バビロンの陽光
2003年、フセイン政権崩壊直後のイラクで旅する祖母と孫。戦地から戻らない息子を僅かな手がかりで探す女性イブラヒムと、顔も知らない父が残した笛を手にする少年アーメッドは、ヒッチハイクをし、バスを乗り継ぎ、イラクの北の果てから南の果てまで旅します。
2003年、フセイン政権崩壊直後のイラクで旅する祖母と孫。戦地から戻らない息子を僅かな手がかりで探す女性イブラヒムと、顔も知らない父が残した笛を手にする少年アーメッドは、ヒッチハイクをし、バスを乗り継ぎ、イラクの北の果てから南の果てまで旅します。
ちょっとした政治批判の一言で収容所送りになった父親のことを「パパは出張中なのよ」と少年マリクに告げる母。
ちびっ子マリクが見つめる激動の数年間。両親と親族、暮らしと社会、世の中と戦後、思想と民族。恋と別れ。エミール・クストリッツァ85年の長編映画2作目。
田舎町で暮らす母と子の物語。壮絶で悶絶。ポン・ジュノ監督作品「母なる証明」
西アフリカの女児割礼に対抗する母親。
1997年のスペイン映画「オープン・ユア・アイズ」のリメイク作品。
宇宙人と兵隊が海で戦います。迫力のCGをたっぷり堪能できるアトラクションムービー。
映画を撮る映画です。映画化のモデルとなった事件、その映画を撮影する面々、撮られた作品そのもの、振り返って作品を観る人、そういった多重の映画内世界が並列に複雑怪奇に入り乱れて大きなうねりを作ります。
冷戦の緊張が薄れ、ベルリンの壁崩壊目前の1989年の西ドイツ。米軍基地内の阿呆軍隊の若造どもの日常が。
動物との会話、猟奇殺人、終わった町、面白い人々やお店。マルジャン・サトラピが監督を引き受けたコミカルホラースリラー「ハッピー・ボイス・キラー」は個性的な一本で、映画製作におけるひとつの大勝利。
「メメント」のクリストファー・ノーランが「マシニスト」のクリスチャン・ベイルを主演にバットマン?? これはいったい、どうしたことでしょう。
若くして成功している映画監督エンリケの元に神学校時代の同級生イグナシオだと名乗る俳優が現れます。イグナシオが持ってきた原稿は「僕らの子供時代からのドラマを描いた」作品、というわけで監督が読み始めます。
1968年を舞台にした京都の高校生たちの青春映画。
イラクへ行ったことにより国内で大バッシングを受けた人物をモデルに描いた作品。
名画を再現する映画「パッション」を撮る面々。ジャン=リュック・ゴダール1982年の傑作。
巨大な堤防によって隔絶された南部のバスタブ島に暮らす少女の物語。「ハッシュパピー」は若手監督が良作を引っさげて業界を驚かせた貧困とファンタジーのちびっ子映画。
タイムスリップで色んな人生の可能性に賭けよう。
実話に基づいた原作の映画化。オーストラリアの「未開人アボリジニを白人社会に適応させるため」の混血児隔離同化政策によって引き離される母と子。さらわれた3姉妹が収容されたのは2400km離れた場所にある息苦しい寄宿舎。よし脱走よっ。
執筆家の中年男と超絶美女の女学生が裸でバスルームに閉じ込められるという、饒舌と裸ともやもやのソリッド・シチュエーション・風呂場ドラマ。
インドで迷子になったパキスタンのちびっ子に出会って面倒を見る羽目になった純粋男がその子を親の元へ届けようとする映画「バジュランギおじさんと、小さな迷子」の感想文をなぜ今書くか。もちろん、この映画がインドとパキスタンに関するハートフル映画だからです。
ギレルモ・デル・トロが積極的に関わったハリウッド製スーパー娯楽大作の怪獣対ロボの映画。こども漫画みたいな内容を思いっきりど派手に描き倒します。
とある病院の奇想天外な住民(?)たちのファンタジー。
ラスベガスにほど近い砂漠の寂れたモーテル、バグダッド・カフェを舞台に描く人情と友情とそして吹きすさぶ風。1987年の大ヒット映画「バグダッド・カフェ」はコメディ路線ながら人の心に沁みいる永遠の名作。
「トイ・ストーリー」で大ヒットを飛ばしたピクサーによるハイセンスCGアニメ映画。蟻ですよ。蟻。
ケビン・ベーコンが映画監督初挑戦。撮った映画は母と子の物語。
幸せだった一家に突然の悲劇。その後一人娘はこの事件によるトラウマから心を閉ざしてしまい、見えない友だちチャーリーとだけ遊ぶようになる。心配する父親。どうなりましょう。
フレンチホラーの幕開け。
おなじみハイジの実写映画。
カップルがおります。週末綺麗な湖に行こう、君に見せてあげたくて。あら嬉しいわ行きましょう行きましょう。着いた。五月蠅いガキどもがいるな。ほっときましょうよ。ちょっと文句いってやるよ。ほっときましょうって。あっ。何てことを。ぎゃーっ。
クレール・ドニ監督の2018年新作「ハイ・ライフ」は詩的で抽象的な文芸調SF。やや覚悟が必要ですがキャスティングにも惹かれます。
J・G・バラードの「ハイ-ライズ」の映画化。監督は「サイトシアーズ」の奇才ベン・ウィートリーです。これ観ないでどうすんだというレベルにて、置き去りにすることなど到底出来ない特殊映画に仕上がった「ハイ・ライズ」です。過去による近未来の混沌を混沌のまま描くイライラと不快さと哀愁に満ちた怪作。
ひょんな事から元CIAが執筆中の原稿を手に入れたフィットネスクラブで働くおちゃらけた面々。ストーリーテリングを味わい尽くせるコーエン節全開の快作。
指名手配中の男が咄嗟の嘘で逃げ込んだ住宅街の豪邸。家の主は親切にもてなしますが強盗が本性を現す頃、この家の主もまた本性を現し始め、不条理極まりない夜が始まります。
ハワイ、ほとんど人がいないカウアイ島でトレッキングハネムーンを楽しむクリフとシドニーの新婚さん。時を同じくしてこの島に二人連れの殺人犯がやって来ている模様。どうする?ねえ、どうする?
