残酷メルヘン 親指トムの冒険
鬼才マリナ・ドゥ・ヴァンによる童話「親指トム」の物語。「親指トム」の原作としてペロー版を採用、ややダーク、でもしっかりファンタジー。
鬼才マリナ・ドゥ・ヴァンによる童話「親指トム」の物語。「親指トム」の原作としてペロー版を採用、ややダーク、でもしっかりファンタジー。
口もきけず体も動かない老人は頭の中では悪口雑言の嵐。病院内で出会ういたずらっ子の悪ガキとのバトルは無言で饒舌。
ダルデンヌ兄弟の新作「その他に触れるまで」でがっつんがっつん見せつけられるのは見たままのそれ。
フランス北部の港町ル・アーヴル。以前はボヘミアン生活を送っていた元芸術家のマルセルは今では靴みがき。最愛の妻と忠実な犬とともに暮らしています。
アキ・カウリスマキ2011年の新作は、心揺さぶられるボヘミアンと移民の街の社会派ファンタジー。大絶賛。
アガサ・クリスティ原作のミステリー。田舎の屋敷で行われたパーティに集まる面々。その中のひとりモテモテイケメン医は浮気しまくりの多忙な男。彼の浮気相手もパーティに来ています。しかもふたり。綺麗な奥さんと同伴なのに浮気相手も同席する何とも落ち着かないパーティです。
社会と人間を描かせたらこの人たちの右に出るものがいないという、ジャン=ピエールとリュックのダルデンヌ兄弟、この巨匠兄弟監督の2011年新作はやっぱり受賞の「少年と自転車」です。揺さぶられてください。
「ロゼッタ」でカンヌ国際映画祭 パルムドールを受賞したダルデンヌ兄弟の強烈な一撃。
出版社経営者ブロシャンの密かな楽しみは、そこいらの馬鹿を晩餐に招待して笑いものにすること。
30年前に散ったロシアの天才楽団が、詐欺的謀略でもってパリの名門劇場で公演することに!
12歳のいじめられっ子オスカーと隣家に越してきた少女エリとの出会い。ありそうでなかった新しい映画。世界で絶賛、壮絶受賞の名作ホラーをご覧あれ。
「パリ・テキサス」「ベルリン・天使の歌」の巨匠ヴィム・ベンダースによるアメリカ同時多発テロ事件をテーマにした作品。
孤独な警備員が恋に落ち、人生に落ちていく物語。
謎の美女との出会いで巻き起こるミステリ進行のファンタジー。
フランコ独裁政権時代、内乱敗者の家族や恋人である女性たちが収監されたマドリードの刑務所についての告発的映画。「スリーピング・ボイス」は、当時の生き残りたちの取材を元に書かれたドゥルセ・チャコンの小説を原作に制作された歴史に向き合う力作。
二人の巡礼者の聖地へ赴く旅。いろんな人と出会い、いろんな神学論争を堪能できる摩訶不思議奇天烈宗教ロード・ムービーの怪作。
芸術家3人がパリを舞台にボヘミアン生活。アーティストの生き方がハードボイルドであることを端的に示すアキ・カウリスマキ1992年の傑作。
カトリーヌ・ドヌーヴが心優しい判事の役で道を外れた子供を救うべくがんばる映画です。これ素晴らしいんです。決して大女優の偽善映画なんかじゃありません。
南米の貧しい村、年老いた母親を失った娘ファウスタは埋葬費用を稼ぐためメイドの仕事を始めます。苦悩と歌を引き継ぎ心を閉ざした女性ファウスタの物語。バルガス=リョサの姪クラウディア・リョサ監督が放った南米文学マジックリアリズム映画の神髄、極上の逸品。
イタリア、アメリカ製作によるダリオ・アルジェント師匠のホラー。「サスペリア」「インフェルノ」に続く魔女三部作の完結編と銘打っておりますがもちろん油断してはいけません。
シチリアのマフィアを告発した17歳の少女リタ・アトリアを描いた実話ベースの物語。
「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレが怪しい女性のミステリに挑む。
陰謀渦巻く16世紀パリの宮廷。愛欲と権力と宗教。流血と謀略のどろどろ史劇。イザベル・アジャーニと虐殺。
外国人の違法労働を斡旋したり面倒を見たり搾取してかすめ取ったりして生計を立てている父とその子イゴールの物語。怪しい父、手伝う息子、働く外国人。
ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌの兄弟監督の名を世界に轟かせた長編映画3作目の「イゴールの約束」は、身の丈世界の事件を通して人間の社会的生物的事象を切り取ります。
エクソシスト物のひとつです。悪魔に取り憑かれたのかはたまた病気なのか、辛い少女と、少女に関わる両親と悪魔祓い師の叔父さん。日常の悪魔憑き。
ペドロ・アルモドバル監督・脚本の「私が、生きる肌」は、壮絶かつ荒唐無稽、 SFかホラーか猟奇か狂人か、と、変態性豊かな愛の映画。
ヨットの若者たちが海に飛び込みますが梯子をかけるのを忘れていて船に戻れません。海の事故を描いた「オープン・ウォーター」と関係ないけどよく似た設定のスペイン産ぱちもんオープン・ウォーター。
過干渉の母親と暮らすピアノ教師のエリカ。彼女の孤独と欲望、妄想と現実、性と愛と憎しみ。倒錯と激情。凄まじいピアノの先生。
