10ミニッツ・オールダー: The Trumpet
15人の巨匠監督による10分の短編映画を集めた2本のオムニバスのうちの一編「The Trumpet」
15人の巨匠監督による10分の短編映画を集めた2本のオムニバスのうちの一編「The Trumpet」
リオデジャネイロのスラムを舞台にしたストリートチルドレンやギャングたちの抗争。貧困と暴力と麻薬。そして血の中の知力と文化。実話を元にした実録小説の映画化。
15人の巨匠監督による10分の短編映画を集めた2本のオムニバスのうちの一編「The Cello」
監督、脚本、製作、主演と全てをこなしたマリナ・ドゥ・ヴァンがお届けする年頃女性の心の襞。どろどろのぐちょぐちょ。苦悩、欲望、緊張、孤独、不安、狂気・・・。求めるものは救済か破滅か自己同一性の確保か。「イン・マイ・スキン」は油断できない映画。
実話に基づいた原作の映画化。オーストラリアの「未開人アボリジニを白人社会に適応させるため」の混血児隔離同化政策によって引き離される母と子。さらわれた3姉妹が収容されたのは2400km離れた場所にある息苦しい寄宿舎。よし脱走よっ。
イーライ・ロスのぶっ飛びデビュー作がこれ。キャンプ場での若者たちを遅う恐怖というありきたりな設定の中できらりと光る個性と才能。
フランスを代表する大物女優夢の共演。歌って踊る密室ミステリー。2002年のオゾン作品。
「将来仕事のために留学せよ」とそそのかされ、スペイン留学を決意する青年グザヴィエ(ロマン・デュリス)。医師夫妻宅の居候を経て各国留学生たちとの共同生活へ。「猫が行方不明」のセドリック・クラピッシュによるEU統合型青春映画。
大型スーパー内のD.P.Eショップに勤めるサイ・パリッシュ(ロビン・ウィリアムズ)は自分の仕事に誇りを持ちお客本意の接客を行う優良店員。でも孤独で思い込みの強い神経の張り詰めた男。
幼い頃に失明した女性が角膜手術を受け視力を取り戻して以降、どういうわけか死者の姿を見るようになります。
神経症の父の療養のために一家で越してきた郊外の家で起きる奇怪な現象。アンナ・パキン演じる娘レジーナが、ホラーな家にまつわる謎に挑みます。
奇才ジャウマ・バラゲロ2002年の長編二作目は家族と家とホラーのミステリー。
大女優ソフィア・ローレンの100作目という触れ込みのこの作品、監督のエドアルド・ポンティは彼女の息子であります。
今頃初めて観たオタール・イオセリアーニ監督2002年の「月曜日に乾杯」は家や村や町や観光名所や酒や煙草やおじさんや若者や老人たちやいろんな人の魅力に満ちた不思議世界の緩やか模様で映画的魅力の宝庫でこれ大好き。
かつて西部劇全盛時代にコストの安いスペインで撮影していたそうで、そのロケ地の撮影セットを残した「マカロニ・ウエスタン村」は今ではブームも去り寂れた観光地となっております。このウエスタン村の元スタントマン、フリアンとその仲間たち、そして尋ねてくる孫カルロスとの交流を描きます。哀愁ただよういい話に見えて、その実けっこうぶっ飛びの超個性派捻くれ映画。かなりいい!