庶民でありながら抜群の審美眼と持ち前の人徳で現代美術の収集を続けてきたヴォーゲル夫妻のドキュメンタリー。
ニューヨークとアート、老夫婦の人生、アーティストと猫。
イギリス人のサウンドエンジニアがイタリアの映画スタジオに雇われ、慣れないホラー映画の仕事を開始します。トビー・ジョーンズを主演に迎え大フィーチャー。はたらくおじさん-サイコ・サウンドエンジニア編。これは意外とあなどれません。それどころかかなりの傑作。というか凄い。
葬儀ディレクターにして街の人たちからも慕われているバーニーという名の男の物語です。冒頭、死に化粧のノウハウとその心構えを講義するシーンから。実話を元にしており、そして事件を扱う物語です。
イラクを舞台に爆弾処理班の男を描いた最恐の心臓停止寸前ドラマ。
出会い系チャットで知り合った14歳少女と32歳カメラマン。さっそく会うことになりまして、カメラマンの自宅兼スタジオに場所を移します。エレン・ペイジとパトリック・ウィルソン、たった二人の緊迫しまくる室内劇。駆け引き系心理系応酬サスペンスの大傑作。
米軍がベトナムから撤退した翌年にまとめられたドキュメンタリー映画。
大統領、政治家、役人、軍人、ビジネスマン、一般人、アメリカ人、ベトナム人、権威主義者から子供まで、多くの人々のインタビュー映像と現場の映像でベトナム戦争が何をもたらしたのかを問います。
シングルマザーのバージニア(ジェニファー・コネリー)は息子と二人暮らしで奇行が目立つ変わった女性です。閉鎖的な海辺の街で暮らす母親と息子のアンチ・ホームドラマ
パージの4作目。4作目なんて何やるのよ、と思ったらシリーズあるあるの時間を巻き戻した最初のパージ、パージ0ですね。ネタバレありの感想文。
「パージ」がどんな映画かも全く知らずに気軽に見始めて、油断していたらあまりの面白さにワオッってなります。どうやらかなりヒットしてシリーズ化もされている人気作品の模様。
ドキュメント風演出とネットを使ったメディアミックスプロモーション。今更の「ブレアウォッチ」の二番煎じ・・・
ノック・ノック
余命僅かと宣告され同室に入院することになったちんぴらマーチンと気弱なルディが、死ぬ前に海を見なければと病院から逃走して旅立ちます。
ヴェルナー・ヘルツォーク監督1978年の名作「ノスフェラトゥ」です。吸血鬼にクラウス・キンスキー、美女にイザベル・アジャーニを起用しての幻想的怪奇的ドイツ表現主義的映像美で放つ華麗なる化け物映画。
洪水伝説でお馴染み、聖書に出てくるノアを新解釈で映画化するというのはダーレン・アロノフスキーの若い頃のネタで悲願だったのだとか。で、やっちまったぜぼくらのダーレン・アロノフスキー。
ボスニア紛争が舞台。我々兵士。霧で何も見えない。あっ。ここ、敵陣じゃないの。ちょ、ちょ、うわ攻撃されたー。
馬鹿な紹介文ですみません。この映画、大傑作と認定しております。
1903年のロンドン、「ピーターパン」の誕生秘話をジョニー・デップが演じます。
2013年の夏に日本で公開していたミゲル・ゴメス監督作品「熱波」はロマンと郷愁が詰まった愛のドラマで痛みがわかる大人の映画。