愛する妻エレナと二人の幼い息子を持つ現場監督クラウディオです。妻は三人目を妊娠中。陽気で頑張り屋でやや出鱈目なこの労働者の家族と労働のナチュラル系ドラマ。
舞台は近未来2011年のスペイン共和国。老婆が殺害される事件で浮かび上がる美女の容疑者。しかしその実体は異端博士の新技術で整形された世界一醜い女だということが自然と解明されていきます。という話ですが、別の意味で実に興味深い一本でもあります。
「ダークネス」「機械じかけの小児病棟」の製作チームによるホラー映画。
美術鑑定士に持ちかけられた依頼は両親の残した屋敷内の美術品鑑定。依頼主の女性はなかなか姿を現しません。ジュゼッペ・トルナトーレの2013年最新映画は美術品とミステリーと孤独と愛の物語。
若くして成功している映画監督エンリケの元に神学校時代の同級生イグナシオだと名乗る俳優が現れます。イグナシオが持ってきた原稿は「僕らの子供時代からのドラマを描いた」作品、というわけで監督が読み始めます。
神経を病んで家から出られない作家が可愛子ちゃん助手を監禁するスペイン産クライム映画「インサイド」はキモい男の屈折した愛と犯罪のじめじめ映画で文芸路線。
テリー・ギリアム「12モンキーズ」の原案になった1962年の短編映画。モノクロ写真による紙芝居のような演出で描く一人の男の記憶と時間旅行。
1980年、アンダルシア地方のどこか田舎の湿地帯(マーシュランド)、ここで少女二人の失踪事件が起こり都会から左遷されてきた二人の刑事が捜査します。根強く残る独裁政権時代の傷跡と置き去りにされた街。
ギャングに仲間を惨殺され復讐に燃える刑事たちの愛と不倫の物語。プラス大量ゾンビ。
スペインのテレビ映画シリーズ「Películas para no dormir」のうちのひとつ。ベビー・ルームから男の声。誰かがいる・・・
カナダの端のほうの小さな島。かつて漁業で栄え今ではすっかり貧困島と化したこの土地に持ち上がった工場誘致の話。しかし工場建設には定住する医師が必要条件。島民が一丸となって「魅力的な島」を演出し、医師を騙して気に入られ定住する気にさせようとするお話。
移民が多く暮らす港町の港湾労働者として長年働いてきた61歳スリマーヌは、労働時間を半分に減らすか解雇と宣告されてしまいます。アラブ移民の家族の物語。これはすごい。これは凄いです。
ルイス・ブニュエルのメキシコ時代の作品。
隣に越してきたのは昔の恋人。フランソワ・トリュフォーの愛の事件。
9歳のアンナが見つめる家族と政治と社会。可愛すぎて悶絶。
ホテルで働くソニアと元刑事で警備員のグイドが出会い系パーティで知り合って仲良くなりまして、浮き浮き気分でグイドが警備を担当している邸宅に入り込んでいちゃついておりますと、そこに現れ出でたる押し込み強盗団の面々。夢のデートが一瞬で悪夢へと。愛とまぼろしのサイコ系ホラー系マカロニミステリースリラー。
オドレイ・トトゥ主演のラブコメ調の恋愛ドラマ。ラブコメからコメを取ったらラブしか残らないけど、その残ったラブもコメとくっついてる程度のラブだからして、「ナタリー」はちょっと珍しいくらいのどうでもいい映画。
たっぷり10時間ほどかかる残業を命じられたスタイル抜群の秘書、社長の家で作業に没頭します。この秘書はメガネっ娘でピュアでサイコ、オタクに好まれる漫画のようなオタキャラですが映画自体は正統派フレンチ真っ向フィルム・ノワール、そのタイトルは「眼鏡と銃の車の女」これはイカしてる。でもその前にこの変な日本版のカバーアートをとりあえず無視してください。
不動産屋のセールスをしているおばちゃんが、ひょんなことから物件の一室で凄いものを手に入れ、それを巡ってアパートの住人との攻防が始まります。ブラックでコミカル、2000年「La Comunidat」(コミュニティ)というタイトルの傑作。
失業中の広告屋ロベルトが仕事を無心するも冷たくあしらわれ傷つき、やがて遺跡発掘現場をうろちょろしているとトラブルで転落、即死は免れますがたいへんな事故となってしまいます。アレックス・デ・ラ・イグレシア監督2012年の「刺さった男」は人間の尊厳と愛を描くソリッド・シチュエーション・串刺し・アクシデント・悲喜劇。これ凄くいい。
人里離れた古い持ち家を売却するために大掃除にやってきた父と娘、そして叔父さん。明日から作業だ、今日は寝ようということで寝ていましたら二階から物音が・・。屋敷に潜む何物かが襲ってくるホラーテイストスリラー。
さよならの置きムービーを残して消えた恋人。男は泣き崩れ、その後バーのウエイトレスと新たに出会います。家では奇怪現象がちらほらと。
第二次世界大戦末期、イタリア北部の山村の物語。農家の娘、8歳の少女マルティーナは生まれた弟が死んで以来口がきけません。彼女の大きな目が山村の人々、大所帯の一家、ドイツ兵士にパルチザンを見つめます。
これは壮絶。これはいかん。これはあまりにもあまりな映画。