の冒頭はお祭りをやってる中国人や街の景色をじっとり舐めてからいきなり一気に登場人物が出てきて忙しいんです。

自宅で料理を教える奥さんから本編が始まります。料理を教えていますが出版の目処が立っていない執筆をしていたりする女性です。

料理を教えている人か習っている人か誰が誰だかまだ判らないうちに上の階に住む姑も紹介されます。元女優のパワフルそうなおばさんです。

さらに突然格好を付けた男と恋人の喧嘩シーン、さらにむしゃくしゃして「上物ないのか」とたまたま訊ねたのが前科持ちでバーを経営している若い男で、それで店内のシーンへ。この若い経営者は主人公の弟なのですがまだそれには触れませんので、誰が主人公か全然見えてこない状態です。

バーではステージ上に小太りのコメディアンが変な芸を披露しています。スペイン名物小太りの脇役ですね・・・とか思っていたらなんとこの小太りのコメディアンが主人公であった!

あらすじ

格好を付けた男は著名な映画監督で、小太りのコメディアンを気に入ります。「次の映画の主人公にぴったりだ!」と。場末の売れないコメディアンにチャンスがめぐってくるかもしれないという、映画出演をめぐる喜劇映画でありました。

主人公の思わぬ出世に張り切る奥さん、黙っておれない元女優の母親、弟、プロデューサーに映画監督の恋人にといろんな人が絡んできてドタバタ劇を繰り広げます。実はぜったいに気づかない冒頭に街を横切る男が写るのですがこの誰か判らない男すらストーリーに絡んできます。

ものすごく楽しくて面白いスパニッシュコメディです。まるで吉本新喜劇、これぞスペイン映画の醍醐味です。ストーリーのウネリ方も絶妙で先の読めないドキドキ感がありますし、それとなく細かい会話の妙技、楽しいったらありません。

ペドロ不在

映画を作る映画だし、移民家族が見るテレビ番組が劇中劇的にしつこく映されたり、感じとしてペドロ・アルモドバル作品のような香りがずっと漂います。そうですね「キカ」なんかと被ります。というのも「チル・アウト」と「キカ」を立て続けに観てしまったんですよ。どうしましょ。早く感想文を書いておかないと後で記憶が交ざってしまいそうです。

ただ、全体的にはやっぱりペドロ・アルモドバルはこのようなベタな話は作らないだろうなと思いますね。最後のほうの盛り上がり、たいそう面白いんですがやっぱり新喜劇みたいなんですね、素直すぎる感じです。もしペドロだったらもっと何か捻くれた展開にするんじゃなかろうかと勝手に思ってますが。

気軽に

売れないコメディアンが著名映画監督に見初められ「君こそ次の映画にふさわしい男だ。落伍者。負け犬。ぴったり!」という、本人よろこんでいいやら何やら判らぬうちに家族が先に盛り上がってしまいちょっと鬱になっているあたりから物語が急転直下、あれよあれよのドキドキ展開となりまして、普通に楽しんで観れますしわははと笑えますし目が釘付けになりますし、実になんというか、ただ楽しいだけの素晴らしい映画でした。

主人公を演じたペポン・ニエトは本国ではテレビシリーズでも大人気の俳優で「スガラムルディの魔女」にも出演していますし、仕事の予定もびっしりみたいです。

奥さん役のカンデラ・ペーニャもたいそういい感じですが日本ではあまり情報ありませんね。いい感じですよこの奥さんも。それから弟もね。ルーベン・オチャンディアーノは割と著名な俳優ですね。

まああの、私、結局この手のこんな映画をめちゃ気に入るような人間なんです。すいません。気軽に楽しく観ましょう。

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