ディセントZ

俄に注目の「mute ミュート」のJ.T.ペティによるモンスターパニック映画。邦題に「ディセント」のパチモンタイトルを付けられた哀しき作品ですが、もちろん「ディセント」とは無関係。19世紀の開拓時代のアメリカを舞台に、白人、黒人、先住民、そしてその他部族を描きます。

ディクテーター 身元不明でニューヨーク

サシャ・バロン・コーエンとラリー・チャールズ監督のコンビ、「ボラット」「ブルーノ」に続く劇場映画第三弾。独裁国家ワディヤのアラディーン将軍がNYへやってきて巻き起こすドタバタブラックコメディ。

デーモン・インサイド

コリン・ミニハン監督・脚本によるスリラー「デーモン・インサイド」という印象の薄い放題が付いていますが「What Keeps You Alive」”生き続けるもの” という、これコリン・ミニハン久々に良作やってくれました。

月に囚われた男

デヴィッド・ボウイの息子、ダンカン・ジョーンズの長編映画デビュー作「月に囚われた男」は本気のプロレタリアートSF。デフォルメした現代社会を未来に設定し、その中での人間の有り様を通して問題を問いかけるという極めて真っ当なSF作品です。

チューリップ・フィーバー

17世紀のオランダを舞台にした史劇。史劇といってもシェイクスピアでも史実でもなく小説「チューリップ熱」(デボラ・モガー著)の映画化。信頼のジャスティン・チャドウィック監督によるドラマドラマしたドラマをご堪能。面白いよ!

チャイルドコール 呼声

DV夫から逃れてアパートに越してきた母親。ベビーという年でもない我が子のためにベイビーコールを買ったりするほど心配性です。サイコサスペンス、ホラーオカルト、ドメスティック、母と子、精神の奥底、テーマ過多の複合的スリラーに挑みつつ極めて繊細なディテールに満ちた傑作。

チキンとプラム ~あるバイオリン弾き、最後の夢~

「ペルセポリス」のマルジャン・サトラピの長編映画二作目。死を決したバイオリニストの最期の8日間に現れる過去と未来をファンタジックに、ロマンティックに描きます。

タンゴ・リブレ

タンゴのダンス教室に通うJCが胸ときめいた女性アリス。そのアリスの夫フェルナンは親友ドミニクと共に刑務所に入っている囚人で、その刑務所の看守がJC。看守が妻とタンゴを踊ってると聞いて怒り心頭の囚人フェルナンであります。

ダークネス

神経症の父の療養のために一家で越してきた郊外の家で起きる奇怪な現象。アンナ・パキン演じる娘レジーナが、ホラーな家にまつわる謎に挑みます。
奇才ジャウマ・バラゲロ2002年の長編二作目は家族と家とホラーのミステリー。

ダーク・フェアリー

ギレルモ・デル・トロ プロデュースのダーク・ファンタジー。こわ〜いおとぎ話です。古いお屋敷の地下深くに潜む妖精さんたちが女の子を誘います。

ゾンビランド

ゾンビに覆われた終わった国、ゾンビランド合衆国の生き残り、神経質で腸の弱い青年がマッチョマン、詐欺師姉妹と関わりあいながらL.Aの遊園地目指して旅する大ヒットホラー・コメディ。

それでも、愛してる

鬱の会社社長がビーバーのぬいぐるみを腹話術のように使って活発になります。頓珍漢な邦題をつけられたコミカルで妙なこの映画はジョディ・フォスター監督の「ザ・ビーバー」

ソハの地下水道

ナチス占領下のポーランド。下水道の検査員ソハは副業で空き巣狙いをやったりしている男で、ある日穴を掘って下水道に逃げようとしているユダヤ人と鉢合わせ。「金出しな。隠れ場所教えてやるから」と持ちかけます。

善き人のためのソナタ

1984年、壁崩壊前の東ベルリン。国家保安省(シュタージ)のフィースラー大尉が、反体制の疑いがあるという劇作家ドライマンを盗聴、監視する。「善き人のためのソナタ」は2008年の涙腺決壊映画。ウルリッヒ・ミューエの姿を焼き付けよう。

