マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾

かつて西部劇全盛時代にコストの安いスペインで撮影していたそうで、そのロケ地の撮影セットを残した「マカロニ・ウエスタン村」は今ではブームも去り寂れた観光地となっております。このウエスタン村の元スタントマン、フリアンとその仲間たち、そして尋ねてくる孫カルロスとの交流を描きます。哀愁ただよういい話に見えて、その実けっこうぶっ飛びの超個性派捻くれ映画。かなりいい!

オックスフォード連続殺人

アレックス・デ・ラ・イグレシアがイライジャ・ウッド、ジョン・ハート、レオノール・ワトリングなど大スターを迎えてのミステリー作品を監督。良質ミステリーに仕上げました。

吸血鬼ノスフェラトゥ

ヘルツォーク監督リメイク版「ノスフェラトゥ」のオリジナルとなったF・W・ムルナウ版「吸血鬼ノスフェラトゥ」(1922)です。オリジナルとリメイク、どういうところが同じでどういうところが違うのか。

きっとここが帰る場所

最初はショーン・ペンがオカマの役かな、と思ったらそうではなくて、かつてスターだったロックミュージャンという設定。金はあるけど仕事は辞めてしまってる、けど恰好は昔のまま。この駄目っぷり豊かな元ロックスターが父の死をきっかけにある目的を持って旅に出ます。トーキング・ヘッズの名曲「This Must Be the Place」をタイトルに据えての、何もかもが魅力の一風変わった作品。

スノー・タウン

オーストラリアで1999年に発覚し世間を賑わせた殺人事件についての実話ベースの物語。リアリズムの技法で徹底的に描く貧困と正義と暴力。ずっしり重苦しく、胃がごろごろ言うような不快感と絶望を感じて気分が落ち込むこと請け合い。

ノスフェラトゥ

ヴェルナー・ヘルツォーク監督1978年の名作「ノスフェラトゥ」です。吸血鬼にクラウス・キンスキー、美女にイザベル・アジャーニを起用しての幻想的怪奇的ドイツ表現主義的映像美で放つ華麗なる化け物映画。

華麗なるアリバイ

アガサ・クリスティ原作のミステリー。田舎の屋敷で行われたパーティに集まる面々。その中のひとりモテモテイケメン医は浮気しまくりの多忙な男。彼の浮気相手もパーティに来ています。しかもふたり。綺麗な奥さんと同伴なのに浮気相手も同席する何とも落ち着かないパーティです。

さあ帰ろう、ペダルをこいで

ブルガリアの近代史を背負う祖父と、共産党政権時代にドイツに移った娘夫婦の子、つまり孫の物語。

気狂いピエロの決闘

すさまじい威力。面白すぎてたいへんなことになります。ホラーにコメディにスプラッター。政治的社会派シリアスDVドラマから森のファンタジーに娯楽大活劇まで。狂乱の大傑作。