チル・アウト!
2003年のスペイン映画「チル・アウト!」をうっかり観てよかった。売れないコメディアンと料理を教える奥さん、元舞台女優の姑と前科者でバーを経営する弟、へろへろの映画監督に家に帰りたくないプロデューサー、いろんな人たちがドタバタを繰り広げます。面白いです。これぞスパニッシュコメディ。
2003年のスペイン映画「チル・アウト!」をうっかり観てよかった。売れないコメディアンと料理を教える奥さん、元舞台女優の姑と前科者でバーを経営する弟、へろへろの映画監督に家に帰りたくないプロデューサー、いろんな人たちがドタバタを繰り広げます。面白いです。これぞスパニッシュコメディ。
3章3人の監督によるオムニバス映画。製作エリアス・ケレヘタが起用した監督は、クラウディオ・ゲリン、ホセ・ルイス・エヘア、そしてビクトル・エリセの三人。
17世紀のオランダを舞台にした史劇。史劇といってもシェイクスピアでも史実でもなく小説「チューリップ熱」(デボラ・モガー著)の映画化。信頼のジャスティン・チャドウィック監督によるドラマドラマしたドラマをご堪能。面白いよ!
アイルランド出身のエンダ・ウォルシュの戯曲を中田秀夫がイギリスに滞在して映画化。チャットルームに集う孤独な若者たちのドラマ。
DV夫から逃れてアパートに越してきた母親。ベビーという年でもない我が子のためにベイビーコールを買ったりするほど心配性です。サイコサスペンス、ホラーオカルト、ドメスティック、母と子、精神の奥底、テーマ過多の複合的スリラーに挑みつつ極めて繊細なディテールに満ちた傑作。
1950年代のソ連を舞台にした連続殺人のミステリースリラー。子供が犠牲になる猟奇連続殺人事件と揉み消しにかかる国家権力、元孤児で国家保安省エリートのレオ(トム・ハーディ)が事件や国家に対峙します。トム・ロブ・スミス「チャイルド44」の映画化。
ティム・バートンとジョニー・デップの黄金コンビがお送りするブラックファンタジー。
硫黄島の闘いを日米双方から描く「硫黄島プロジェクト」のアメリカ視点作品「父親たちの星条旗」クリント・イーストウッド監督作品。
「父、帰る」アンドレイ・ズビャギンツェフ監督。は2003年 ヴェネチア国際映画祭グランプリ金獅子賞、新人監督賞。父と子のお話で、相当な傑作。
「ペルセポリス」のマルジャン・サトラピの長編映画二作目。死を決したバイオリニストの最期の8日間に現れる過去と未来をファンタジックに、ロマンティックに描きます。
1920年代ロサンゼルス。電話会社に勤めるシングルマザーのクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)の息子がちょっと目を離した隙に行方不明に。ちょっと遊びに行ってるだけ?誘拐?家出? 探します。警察にも届けます。だんだんと母は半狂乱。息子はどこ。息子はどこ。
幼稚園ドキュメンタリーです。パリ近郊の教育優先地区で行われた幼稚園での哲学の授業、その試み2年間の軌跡。
人間は考えるちびっ子でである。
テロとの戦いのためなら何でもやるチーム・アメリカ。おれたち世界の警察は正義のためなら爆破暗殺エロ攻撃、手段を選ばず即行動。リアルすぎる人形劇でぶっ放す超大作。「チームアメリカ ワールドポリス」を観てきたので感想文。
「お葬式」で高評価を受けた監督デビュー作2作目。食と性のハードボイルド。
宇宙ステーション「ダンテ01」は契約して極刑を免れた重罪人の囚人に対して人体実験を行う施設。
ホラー監督13人による「マスターズ・オブ・ホラー」シリーズのひとつ、奇跡の男トビー・フーパーの短編は踊るゾンビ。でもちょっとゾンビと違う。
60年代のアメリカのとある町。チェコからの移民セルマ(ビョーク)は息子と二人トレーラーで暮らし工場勤務でコツコツお金を貯めています。
言わずとしれたトリアー監督の大傑作。
歌と踊りとむごたらしさ。
タンゴのダンス教室に通うJCが胸ときめいた女性アリス。そのアリスの夫フェルナンは親友ドミニクと共に刑務所に入っている囚人で、その刑務所の看守がJC。看守が妻とタンゴを踊ってると聞いて怒り心頭の囚人フェルナンであります。
イギリスで人気のコミックの映画化。
杜撰な子育ての母親に育児を放棄され残された子供たちの暮らしと顛末を描く是枝裕和監督作品。実際に起きた事件を元に作られた映画です。
ドイツ占領下のデンマーク。地下抵抗組織の一員としてナチ協力者の暗殺を行うフラメンとシトロンの実話に基づく物語。
ダリオ・アルジェントがドラキュラ撮ったんですって。
エクアドルでの子供ばかりを狙う猟奇殺人事件を追うテレビレポーターの思惑。社会派サスペンス。見応えあり。
