スペース・カウボーイ

Space Cowboys
クリント・イーストウッド監督・主演、2000年のSF映画です。何でこれを今観てるんでしょう。わかりません。
スペース・カウボーイ

この映画が公開されていたとき、タイトルだけ見ててっきりふざけた映画だと思い込んでいたんです。似た時期に「スペース・トラッカー」というこれまたふざけた映画があって、完全に混同しておりました。
超絶面白い映画ばかり観すぎて名作映画症候群を発症しかけているときには力の抜けた映画が観たくなります。それでちょっと観てみようかなと調べてみたら、なんと「スペース・トラッカー」と「スペース・カウボーイ」は全然違う映画でした!←当たり前やろアホ
そしてクリント・イーストウッドのこっちを観てしまいました。

お話は、老人が宇宙に挑む話です。
引退した不良老人が結集して頑張ります。最初から最後までありきたりで、特に面白いところはありません。まるで中途半端な昔の典型的優等生作品です。老人が頑張ることに媚びて、荒唐無稽で説得力のない宇宙ミッションでヒャッホー感を出し、ちょっとした悲しい犠牲シーンを入れたりしつつお話を終えます。
2000年の映画ですが、とても2000年の映画とは思えない古くささです。

この映画に見どころがあるとすればふたつ。

その1、スター共演。宇宙チームの4人、クリント・イーストウッド、トミー・リー・ジョーンズ、ドナルド・サザーランド、ジェームズ・ガーナーの共演は、何か大きなイベントのようなにぎやかないい感じですので、ストーリーがどうとか映画的魅力がどうとか、そういった野暮なことを言わず、普通にスターを見るための娯楽作品として見るのが正しい見方と思います。

その2、ほとんどがありきたりで何かに媚びたような映画進行ですが、最後の最後、ラストシーンだけはとても小洒落ています。
ええそうです、月面のシーンです。ここだけはとても良かったです。
この映画は大した映画ではありませんが、洒落たラストシーンのために、不快感は全く残りません。制作陣の照れや潔さを感じることができました。ニコニコと見終えられます。だからこの映画を貶す気にはなれません。ただし面白かったと言う気もありません。

クリント・イーストウッド監督は早撮りで有名ですが、この映画はSF特撮映画なので撮影には結構手間暇がかかったそうです。
インタビューで監督は「1シーンに二日も三日もかかるなんて」と、とても面倒臭そうに語っておられました。いえ監督、SFの特撮シーンが2、3日で1つ撮れれば十分早いですよ!
「普通なら日に2、3シーン撮ってもまだ少ないぐらいなのに」ですって。仕事が早い人ってカッコいいですね。

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