世界侵略:ロサンゼルス決戦

世界中に来襲した宇宙人があれよあれよという間に各都市を制圧。ロサンゼルスもやられそう。軍人たちがロサンゼルスを奪回しようとがんばります。

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

一攫千金を狙って油田を狙う幼子を連れた山師の男。カリスマ伝道師と双子の男が絡み、欲望と裏切り、強欲と欺瞞、波乱の人生を歩む男の半生を描いた渾身の叙事詩。

スリーピング・ボイス 〜沈黙の叫び

フランコ独裁政権時代、内乱敗者の家族や恋人である女性たちが収監されたマドリードの刑務所についての告発的映画。「スリーピング・ボイス」は、当時の生き残りたちの取材を元に書かれたドゥルセ・チャコンの小説を原作に制作された歴史に向き合う力作。

スリーピング・タイト 白肌の美女の異常な夜

ジャウマ・バラゲロ監督2011年の「スリーピング・タイト」は夜な夜な女性の部屋に忍び込む屈折した犯罪者を描くサイコスリラーで最大の気持ち悪さと同時に哀れと味わいをも堪能できる変態リトマス試験紙のような乙な作品。

スポットライト 世紀のスクープ

新聞記者たちのスクープに関する実話ベースの職業ドラマ、トム・マッカーシー監督の「スポットライト」は優しい目線と職業人への尊敬が滲み出る良質なドラマ。

すべて彼女のために

地味な国語教師のジュリアン、なぜか奥さんは超別嬪の編集者。そりゃ超ジュテームだわさ。しかしある日突然警察が乱入し奥さんが殺人事件の容疑者として捕まってしまう。何だ何だそんな馬鹿な何が起こったんだ。あれよあれよ。

スパニッシュ・アパートメント

「将来仕事のために留学せよ」とそそのかされ、スペイン留学を決意する青年グザヴィエ(ロマン・デュリス)。医師夫妻宅の居候を経て各国留学生たちとの共同生活へ。「猫が行方不明」のセドリック・クラピッシュによるEU統合型青春映画。

スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする

精神病院を退院させられ、故郷であるロンドンのとある地にある療養施設に世話になることに。少年時代を過ごした土地に舞い戻った主人公の、少年の記憶と現在が錯綜する。

スノーピアサー

ポン・ジュノ監督がフランスの人気コミックを原作としたSF娯楽大作をハリウッドのビジネスとして作るという、まるで信用ならないこの映画、見もせずに決めてかかってはいけません。相当な面白さでポン・ジュノやっぱり天才。

ストーカー(One Hour Photo)

大型スーパー内のD.P.Eショップに勤めるサイ・パリッシュ(ロビン・ウィリアムズ)は自分の仕事に誇りを持ちお客本意の接客を行う優良店員。でも孤独で思い込みの強い神経の張り詰めた男。

スタンドアップ

1988年の実話を元に映画化されたセクシャルハラスメント訴訟を起こす女性のドラマ。暴力亭主から逃れて故郷ミネソタに移り炭鉱労働者となるジョージー(シャーリーズ・セロン)が男社会の職場で受ける屈辱。

スイミング・プール

フランソワ・オゾン監督のことを「映画技法の百貨店や〜」などとふざけて言ってますが2003年の「スイミング・プール」なんかはまさにそういうのが実感できる作風です。やや行き詰まり気味の女流作家サラ(シャーロット・ランプリング)が出版社社長の持ち物である南仏の別荘を使わせてもらうことになり落ち着いて執筆活動をしようととした矢先に現れる社長の娘、奔放なジュリー(リュディヴィーヌ・サニエ)です。

人生、ここにあり!

