我らの生活

愛する妻エレナと二人の幼い息子を持つ現場監督クラウディオです。妻は三人目を妊娠中。陽気で頑張り屋でやや出鱈目なこの労働者の家族と労働のナチュラル系ドラマ。

惑星ソラリス

アンドレイ・タルコフスキーの名を世界にとどろかせた「惑星ソラリス」です。意思を持つ海が広がる惑星ソラリスの宇宙ステーションにやってきた科学者クリスが体験する摩訶不思議な出来事。
リマスター出ましたので記念に観ます。

倫敦から来た男

港の鉄道監視所で夜勤をする男マロワン(ミロスラヴ・クロボット)がある夜目撃する一つの事件。海に落ちた鞄をこそこそと持って帰るとそこには大金が。
目を見張る映像美と芸術的カメラワークで綴るサスペンスフルにしてとんでもなく凄い映画芸術の一つの到達点。

ロルナの祈り

愛の社会派ダルデンヌ兄弟による移民の愛の物語。究極の愛と絶望。もしかしたら、この絶望感の中に強烈な愛を紛れ込ませましたか?ロルナの未来に、何か希望があるとすればそれは何ですか?

ロブスター

「籠の中の乙女」のヨルゴス・ランティモス監督2015年の映画「ロブスター」は有名スター共演の英語ドラマでジャンル不詳の偏執狂的批判的ニュータイプニューウェーブSFディザスターラブロマンス行動心理学ナンセンスコメディの怪作にして傑作。地獄とギャグで逆接的愛の証と生きる意味。

ロックダウン

ソリッド・シチュエーション・マカロニ・ハイテクカー・砂漠で母の孤独な戦い映画2016年「ロックダウン」です。ハイテクカーに子供を乗せたまま外に出たらうっかりロックがかかってしまい手も足も出ません。

ロスト・ボディ

死体安置所の警備員が何やらパニクった末にトラックに轢かれてしまう事件が発生。なになに、安置所から死体が消えた? 捜査する刑事、消えた遺体、消えた遺体の夫、謎が謎を呼びます。不穏な空気と予想できないストーリー展開、良質のスペイン産ミステリースリラーです。

ロスト・フロア

スペイン産スリラーでベレン・ルエダが出てて邦題の頭に「ロスト」が付くシリーズではないがシリーズみたいにリリースしているシリーズ、今回は「ロスト・フロア」をご紹介します。床が消える話ではありません。アパート内で、子供が消えるんです。

ローサのぬくもり

最近「スリーピング・ボイス」を撮ったベニト・サンブラノ監督の初長編映画1999年の「ローサのぬくもり」(Solas) です。都会の下町で一人暮らす女性と母親、近所の人のお話。

レミーのおいしいレストラン

2007年のピクサーアニメ。なんと人間のシェフたちとネズミのレストラン物語。これは思い切った設定です。この設定で敬遠した人も多いのでは。「カーズ」で車を描いた次の作品は人間とネズミと美味しい料理。

レボリューション6

アナーキーな活動に身を投じていた15年前に仕掛けた爆弾がある日爆発する。現在は無残な負け犬として暮らす二人の主人公はこりゃヤバイっていうことでむかしの仲間に急遽連絡。

レプリカ

郊外の別荘にやってきた家族3人。おや。明け方に変な物音が。やあこんにちは、ご近所のものです、どうぞよろしく。ところがこのご近所さん、こいつらちょっとヤバい奴らです。一家を襲う不条理スリラー、カナダからのお届けです。

レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う

我らがレニングラード・カウボーイズふたたび。というわけで前作「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」の続編。

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ

フィンランドの架空ロックバンド「レニングラード・カウボーイズ」が世界のスーパースターを目指し豪腕マネージャと共にアメリカに渡ります。
ご存じレニングラード・カウボーイを産み落としアキ・カウリスマキの名を轟かせた89年、フィンランド映画。

レッドライト

「リミット」で一躍スター監督に躍り出たロドリゴ・コルテスがロバート・デ・ニーロ、シガニー・ウィーバー、キリアン・マーフィーなど超スター俳優を上手く使いこなせるのか、大物たちを前にひれ伏すことになるのか、そっちの方がよほど興味深いのであります。

レッド・ファミリー

幸せそうな家族を装った北朝鮮のスパイ班、日々スパイ活動や暗殺などを行っております。お隣さんは喧嘩の絶えない資本主義の堕落を象徴する家族です。しかしスパイ班とて人の子であり人の親、隣家と接するうちにだんだんと・・・。基本コミカルな映画ではあるものの極めて深刻な物語が待ち受けています。

