トイ・ストーリー3

Toy Story 3
トイ・ストーリー3作目。持ち主アンディもいよいよ大学生。
トイ・ストーリー3

記録的大ヒットを果たしたシリーズ3作目は、いよいよ大学生になるアンディとおもちゃたちとのお別れ。

一作目のトイ・ストーリーが世に放たれたのは1995年。トイ・ストーリー2が1999年で、1から15年、2から11年もの歳月が流れました。

「カーズ」の後、ピクサーとディズニーとの契約切れに絡んで、ディズニーのCGアニメ部門サークル7アニメーションによる「トイ・ストーリー3」の製作が進められていたようです。
2006年にピクサー社がディズニーに買収され子会社になったことで契約切れの問題は消滅し、サークル7アニメーションは閉鎖、企画は白紙撤回されピクサー社による「トイ・ストーリー3」の製作が始まったとのことです。

4年間の製作期間のうち、ストーリー、脚本部分に2/3を費やしたと言われていまして、如何に良質のドラマ作りを中心に据えていたかが伺えます。
最初の「トイ・ストーリー」から、CGアニメを強調することよりドラマ作りに重きを置いていたことは明確な意図として伝わっており、その姿勢はずっと変わらず、だからこそ広い層へのアピールに繋がっているのだろうと思えます。

虚構について、優れた作品の特徴は、技法と設定と脚本の三位一体となった目的と必然です。
それは何かと申しますと、ある設定やテーマに基づいたお話があって、その設定とお話に相応しい技法があるということですね。
トイ・ストーリーに当てはめますと、おもちゃであること、おもちゃが奏でるストーリーであること、そのストーリーに相応しい技法はCGアニメであること、CGアニメであることからキャラクターはおもちゃが相応しいということ、おもちゃであるからこそのストーリーを展開させること、そのストーリーを表現するにはCGアニメが相応しいこと、CGアニメを厭味や未成熟さなしに表現するにはおもちゃのお話が相応しいこと・・・・以下ループ、と、そういうことです。

テーマと設定と物語と技法が完全に一体化しています。どこにも取って付けたような要素がなく、すべて必然という名の下に各要素が集っています。ここにトイ・ストーリーの魅力が詰まっていると個人的に感じています。

映画に限らずあらゆる虚構が、技法・設定・脚本の隙のない関係性に裏付けされているものなんですよね。野暮なことを自信たっぷりに言い切ってすいません。

と、まあそんなわけでトイ・ストーリー3ですが、新しい超魅力的キャラクターも登場して、美しく郷愁を誘う映像も満載で、おもちゃと人間の関わりも表現されていて、子供時代を卒業する少年と自らの存在意義を見出すおもちゃたちがいて、そしてバズのスペイン語も飛び出して、面白すぎてあっというまに時間が過ぎてしまい、心部分がぼわぁ〜とする楽しいひとときを過ごせます。

ここでバズのスペイン語についてですが、アニメ作品なので吹き替えで見る人も多いと思います。スペイン語はどういう吹き替えになっていたんでしょうね。
それはともかく、昨今の映画界、トレンドは “唄はメキシコ心はアジア” です。
ここぞというときにメキシカンなキャラクターが登場したり唄や踊りや軽いギャグを飛ばすのが定番となっております(←ほんとか?)
もうひとつはアニミズムがアメリカ人にも浸透してきておりまして、こちらもブームとなっております。万物に宿る魂や精霊ですね。
おもちゃに魂が宿っているトイ・ストーリーなんかアニミズムを広く浸透させた立役者かもしれません(←ほんとか?)

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