ロックダウン

ソリッド・シチュエーション・マカロニ・ハイテクカー・砂漠で母の孤独な戦い映画2016年「ロックダウン」です。ハイテクカーに子供を乗せたまま外に出たらうっかりロックがかかってしまい手も足も出ません。

ロスト・ボディ

死体安置所の警備員が何やらパニクった末にトラックに轢かれてしまう事件が発生。なになに、安置所から死体が消えた? 捜査する刑事、消えた遺体、消えた遺体の夫、謎が謎を呼びます。不穏な空気と予想できないストーリー展開、良質のスペイン産ミステリースリラーです。

ロスト・フロア

スペイン産スリラーでベレン・ルエダが出てて邦題の頭に「ロスト」が付くシリーズではないがシリーズみたいにリリースしているシリーズ、今回は「ロスト・フロア」をご紹介します。床が消える話ではありません。アパート内で、子供が消えるんです。

レプリカ

郊外の別荘にやってきた家族3人。おや。明け方に変な物音が。やあこんにちは、ご近所のものです、どうぞよろしく。ところがこのご近所さん、こいつらちょっとヤバい奴らです。一家を襲う不条理スリラー、カナダからのお届けです。

レッドライト

「リミット」で一躍スター監督に躍り出たロドリゴ・コルテスがロバート・デ・ニーロ、シガニー・ウィーバー、キリアン・マーフィーなど超スター俳優を上手く使いこなせるのか、大物たちを前にひれ伏すことになるのか、そっちの方がよほど興味深いのであります。

レッド・ファミリー

幸せそうな家族を装った北朝鮮のスパイ班、日々スパイ活動や暗殺などを行っております。お隣さんは喧嘩の絶えない資本主義の堕落を象徴する家族です。しかしスパイ班とて人の子であり人の親、隣家と接するうちにだんだんと・・・。基本コミカルな映画ではあるものの極めて深刻な物語が待ち受けています。

レイプ・オブ・アナ・フリッツ

亡くなったスター女優の遺体を病院の安置所で陵辱するとんでもないお話ですが、もしかしたらちょっと面白いかも思って、またあるいは、ついに全然おもろないスペイン映画と出会えるかもしれないと期待して、それで観てみました。ネタバレ満載でお届けします。

ルート・アイリッシュ

兵隊派遣の民間会社に所属し、イラク戦争やアフガニスタンに出向く傭兵たちにスポットを当てた「ルート・アイリッシュ」です。彼ら民間兵の無様で病んだ暮らしを描くケン・ローチの社会派鬱々ドラマ。

ル・コルビュジエの家

リフォームの改装工事をめぐるお隣さん同士のトラブルを描きますが、その家がル・コルビュジエが設計した家ということで、トラブルと名建築家の建物とおかしな人と摩訶不思議な出来事を堪能できるテーマ分散型不条理設定のモダンムービーにございます。そうとう面白い。

ラザロ・エフェクト

大学の研究チーム、蘇生可能な血清の開発に成功するものの外部に漏れて成果を根こそぎ奪われてしまいます・・・。ジェイソン・ブラム製作によるSFホラースリラーちょっぴりサイコや記憶系覚醒系生死感系ありの楽しいおやつ「ラザロ・エフェクト」はラザロ兆候とは関係ありません。

ムカデ人間2

「ムカデ人間」の続編、というか3部作(の予定)2作目「ムカデ人間2」です。映画「ムカデ人間」大好き男が「よしおれもムカデ人間を作ろう。しかも12人で」と決めたかどうだか、とにかく人を集めて繋げようとしています。

ムーン・ウォーカーズ

1969年。月面着陸失敗の保険としてスタンリー・キューブリックに偽物を作らせようとイギリスへ交渉に向かうCIA諜報員(ロン・パールマン)が偽プロデューサー(ルパート・グリント)に一杯食わされます。偽の月面着陸をでっち上げる映画人たちのドタバタとラリリ。コメディバイオレンスサイケデリックドラッグヒッピームービー「ムーン・ウォーカーズ」は予想外に面白くてすばらしくてわりと大当たり。