レッド・インフェルノ

「Vampyres」っていうこの映画、若干のエロスとホラーとスプラッターでできている最近ちょっと稀なとってもチセッツーな映画のひとつ。出来損ないなのに深読みをしてほしそうなストーリーに乗ってあげたくなる衝動に駆られます。よしネタバレ全開超分析にチャレンジだ。

レイプ・オブ・アナ・フリッツ

亡くなったスター女優の遺体を病院の安置所で陵辱するとんでもないお話ですが、もしかしたらちょっと面白いかも思って、またあるいは、ついに全然おもろないスペイン映画と出会えるかもしれないと期待して、それで観てみました。ネタバレ満載でお届けします。

ルルドの泉で

聖地ルルドの巡礼ツアーに参加したマヒの女性とその周辺。ルルドを描き、巡礼ツアーを描き、人々を描ききる、オーストリア女流監督ジェシカ・ハウスナー2009年会心の一撃。これは凄いの一言。

ルシアとSEX

フリオ・メデム監督2001年の「ルシアとSEX」は名作の呼び声も高い愛の映画。官能で幻想で文芸です。ホットでクール、大胆で繊細、明るいエロティシズムとどろどろの粘液地獄、愛の交差のミステリーにみんなイチコロよ。

ルイスと不思議の時計

「ルイスと不思議の時計」というファンタジー映画ですが監督がイーライ・ロスというので「何それどういうこと?」と少し興味を持ちましたが良くない予感もしたのでそのまま放置していました。でも思い出したので観ました。

ルイーサ

アルゼンチン/スペイン映画「ルイーサ」です。ブエノスアイレスで猫と暮らすおばさんルイーサ、きりりと身を引き締めて規則正しく日課をこなすこの老齢近い女性にある日不幸が折り重なってやってきます。

ルート・アイリッシュ

兵隊派遣の民間会社に所属し、イラク戦争やアフガニスタンに出向く傭兵たちにスポットを当てた「ルート・アイリッシュ」です。彼ら民間兵の無様で病んだ暮らしを描くケン・ローチの社会派鬱々ドラマ。

ル・コルビュジエの家

リフォームの改装工事をめぐるお隣さん同士のトラブルを描きますが、その家がル・コルビュジエが設計した家ということで、トラブルと名建築家の建物とおかしな人と摩訶不思議な出来事を堪能できるテーマ分散型不条理設定のモダンムービーにございます。そうとう面白い。

ル・アーヴルの靴みがき

フランス北部の港町ル・アーヴル。以前はボヘミアン生活を送っていた元芸術家のマルセルは今では靴みがき。最愛の妻と忠実な犬とともに暮らしています。
アキ・カウリスマキ2011年の新作は、心揺さぶられるボヘミアンと移民の街の社会派ファンタジー。大絶賛。

リミッツ・オブ・コントロール

「スペイン語は話せますか?」男はNoと答える。スペイン意匠堪能型秘密指令ハードボイルドロードムービー。ジム・ジャームッシュの底力をまたも確認する羽目に。

リトル・ランボーズ

「銀河ヒッチハイクガイド」のガース・ジェニングスによるちょっとノスタルジックな少年映画制作物語「リトル・ランボーズ」です。対照的な2人の少年が出会い、ビデオカメラで「ランボー」もどき映画を撮影開始。

リトル・フィッシュ

麻薬絡みのちょっと不良的事情を抱えた家族を中心とするお話です。貧困なる土地から動き出せない弱者のもがく姿を描くソリッド・シチュエーション・クライム・ハード・ホームドラマ。ケイト・ブランシェット、ヒューゴ・ウィーヴィング、サム・ニールの共演。

リヴィッド

「屋敷女」で強烈デビューを果たしたジュリアン・モーリーとアレクサンドル・バスティロのコンビ監督の第二作「Livide」です。モラルの限界に挑戦した前作とはうって変わって、今作「リヴィッド」はゴシックホラー仕立ての、ひとことでいうとわけのわからんホラーファンタジー。

リアリティー

マッテオ・ガローネ監督による「リアリティー」はいったい何がどうリアリティなんでしょうか。ナポリの下町がリアリティですか。魚屋の父ちゃんもリアリティです。なんせリアリティ。

ラブリー・リタ

少女リタです。ちょっとおしゃまで不機嫌さんです。あたしは可愛い女の子、けど毎日なんて退屈なの。なんてつまらないのかしら。私を認めて。可愛いと言って。ラブリー、リタ。
などと暢気に構えていられる映画じゃありません。ハネケの弟子、ジェシカ・ハウスナーのデビュー作は揺れ動く乙女心と不機嫌の頂点。

