クラッシュ(クローネンバーグ)
交通事故フェチ。つまり交通事故によって性的興奮を覚える変態たちの変態物語。
交通事故フェチ。つまり交通事故によって性的興奮を覚える変態たちの変態物語。
時代や国が異なる6つのエピソードを同時に描く宇宙的規模のSFヒューマニズム叙事詩。時代や国が異なるそれぞれのお話同士がどこか何か繋がっているという、輪廻というか宿命というか、どことなく大袈裟で面倒臭そうに見える「クラウドアトラス」ですが実に見応えのある大作。トム・ティクヴァが監督やっているパートもあります。
赤狩り旋風吹き荒れる50年代のアメリカ、実在したニュースキャスターとスタッフが事実の報道のためにマッカーシズムに立ち向かうノンフィクションドラマ。
郊外の大きな家に暮らす母親と双子の息子。母親は手術後のようで包帯ぐるぐる巻き、双子は外でよく遊び、家では厳しくしつけられておりまして・・・。包帯ママと双子たちのソリッド・シチュエーション・ニュータイプ・アート系・家庭内ホラー・スリラー。とことん恐ろしいです。
1983年に勃発したスーダン内戦による難民の物語。スーダンからケニアの難民キャンプまで旅をした少年たちがやがて難民を受け入れ移住させる計画を実施していたアメリカに渡ります。「ぼくたちのムッシュ・ラザール」のフィリップ・ファラルドーが監督。
下町の靴修理職人が先祖伝来のミシンを使って靴の修理をして試しに履いてみたところ靴の持ち主に変身してしまうという、童話のようなファンタジックコメディ。「扉をたたく人」のトム・マッカーシー監督作品というのできっとただ事ではないはずです。
移民が多く暮らす港町の港湾労働者として長年働いてきた61歳スリマーヌは、労働時間を半分に減らすか解雇と宣告されてしまいます。アラブ移民の家族の物語。これはすごい。これは凄いです。
第二次大戦末期。ラップランドの湖の畔で出会う男女3人のコミュニケーション不全と調和。
凄腕監督が怪獣映画を撮ったというので、どういうことかいな、と思って軽い気持ちで観てみると・・・
「誰も知らない」の是枝裕和監督が業田良家の短編漫画を基に放つファンタジー。ダッチワイフが心を持つお話。
1933年の「キング・コング」をピーター・ジャクソンが渾身リメイク。
伝統ある紳士靴メーカーの跡継ぎが財政状況悪化のため「ニッチ市場」に活路を求め、開拓を目指す。
はちゃめちゃSFの歴史に名を残す超弩級の大傑作。
二人の巡礼者の聖地へ赴く旅。いろんな人と出会い、いろんな神学論争を堪能できる摩訶不思議奇天烈宗教ロード・ムービーの怪作。
不況の波が押し寄せるマルセイユ。人員整理の首切りがくじによって行われています。不況の港町を舞台に、ある中年夫婦に起きた事件とその顛末。
高校生たちの群像劇風青春映画。桐島という男が部活をやめるというただそれだけのことが狭い世界で生きる高校生たちには大事件。桐島と近い位置にある友人から遠い位置にいる映画部員にまで、その影響が駆け抜けます。
フランスでアニメ映画の動員記録を塗り替えた大ヒット映画「キリクと魔女」の続編的作品。内容は続きではなくキリクの活躍や冒険を描いたサイドストーリー。
アフリカの赤ちゃんキリクの活躍を描きます。素晴らしいアニメ。
松子の生涯をポップに描きあげた作品。
冴えない男が作ったダンボールの迷路は中に入るととっても広いんです。映画「キラー・メイズ」はダンボールクラフトを楽しむクラフト・ファンタジック・ソリッド・シチュエーション・ホラーコメディ。
50年代の西テキサス。まじめで皆に好かれる保安官助手ルー(ケイシー・アフレック)が、苦情を受けて町外れの売春婦ジョイス(ジェシカ・アルバ)に警告をつげに出向く。
「屋敷女」のジュリアン・モーリーとアレクサンドル・バスティロの2014年新作は人知れず「恐怖ノ白魔人」なんて酷い邦題が付けられて映画際で上映された無残な映画。
2013年の「シッチェス映画祭”ファンタスティック・セレクション」で紹介されたカナダからの贈り物。家出して以来長らくご無沙汰していた息子が、母親から相続するお屋敷にやってきます。実話を元にしたとの触れ込みで、これ、ネタバレ全開で感想文行きます。
「恐怖ノ黒電話」は越してきたアパートで謎の電話に大変迷惑する女性の物語。「ドット・ジ・アイ」のマシュー・パークヒル監督によるソリッド・シチュエーション・黒電話・ホラー系○○(伏せ字)の奇作。
ホラーっぽいスリラーですが、ずらずらずらーっと並んだ監督名、なんでしょうこれは。これはバルセロナ映画学校出身の若手監督12人による共同監督作品。オムニバスではなくて共同監督。誰が誰か、誰がどこを監督したのか、そういうことはわかりません。でもなんか楽しそう。