ハリー・ポッターを見てみよう
冷戦の緊張が薄れ、ベルリンの壁崩壊目前の1989年の西ドイツ。米軍基地内の阿呆軍隊の若造どもの日常が。
土地をめぐる争いを続ける2つの家族。その一方に生まれた青年の葛藤です。ブラジルの日差し。
1997年のスペイン映画「オープン・ユア・アイズ」のリメイク作品。
1988年が舞台。高校生ドニー・ダーコの前にウサギが現れ、ついていくと世界の終わりを告げられる。時事系不思議系映画。
過干渉の母親と暮らすピアノ教師のエリカ。彼女の孤独と欲望、妄想と現実、性と愛と憎しみ。倒錯と激情。凄まじいピアノの先生。
1888年ロンドン。娼婦連続殺人事件が発生し、無気力警部のジョニー・デップが捜査にあたることになるが・・・。
孤独な老人が目撃する一つの事件。現実か、まぼろしか、老人呆けか、ホラーな技法で描いた老人文学映画の逸品。
ボスニア紛争が舞台。我々兵士。霧で何も見えない。あっ。ここ、敵陣じゃないの。ちょ、ちょ、うわ攻撃されたー。
馬鹿な紹介文ですみません。この映画、大傑作と認定しております。
内戦時のスペイン、荒野のサンタ・ルチア孤児院に12歳の少年カルロスが連れられてやってきます。「デビルズ・バックボーン」はペドロ・アルモドバル製作によるギレルモ・デル・トロ会心の一撃。
若者ふたりと年上美女が「天国の口」ビーチを目指してドライブ。
仲の良い夫婦がドライブ、ランド地方の別荘へバカンスの旅です。別荘へ着き、ソファのシーツを片づけて薪を集めます。奥さんはちょっとワクワク。ねえ海へ行きましょう。行こう行こう。わしちょっと泳いでくるね。いってらっしゃい。あたしは浜辺で居眠ってるわ。
岩井俊二監督によるメディアミックス的展開の果てに生まれた青春映画。田舎の中学生のミュージシャンへの傾倒、虐めと犯罪、現実の暗部とネット。
「黒猫・白猫」以来、エミール・クストリッツァ作品の音楽を担当していて、クストリッツァ本人がギタリストとして参加しているノー・スモーキング・オーケストラの、ツアーとメンバーを追った音楽ドキュメンタリー映画。
少女リタです。ちょっとおしゃまで不機嫌さんです。あたしは可愛い女の子、けど毎日なんて退屈なの。なんてつまらないのかしら。私を認めて。可愛いと言って。ラブリー、リタ。
などと暢気に構えていられる映画じゃありません。ハネケの弟子、ジェシカ・ハウスナーのデビュー作は揺れ動く乙女心と不機嫌の頂点。
悲惨な目に遭って生き延びたちびっ子クルド人少女ヘジャルと、妻を亡くした老人がひょんなことから出会います。社会的背景を持つちびっ子と老人の映画です。ちびっ子と老人映画にめっぽう弱いMovieBooです。これは来ました。これはぐっと来ましたよ。たまらん。これはもうたまらん。これべた褒め。
フリオ・メデム監督2001年の「ルシアとSEX」は名作の呼び声も高い愛の映画。官能で幻想で文芸です。ホットでクール、大胆で繊細、明るいエロティシズムとどろどろの粘液地獄、愛の交差のミステリーにみんなイチコロよ。
言わずと知れたロードオブザリング、その長いバージョン
レオノール・ワトリングの魅力炸裂2001年の「マルティナは海」は印象的な海のシーンから始まる愛のドラマですがただの綺麗な海というか、なぜか鰐が死んでいます。背広の男もぷかぷか浮いてます。愛のドラマであると同時にミステリアス進行でもあるようです。何が起こるのでしょう。
内田けんじ監督の自主制作による実質的デビュー作。彼女に振られて人生の希望を見失った男が友人宅で妙な薬を飲んだあとに気を失い、その間に自分が何をしたのか記憶にない。巻き込まれる事件と顛末。
デビュー間もない頃から才能を発揮しまくっていたウェス・アンダーソン監督の長編三作目にあたる2001年「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」観ました。かつて天才ファミリーと脚光を浴びながらその後崩壊してしまった家族、20年後にまた家族としてやりなおそうではないかと策略を練る父親です。言うことなし。とことん面白い。
マノエル・ド・オリヴェイラ監督2001年の「家路」という宇宙的見地の偏執狂的批判的老人映画の極北。
わぁ。脱線大事故だ。乗客みんな死んだ。あれ?おれだけ生きてるよ。どういうこと?なんでなんで?