真夜中のゆりかご

我らがスサンネ・ビアの新作「真夜中のゆりかご」は、いつものテイストと大きく異なる夫婦と赤ん坊をめぐるミステリアスなスリラー。お話もスリラーだけど映画そのものもちょっとスリラー。

マネー・モンスター

生放送中のテレビ番組「マネー・モンスター」に乱入してジャックする一人の若者。番組に乗せられて株買って大損して自暴自棄の犯人は司会者に爆弾を着せ自分の言葉を放送するよう要求します。ジョディ・フォスター監督によるテレビジャックのドキドキサスペンス。

マニアック

マネキンしか愛せないマネキン人形修復士ですが愛するどころかとんだ猟奇殺人鬼で夜な夜な女性を付け狙い襲っては頭皮を剥いでマネキンに被せるというそういう男です。マニアックどころではありません。

マッド・ドライブ

90年代のロンドンの音楽シーンで業界トップを目指す男の半狂乱の物語。ハチャメチャでデタラメ、悪事あり裏切りあり野心あり、成功失敗転落嫉み、何でもやります業界最低物語。

マダムと奇人と殺人と

美大生ばかりを狙った連続殺人事件の捜査に挑むレオン警視が辿り着いたのはビストロ「突然死」。この変な名のビストロに集まるこれまた変でおかしな面々。泥臭くて最高なビストロ物語と事件。

マジカル・ガール

新鋭カルロス・ベルムトの映画「マジカル・ガール」はオタク世代のニュータイプ・ノワールにして哀れを誘う踏み外し系人間模様にして新たなスパニッシュムービーの一つの境地。

マーシュランド

1980年、アンダルシア地方のどこか田舎の湿地帯(マーシュランド)、ここで少女二人の失踪事件が起こり都会から左遷されてきた二人の刑事が捜査します。根強く残る独裁政権時代の傷跡と置き去りにされた街。

ポゼッション

美人妻アンナ(イザベル・アジャーニ)とその夫(サム・ニール)、変な愛人(ハインツ・ベネント)にその母親、ゲイ探偵に幼稚園の先生に怪しい連中、いろんな人が妄想と狂気に陥るホラーでスリラーでカルト的変な映画「ポゼッション」はポーランドのアンジェイ・ズラウスキー1981年の怪作。

ホステル3

「ホステル」のパート3です。ただしタランティーノもイーライ・ロスも関係していない上に、本国でも劇場公開なしのビデオ作品。それを踏まえて、期待せず優しい気持ちで観てあげようというそういう作品です。さて出来映えはどうでしょう。

暴走車 ランナウェイ・カー

銀行支店長のカルロス(ルイス・トサル)が娘と息子を車で送ってから出勤しようとしていると携帯が鳴って「車に爆弾を仕掛けた。通報したり降りたら爆発する。金を口座に入金しろ」と脅迫してきてさあたいへん。安っぽい邦題とは裏腹に、19ノミネート4部門受賞の本気サスペンス。

変態男

「変態男」という邦題を付けられたこの作品、オリジナルタイトルは「凡人」です。ホラーでもスプラッタでも色物系低品質映画でもありません。
ヨーロッパの新鋭監督による変な路線の良作を日本に紹介する変態箱シリーズ、その中でも「変態村」と並ぶ屈指の出来映え。

変人村

若者たちがクラブでナンパした女の子の自宅、街からめちゃ遠いド田舎の屋敷へ遊びに行きます。出迎えるのはちょっと怖そうな使用人ジョセフ。やばそうなジョセフをヴァンサン・カッセルがノリノリで演じます。
キキ・ピカソの倅でアングラアーティストでもあるキム・シャピロン監督のデビュー作。

フローズン

スキー場に遊びに来た学生3人がリフトに乗っておりますとこれが止まります。おいおいいい加減にしろ早く動かせよ。最初は暢気に構えてますがだんだん事の重大さが3人にもわかってきます。雪山でリフト上に取り残される恐怖を描くソリッド・シチエーション・スリラー。これ良い出来です。