ラストキング・オブ・スコットランド

1971年にクーデターにより政権を獲得したウガンダのイディ・アミンに気に入られた若きスコットランド人医師ニコラス。

ラスト・エクソシズム2 悪魔の寵愛

「ラスト・エクソシズム」の続編、パート2です。近頃この手のパート2が立て続けに出ております。さてこの「ラスト・エクソシズム2」は完全に前作の続きです。ですが映画のテイストは全く異なります。なかなか挑戦的なパート2です。

ラスト・エクソシズム

饒舌とトリックの偽悪魔払いを続けてきた神父が「もうこんなことは最後にしよう」と、撮影クルーを招きネタ暴露のドキュメンタリーを製作します。
製作にイーライ・ロスの名があるのでこれは観ておかねばなりません。

ラザロ・エフェクト

大学の研究チーム、蘇生可能な血清の開発に成功するものの外部に漏れて成果を根こそぎ奪われてしまいます・・・。ジェイソン・ブラム製作によるSFホラースリラーちょっぴりサイコや記憶系覚醒系生死感系ありの楽しいおやつ「ラザロ・エフェクト」はラザロ兆候とは関係ありません。

ラヴィ・ド・ボエーム

芸術家3人がパリを舞台にボヘミアン生活。アーティストの生き方がハードボイルドであることを端的に示すアキ・カウリスマキ1992年の傑作。

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

強姦殺人で死刑判決を受けた大学教授(ケヴィン・スペイシー)にインタビューをした女性記者(ケイト・ウィンスレット)が、冤罪を確信し調査に乗り出すことに。執行は目前、さあどうなる。

ライフ・イズ・ミラクル

セルビアとの国境近く、ボスニアの山間部に暮らす鉄道技師ルカの物語。オペラ歌手の妻とサッカー選手を夢見る息子、そして動物たちと暮らしています。時は1992年、ボスニア紛争勃発です。シリアスな時代背景におけるコミカルな恋の物語が始まります。

ライフ・アクアティック

ウェス・アンダーソン監督2005年の「ライフ・アクアティック」はちょっと毛色の変わった海洋探検家のお話で冒険ファンタジーです。ウェス・アンダーソン作品としてはやや異色の派手な冒険活劇映画となっています。

ライク・サムワン・イン・ラブ

アッバス・キアロスタミ監督が日本を舞台に、日本人キャストとスタッフによって作り上げた作品。劇中に流れる「ライク・サムワン・イン・ラブ」をタイトルに、引退した大学教授と風俗嬢とその恋人たちの切り取られたある日を描きます。

汚れなき祈り

孤児院で育った女性ふたり。ひとりは修道院に、もうひとりはドイツで過ごしていました。ドイツにいた彼女が修道院にやってきます。「いっしょにドイツ行こ」「あたしはここの暮らしがいいの」

汚れた心

第二次大戦終戦直後、ブラジル移民の日本人に起きた血で血を争う事件の映画化。映画では日本人村で徒党を組む狂人ファシストが同胞を狙います。「国賊」の印を付けて殺すのです。

ゆきゆきて、神軍

奥崎謙三に密着した凄すぎるドキュメンタリー映画。
戦時のある事件の真相を追って人を訪ね歩き問い詰めていく奥崎先生。サスペンスフルな進行にも引き込まれ、徐々に明らかになる戦時の生々しい恐怖はホラー映画も顔負け。

ヤング≒アダルト

「JUNO ジュノ」の監督(ジェイソン・ライトマン)と脚本家(ディアブロ・コディ)のコンビが、シャーリーズ・セロンを主演に迎えてお届けする危ない女性の物語。37歳バツイチ都会のゴーストライターで大人になりきれない女性メイビスが元彼を軽く奪うために故郷の田舎町に舞い戻ります。

ヤング@ハート

平均年齢80歳のコーラスグループ、ヤング@ハートの練習風景やインタビューで構成された音楽ドキュメンタリー映画。

闇の列車、光の旅

メキシコ経由で米国入国を目指す少女サイラと叔父と父親。方やギャングの一員でちょっと軟派な少年カスペルことウィリー。両者が出会うのは米国行きの詰め込み列車の屋根であった。

柳と風

アッバス・キアロスタミ脚本による少年映画。風吹きすさぶイランの田舎で少年が奮闘します。これほどのドキドキがあろうか、これほどのハラハラがあろうか。「柳と風」は身悶え必至のソリッドシチュエーションおつかいサスペンス。