ベビー・ルーム

La habitación del niño
ベビー・ルーム

スペインのテレビ映画シリーズ「Películas para no dormir」のうちのひとつ。ベビー・ルームから男の声。誰かがいる・・・

ベビー・ルーム

「Películas para no dormir」は「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト」として販売されています。テレビ映画です。

高級住宅街のお買い得物件を見つけ無理してローンで購入、夫婦でリフォームに励む「夫婦でDIY物語」です。嘘です。
ですが、このリフォームシーンがなかなか良いのです。若干見分不相応な好環境で見つけたオンボロだけどゴージャスな中古物件。
修復は全て自分たちでやります。
この修復計画やわくわく感や工事内容がなかなかリアル。わたくしも他人事とは思えなくてわくわく感が伝染します。というのも私も日曜大工のおじさんをやっていたからです。

赤ん坊が生まれ、お祝いに貰ったのが「赤ちゃん音声モニター」なる装置。
ベビー・ルームの物音が夫婦の寝室に置いた受信機から聞こえるというおもちゃのような装置です。

そういえば子がいる映画を見るたびに思う、日本人にはとてもできない子供の突き放し方ですよね。生まれたばかりなのにもうベビー・ルームがあって夫婦と寝室が別です。どんなことがあっても一緒に寝ないんですね。

で、赤ちゃん音声モニターから聞こえる男の野太い声。

というわけでホラー映画になっていきます。
この作品、テレビ映画なのにけっこう良作。 それはひとえに前半の夫婦と実家との関係、リフォームシーンの楽しさなど妙なところがホームドラマとしてちゃんとしていて、ホラーになっていくまでの「ただの退屈な前振り」に陥っていないからだと思います。
奥さん役がレオノール・ワトリングってのもきっと大きいんでしょう。
ちゃんとした演技の夫婦像が成り立っています。
怖くなってからも、この夫婦の関係が常に重要視されて展開します。夫婦だけでなく、職場の上司やデパートの従業員まで、登場人物の描き方が丁寧というかいい感じで面白いんですよ。個性的だし。ほんとに。
ホラーだからといって人間をいい加減に描くと言うことがありません。
これが説得力に繋がり、荒唐無稽なホラー展開を許容させてしまう面白みに繋がっているのではないかと。

いろんな有名作品から拝借したようなシーンもあったり、決して素晴らしい出来というわけではないのですが、何となく甘いめに見てあげようと感じる映画でありました。

2009.10.25

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