ヴェルナー・ヘルツォーク監督による怪っ態事件簿作品。でもって製作総指揮にデヴィッド・リンチの名が。息子よ息子よ、あなたはいったい何をした。
18世紀末のマドリッドを舞台に、神父ロレンソと商人の娘イネスの運命を、ふたりの肖像画を描いた巨匠ゴヤの目を通して描くああなってこうなってあんななってこんななってしまう激動系物語。「カッコーの巣の上で」「アマデウス」のミロス・フォアマン監督が、ハビエル・バルデム、ナタリー・ポートマン、ステラン・スカルスガルドを迎えて放ちます。
ヘルツォーク監督リメイク版「ノスフェラトゥ」のオリジナルとなったF・W・ムルナウ版「吸血鬼ノスフェラトゥ」(1922)です。オリジナルとリメイク、どういうところが同じでどういうところが違うのか。
こちらの吸血鬼は、ロマン・ポランスキー監督1967年のコメディ・ホラーとなります。
イーライ・ロスのぶっ飛びデビュー作がこれ。キャンプ場での若者たちを遅う恐怖というありきたりな設定の中できらりと光る個性と才能。
いかにもホラー展開な森の山小屋にのこのこ現れる若者たちと彼らを誘導し監視する組織の人々。
ついに資本主義そのものに深く切り込んだマイケル・ムーア。どこへ行く。マイケル・ムーア。
江戸川乱歩「芋虫」を原案に、戦時のグロテスクな夫婦を描く。
映画「希望の国」は、福島原発事故からほど遠くない時期に起きた再度の原発事故というSF的設定で、警戒区域ぎりぎりに家を持つ酪農家一家の人々がどうなっていくかを描きます。
アキ・カウリスマキが「ル・アーヴルの靴みがき」の次に世に出した「希望のかなた」はいろんな意味で「ル・アーヴル」と対をなす気軽で楽しく、そして儚(はかな)い映画。
ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニのふたりが、それぞれ異なる設定の三つのお話を紡ぎます。1963年のコミカルな映画。
最初はショーン・ペンがオカマの役かな、と思ったらそうではなくて、かつてスターだったロックミュージャンという設定。金はあるけど仕事は辞めてしまってる、けど恰好は昔のまま。この駄目っぷり豊かな元ロックスターが父の死をきっかけにある目的を持って旅に出ます。トーキング・ヘッズの名曲「This Must Be the Place」をタイトルに据えての、何もかもが魅力の一風変わった作品。
インドで興行成績を塗り替える大ヒットを記録した青春コメディ。エリート工学大学の三人組を中心に娯楽のすべてをつぎ込んだ気軽な大作。
スウェーデンのHFI(家庭調査協会)による独身男性の台所における行動パターンの調査。ベント・ハーメルがお届けするソリッド・シチュエーション・人情コメディの傑作。
スーパーヒーローに憧れる少年がナンチャッテヒーローをやっていると、ひょんな事から本物のヒーロー親子と悪者に出会い、結果的に痛快ヒーロー映画になってしまうという大ヒット映画。
松本清張の原作。愛人が3人の子供を連れて押しかけてくる・・・
すさまじい威力。面白すぎてたいへんなことになります。ホラーにコメディにスプラッター。政治的社会派シリアスDVドラマから森のファンタジーに娯楽大活劇まで。狂乱の大傑作。
ラース・フォン・トリアーの放つ「黄金の心三部作」、というより「女優虐め三部作」とも呼びたくなるピュアでか弱い女性をいたぶり尽くす三部作のその一本目がこれ。奇跡の海。
出版社経営者ブロシャンの密かな楽しみは、そこいらの馬鹿を晩餐に招待して笑いものにすること。
ソ連時代のグルジア。やんちゃでカメラ好きの少年はやがて映画監督になりますが祖国の窮屈さに我慢できずにフランスへ旅立ちます。若い映画監督の奮闘を描くこの映画は、グルジアの巨匠オタール・イオセリアーニ監督の半自伝的な映画であるそうです。
高校国語教師と生徒のお話です。「まったく近頃の餓鬼は馬鹿ばかりで作文の一つも書けやしない」と嘆いている文学者崩れの教師を呻らせる作文を提出するひとりの生徒。教師は作文に夢中になりのめり込みます。
「ワンダとダイヤと優しい奴ら」のメンバーがお届けする英米コメディミックス第二弾。
動物園の経営を巡る軽いドタバタ。マイケル・ペリンの饒舌も堪能できます。
1993年の「危険な遊び」はイライジャ・ウッドとマコーレー・カルキンが子役でスリラーをやり遂げる記念碑映画。
歴史ある古い小児病院は老朽化で閉鎖寸前。ここに看護婦としてやってくる主人公女性が遭遇する怪奇現象。病院系幽霊系感動系ホラー。
ペドロ・アルモドバル監督1993年のハチャメチャクライムコメディ映画「キカ」観ました。メイキャップアーティストのやや年増女性キカの可愛らしい妙な映画です。目的はロッシ・デ・パルマでした。