精神を病んだ女を描かせたら天下一品、才人マリナ・ドゥ・ヴァンが二大女優を病んだ女に貶める妙な映画。ひっそりとっくにDVD化されていた2009年カンヌ出品作品。
昼はタクシードライバー、夜はホテルのフロント係、してその実態は、医師であり貧困な移民たちに医療措置を施す正義漢。しかし貧困と移民問題は思わぬ深みへと鑑賞者を引きずり込みます。
スプラッタ映画とコメディ映画の華麗なる融合、主人公デコボココンビと大学生たちの死闘、可愛子ちゃんあり血しぶき残虐あり、ほのぼのハートウォーミングあり、誤解と偶然ドキドキサスペンス、娯楽の殿堂、楽しい時間は保証付き。「タッカーとデイル」は2010年カナダからの素敵な贈り物。
ベネディクト・エルリングソン監督「たちあがる女」は、ニュータイプ・モダン・メタフィクション・ファンタジー・アクション・アドベンチャー・女性奮闘環境ヒーロー自立と母性コメディ・音楽映画の巨頭。
1964年、ニューヨークのカトリック学校を舞台に、進歩派のフリン神父と保守的なシスター・アロイシアス校長、新人教師シスター・ジェイムズが織りなす心理ドラマ。
カトリーヌ・ドヌーヴが心優しい判事の役で道を外れた子供を救うべくがんばる映画です。これ素晴らしいんです。決して大女優の偽善映画なんかじゃありません。
ファティ・アキン監督2000年の青春ラブコメロードムービー「太陽に恋して」の捨てがたい魅力はいったい何事でしょうか。
「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレが怪しい女性のミステリに挑む。
ミヒャエル・ハネケ監督2003年の「タイム・オブ・ザ・ウルフ」はオールスター共演でお届けする絶望世界の人々。
何故今頃こんなものを観るのか。それは誰にもわからない。
モラルの限界に挑戦するカナダからの贈り物。無鉄砲アングラ残虐映画はこちらです。
郊外の高校に突然襲いかかる銃乱射事件。ダイアナとモーリーンの二人に向けられた銃口。「二人のうちどちらかを殺す。どっちだ。お前か?」
南アフリカ共和国のヨハネスブルグ上空に故障した巨大宇宙船が停泊。多数のエイリアンはキャンプに保護され、隔離地区で難民として暮らすことに。
社会派コミカルスプラッタ人情SF。近年希なる奇跡の大傑作。
父の死をきっかけに3兄弟がインドの列車で旅をするコミカルで清いロードムービー。
神経症の父の療養のために一家で越してきた郊外の家で起きる奇怪な現象。アンナ・パキン演じる娘レジーナが、ホラーな家にまつわる謎に挑みます。
奇才ジャウマ・バラゲロ2002年の長編二作目は家族と家とホラーのミステリー。
「バットマン・ビギンズ」「ダークナイト」に続くノーラン版バットマンの完結編ってことでやっぱり観ました「ダークナイト ライジング」です。
ノーラン版バットマンの2作目。
ギレルモ・デル・トロ プロデュースのダーク・ファンタジー。こわ〜いおとぎ話です。古いお屋敷の地下深くに潜む妖精さんたちが女の子を誘います。
東アフリカ、ビクトリア湖の魚ナイルパーチの加工や流通を通して、グローバル経済の現実の一部を描き出すドキュメンタリーもちろん社会派。
そういやこんな話題作あったな。どんなんだろう。と、今頃観てみたりして。
「ゾンビランド」のいきなりの続編「ゾンビランド ダブルタップ」です。前作から10年も経っていたとは。
ゾンビに覆われた終わった国、ゾンビランド合衆国の生き残り、神経質で腸の弱い青年がマッチョマン、詐欺師姉妹と関わりあいながらL.Aの遊園地目指して旅する大ヒットホラー・コメディ。
カリブの赤い島ラテンの楽園キューバ発のゾンビコメディ。ハバナで勃発する感染爆発の暴動。失業中のフアンは仲間と共にゾンビ殺しを請け負う事業を開始します。
ショッピングセンターを舞台にゾンビとの死闘を繰り広げるオリジナル・リビングデッド三部作の二作目。ゾンビを世界に認知させジャンルを確立したご本尊、ご存じロメロの「ゾンビ」。
逆境の子供たちを描くオムニバス。個性的な監督による7つの物語で構成されています。
鬱の会社社長がビーバーのぬいぐるみを腹話術のように使って活発になります。頓珍漢な邦題をつけられたコミカルで妙なこの映画はジョディ・フォスター監督の「ザ・ビーバー」
ナチス占領下のポーランド。下水道の検査員ソハは副業で空き巣狙いをやったりしている男で、ある日穴を掘って下水道に逃げようとしているユダヤ人と鉢合わせ。「金出しな。隠れ場所教えてやるから」と持ちかけます。
土曜の朝に起きる宝石店強盗事件を軸に、家族の不穏と顛末を辛さ満開でえぐり出すファミリークライム心理サスペンス。
ダルデンヌ兄弟の新作「その他に触れるまで」でがっつんがっつん見せつけられるのは見たままのそれ。