口もきけず体も動かない老人は頭の中では悪口雑言の嵐。病院内で出会ういたずらっ子の悪ガキとのバトルは無言で饒舌。
女優とカメラマンのカップル、その弟、移民、黒人青年など、パリに住む人々を描く群像劇。
メキシコシティを舞台に、同時に三つの物語で構成されるイニャリトゥ節炸裂の群像劇。
60年代のアメリカのとある町。チェコからの移民セルマ(ビョーク)は息子と二人トレーラーで暮らし工場勤務でコツコツお金を貯めています。
言わずとしれたトリアー監督の大傑作。
歌と踊りとむごたらしさ。
閑静な大型マンションを舞台に繰り広げられる・・・これは何と言えばいいのでしょう。ドラマ。としか言いようがないか。
ノンジャンルでキュートな素晴らしい作品。
エドワード・ヤン監督がお送りする家族の諸事情 。ある中産階級一家のそれぞれの物語。
ダーレン・アロノフスキーが「π」の次に制作したジェニファー・コネリー堪能型ハイテンションスタイリッシュ青春転落群像劇映画。
何故今頃こんなものを観るのか。それは誰にもわからない。
モラルの限界に挑戦するカナダからの贈り物。無鉄砲アングラ残虐映画はこちらです。
引き籠もり女性が殺人事件を起こし家を出て逃亡。藤山直美の魅力全開のロードムービー。
暴力とアメリカ。北野武監督2000年の「BROTHER」はロサンゼルスにやってきたやくざの物語。
独特の映画を作る才人トム・ティクヴァ2000年の一風変わった愛の映画、ファンタジックな「王女と戦士」なんていうタイトルです。実際は精神病院の看護婦と犯罪者の男の物語。
クリント・イーストウッド監督・主演、2000年のSF映画です。何でこれを今観てるんでしょう。わかりません。
不動産屋のセールスをしているおばちゃんが、ひょんなことから物件の一室で凄いものを手に入れ、それを巡ってアパートの住人との攻防が始まります。ブラックでコミカル、2000年「La Comunidat」(コミュニティ)というタイトルの傑作。
ファティ・アキン監督2000年の青春ラブコメロードムービー「太陽に恋して」の捨てがたい魅力はいったい何事でしょうか。
パンクで過激でフェミニスト、作家ヴィルジニー・デパントが友人のポルノ女優と共に撮りあげた2000年の問題作。姦って奪って殺して旅する女二人の珍道中。
2000年の英国映画「がんばれ、リアム」は如何にして庶民が差別主義者のナショナリストに堕ちていくかを不穏な不況社会の日常の中から描き出した作品で、この映画について数年前に語り倒したかったのですが今頃ちょっとだけ触れておきます。
噂のサウスパーク、可愛く過激な子供たち
企画に惚れ込んだウィノナ・ライダーが製作と主演を買って出たという。精神療養施設での少女たちのお話。
精神病の心神喪失者を責任能力なしとして処罰せず、という刑法第三九条に対して問題定義しようとするサスペンス映画。
カリスマセックス伝道師、死の淵にあるその父親、その後妻、元クイズ王少年の駄目男、現クイズ王少年などなど、多くの人々を描く群像劇の長編。
スナッフフィルムをネタにお届けするサスペンス。
「リング」「らせん」のなんちゃってSFの続き物を無視してオリジナルの「リング」の続編を作っちゃいました。いいねえ。
キャンプ場のトレーラーハウスでアル中の母親と暮らす少女ロゼッタの物語。
「葉隠(はがくれ)」を愛読し侍道に傾倒する殺し屋ゴースト・ドッグ(フォレスト・ウィテカー)とマフィアとの対決。
アキ・カウリスマキが「浮き雲」の次に撮ったのは、台詞のない夫婦の悲喜劇「白い花びら」。
美しい音楽と映像美で綴るゴヤの人生。
5年前に誘拐され殺害された娘から電話がリーン。「ママ、助けて」。
ジャウマ・バラゲロ1999年の長編映画デビュー作。
宇宙からやってきた巨大ロボットと少年の友情のものがたり。
少年の恰好をしている性同一障害のブランドン20歳の遊びと恋と人生。実在の人物をモデルにした実話系映画で、1999年公開当時はすごく話題になっていろいろ受賞したりした作品。
アッバス・キアロスタミ脚本による少年映画。風吹きすさぶイランの田舎で少年が奮闘します。これほどのドキドキがあろうか、これほどのハラハラがあろうか。「柳と風」は身悶え必至のソリッドシチュエーションおつかいサスペンス。
舞台は近未来2011年のスペイン共和国。老婆が殺害される事件で浮かび上がる美女の容疑者。しかしその実体は異端博士の新技術で整形された世界一醜い女だということが自然と解明されていきます。という話ですが、別の意味で実に興味深い一本でもあります。