1980年代ミラノ近郊。精神病の患者たちの組合が自主的に仕事を始めて地域社会との共存を実現していく過程を描いた実話的な物語。

ジンジャーとフレッド

ハリウッドの名ダンスコンビ、フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースのそっくりさん芸人であるアメリアとヒッポが30年ぶりにクリスマスのテレビ特番に出演することになって再会します。
フェデリコ・フェリーニ1985年の小粋な作品。

死霊のえじき

ロメロのオリジナルゾンビ3部作三作目。破滅の最後戦争。
これもあれですね、前作「ゾンビ」と同様、日本で公開された時、肝心なシーンをカットしたりサウンドのトラックが抜かれていたりと、けっこう編集されていたそうですね。

死霊館 エンフィールド事件

実在した心霊研究夫婦を扱った真っ当オカルト映画「死霊館」のパート2、こないだ日本で公開していました。「インシディアス」が大好きですが「死霊館」もたいそう印象が良い。それでパート2も観なければ。というかぜひ拝見させてください。で、観ました。これは力入ってます。

ジョニー・マッド・ドッグ

アフリカ各地で起きている内戦の現実を直視。戦場にかり出される少年兵たちをリアルに描き出す「現実突きつけ系」映画。

少女は自転車にのって

映画館の設置も禁止されているサウジアラビア初の女性映画監督による長編映画ということで話題だった「少女は自転車にのって」は、自転車が欲しい少女ワジダのちょっとした物語。

ジミー、野を駆ける伝説

ケン・ローチ監督2014年の「ジミー、野を駆ける伝説」は1930年代アイルランドの実在の人物ジミー・グラルトンを描いた作品です。ジミー・グラルトンとはどんなひとでしょう。こんなひとです。

シチリア!シチリア!

シチリア州バーリアを舞台に時代を駆け抜ける男の半生。時代、人生、家族、社会、故郷。ジュゼッペ・トルナトーレが渾身の思いで綴る一大走馬燈物語。「シチリア!シチリア!」2009年。

しあわせの雨傘

時は1970年代後半。大手傘メーカーの社長夫人が「Potiche(飾り壺)」ではない人生を歩み出すお話。70年代テイストたっぷりのコミカル人情仕事ドラマ。カトリーヌ・ドヌーヴ始めスター共演による程よく力の抜けた逸品。フランソワ・オゾン天才。「しあわせの雨傘」

サベイランス

殺人事件の捜査のため田舎の警察へやってきたFBI捜査官のエリザベス(ジュリア・オーモンド)とサム(ビル・ブルマン)。悲惨な事件の生き残り三人にそれぞれ別室で事情聴取を行い、事件の全容を聞き出そうとする。

さざなみ

結婚45周年の夫婦を描いた「さざなみ」は高齢化時代を見据えた新たな老人映画の地平。ゆれる夫婦の心を容赦なく表現するシャーロット・ランプリングとトム・コートネイの熱演に仰け反る同時代人続出。この世に老人などいない。老人など幻想にすぎない。

雑魚

冴えないチンピラが右往左往。汚いことやってでもビッグになってやるぜ重要人物になってやるぜと野心に満ちたチンピラ兄ちゃんだが所詮雑魚は雑魚なのか。スパニッシュノワール…というか何というか、独特のノリで進行するチンピラ物語、面白いよ、これ。

最初の人間

フランスで成功した作家が、フランスからの独立運動で紛争中のアルジェリアに帰郷、平和と共存を説き非難に晒されつつ母の元を訪ねます。作家コルムリと彼の幼少期のお話。カミュの自伝的遺作の映画化。知性と良心と苦悩の渾身の作。

最終爆笑計画

スペイン映画のためのスペイン映画パロディ映画、大ヒットしたいくつかの作品をベースに、スペイン映画ファンなら思わずにんまりの、力が抜けてお馬鹿で雑な(褒めことばです)その名も最終爆笑計画こと「スパニッシュムービー」

最後の賭け

若い女ベティと初老の男ヴィクトールは色仕掛けを使って金を盗む詐欺師のコンビ。次のカモはスイスに集まる歯医者たちだ、っていうんで乗り込みますがベティが打ち合わせにない男とこそこそ遭っております。クロード・シャブロル1997年の「最後の賭け」はコミカルタッチの詐欺師サスペンス劇場。

さあ帰ろう、ペダルをこいで

ブルガリアの近代史を背負う祖父と、共産党政権時代にドイツに移った娘夫婦の子、つまり孫の物語。