最近「スリーピング・ボイス」を撮ったベニト・サンブラノ監督の初長編映画1999年の「ローサのぬくもり」(Solas) です。都会の下町で一人暮らす女性と母親、近所の人のお話。
つい最近公開していた「ブラ!ブラ!ブラ!」を見逃してしまい悔し泣きにむせぶ筆者はその哀しみを癒やすためにファイト・ヘルマー監督の長編映画デビュー作「ツバル」を入手してこれを初めて観ます。
出版社経営者ブロシャンの密かな楽しみは、そこいらの馬鹿を晩餐に招待して笑いものにすること。
「ザ・グリード」が恐怖映画だったとはっ。でも面白かったから許す。
「トイ・ストーリー」で大ヒットを飛ばしたピクサーによるハイセンスCGアニメ映画。蟻ですよ。蟻。
呪いのビデオを見たら死ぬで〜。
ガダルカナル島の闘いを舞台に兵士たちの姿を描いた戦争映画。
雪山で墜落した飛行機を発見。その中に大金を発見する。ハンク、兄ジェイコブ、その友人ルーの3人はその金を自分たちのものにするためのシンプルな計画を立てるのだが。。
アフリカの赤ちゃんキリクの活躍を描きます。素晴らしいアニメ。
クリストファー・ノーランのデビュー作品。無作為ストーカーごっこを繰り返していた作家志望の男が巻き込まれる事件。
「カルネ」の続編。刑務所から出所した元馬肉屋の嫌悪・倦怠・貧困・孤独そして娘への愛。
ギャスパー・ノエの文芸フランス映画調作品。絶好調。
ラース・フォン・トリアーが「奇跡の海」の次に撮った「黄金の心」三部作の二作目、1998年の「イディオッツ」がDVDにて復活。ドグマ95のルールに従って作り上げた可笑しくも辛い「馬鹿たち」の行動と顛末。
ジプシーの一族とその周囲に巻き起こるハチャメチャ騒動。父ちゃんの詐欺的儲け話、息子の恋愛、爺ちゃんとその親友ゴッドファーザー、ゴッドファーザーの息子、詐欺師のチンピラ、可愛いあの子、面白人間たちとドナウ川と動物たち。これでもかというほど詰め込まれた騒然煩雑猥雑不可思議異世界映画の巨頭。
ジョン・アーヴィングの「オーエンのために祈りを」の一部が映画化された「サイモン・バーチ」は、生まれながらに体がちいさなサイモン・バーチと、私生児ジョーの友情の物語。
ウェス・アンダーソン監督の1998年の長編二作目「天才マックスの世界」は、ラッシュモア校に通う個性的な15歳少年の仕事と恋と友情の立ち回り物語。遡ってこれ見てみました。
Ottoは逆さから読んでもOtto、Anaも同じく逆さからでもAna。
アメリカンコミックスの映画化。ダーク世界を派手なSFXで描いた力作ながら人気及ばず
冗談抜きでたぶん史上最悪の映画。ミヒャエル・ハネケ監督の強烈な一本。犯罪のリアリティとは何か。虚構ならではの恐怖と何か。「ファニーゲーム」は映画史に突き刺さります。
ハーバード大学で映画を学んだ人がこういうデビュー作を撮っちゃいました。
連なる箱のような部屋に監禁されちゃった。罠だ。ゲームだ。どうしましょ。
遺伝子操作の昆虫の化け物が襲いかかるSFモンスターホラー
男前で金持ちでナルシストのモテモテ君25歳。同じ女と二度は会わねえよ。うわ。お前は夕べの女。消えろ。おれはペネロペに惚れたんだよっ。
遺伝子調査や操作が当たり前になっている未来社会のアメリカン・ドリーム。
デヴィッド・リンチ「ロスト・ハイウェイ」です。見事。そして、悪夢。
「ワンダとダイヤと優しい奴ら」のメンバーがお届けする英米コメディミックス第二弾。
動物園の経営を巡る軽いドタバタ。マイケル・ペリンの饒舌も堪能できます。
余命僅かと宣告され同室に入院することになったちんぴらマーチンと気弱なルディが、死ぬ前に海を見なければと病院から逃走して旅立ちます。
「メン・イン・ブラック」の最初のやつです。やっぱりおもろいです。
若い女ベティと初老の男ヴィクトールは色仕掛けを使って金を盗む詐欺師のコンビ。次のカモはスイスに集まる歯医者たちだ、っていうんで乗り込みますがベティが打ち合わせにない男とこそこそ遭っております。クロード・シャブロル1997年の「最後の賭け」はコミカルタッチの詐欺師サスペンス劇場。
宮本信子演じるスーパー主婦が不人気店スーパーを建て直すために奮闘。
清く正しいキュートで可愛い変態娘の物語。
後の「少林サッカー」で大ブレイクしたチャウ・シンチーの96年の料理を題材にした作品。
「リング」で時の人となってハリウッドにまで行ってしまった中田秀夫のデビュー作にして日本ホラー映画最高の大傑作。