ご存じ北野武の才能を世に知らしめた処女監督作品。北野バイオレンスの原点。
暴力と沖縄。ファンの間で評価が高いバイオレンス作品。
1968年から74年にサンフランシスコで起きた実在の未解決事件「ゾディアック事件」に取り憑かれた人間たちを描く。
ドイツで暮らすトルコ系の年老いた父と子、その父が囲う娼婦、トルコで政治活動に身を投じ、国を追われドイツに不法入国してくるその娼婦の娘、一文無しのその娘を匿うドイツ人女学生とその保守的な母親。
ドイツとトルコの社会情勢に影響を受ける3組の親と子の絡み合う物語。愛と喪失、死と再生の旅路。ファティ・アキン監督2007年の名作。
コロンビアの17歳の少女マリアは、貧困なる家族を支えるためがんばって地味に働いていた。しかし持ち前の我の強さと人間くささの為に辞めざるを得なくなり、仕事を探すことに。
ハンブルクの大衆レストラン「ソウル・キッチン」を中心に展開するあれよあれよの賑わい。
ソウシリーズ、7作目にして完結編らしいです。ただしタイトルは「Saw 3D」ってだけで、最後ともラストとも言っていません。これは逃げ道か。
SAWシリーズ6作目。最低の出来だった5を越えるのか、さらに劣化するのか、そこが見物。
SAWシリーズ5作目、もはやどうでもいい
SAWシリーズ4作目は疲労困憊
SAWの3作目にして完結編。
奇抜な脚本と若い演出で注目されたSAWの続編。
アルジェリアの砂漠地帯で行方不明になった飛行機を探すための探索部隊が遭遇するのはアラブ世界の精霊ジン(Djinns)。盛りだくさんに詰め込んだ志の高い映画。志通りに出来たかどうかは問いません。
Facebookを創設したマーク・ザッカーバーグを描いた大ヒット作品。ビジネスと訴訟と青春。
9歳のアンナが見つめる家族と政治と社会。可愛すぎて悶絶。
スウェーデンからやってきた恐怖のアパート映画。「センソリア 死霊の館」などという邦題から連想するゴシックホラーではありません。北欧テイストのモダンアパートが舞台のおやつホラーですがおやつにもなりにくい。
ぼんやりピントの合わないオープニング、なかなか目が開かない。誰に何が起きたのか。
ナチス・ドイツによるポーランド侵攻以降、ワルシャワを生き延びたピアニスト、ウワディスワフ・シュピリマンの体験記を元に描かれた作品。
アリ・フォルマン監督によるレバノン戦争を題材にしたアニメーション・ドキュメンタリー。
「選挙」で自民党から出馬しどぶ板選挙に駆けずり回った山内和彦氏が、原発事故直後の川崎で再出馬、選挙運動を行わない選挙を戦います。
落下傘候補の山内和彦立候補者がドブ板選挙に駆けずり回る様子を密着したドキュメンタリー。これが日本の選挙。
1984年、壁崩壊前の東ベルリン。国家保安省(シュタージ)のフィースラー大尉が、反体制の疑いがあるという劇作家ドライマンを盗聴、監視する。「善き人のためのソナタ」は2008年の涙腺決壊映画。ウルリッヒ・ミューエの姿を焼き付けよう。
長く公開を待ち望んでいたテリー・ギリアム「The Zero Theorem」が突然「ゼロの未来」という邦題で公開されることになりまして焦りました。
宇宙空間での船外活動中に事故発生、二人の生き残りが宇宙に放り出されます。リアリティ溢れる宇宙の本気サバイバル。アルフォンソ・キュアロンの天才的演出が映画史を塗り替えます。「ゼロ・グラビティ」は最早事件です。
おっ。知らぬ人から携帯にかかってきてSOSですよ。どうしよう。助けようか。
携帯電話を頼りに監禁された女性を救わんとする青年が意外にも頑張っちゃうお話。
ミヒャエル・ハネケ監督のデビュー作。家族と物。自動化された行動。執着と解放。「第7大陸」はどこにある。
小林正樹監督1962年の「切腹」観ました。
舞台は近未来2011年のスペイン共和国。老婆が殺害される事件で浮かび上がる美女の容疑者。しかしその実体は異端博士の新技術で整形された世界一醜い女だということが自然と解明されていきます。という話ですが、別の意味で実に興味深い一本でもあります。
マイケル・ムーア2015年の話題作「世界侵略のススメ」は各国の良い部分を盗んで米国に持ち帰ろうというコンセプトで諸外国の羨ましい良いところをまとめて紹介する“痛快かつ深刻な世界まるごといいとこレポート我が身を省みて絶望と希望の混濁に泣いて笑ってドキュメンタリー”の快作。
世界中に来襲した宇宙人があれよあれよという間に各都市を制圧。ロサンゼルスもやられそう。軍人たちがロサンゼルスを奪回しようとがんばります。
1994年にフランスで発見されたショーヴェ洞窟、その奥底にあった3万2千年前の洞窟壁画です。この貴重な洞窟壁画をヴェルナー・ヘルツォーク監督がドキュメンタリー映画として完成させました。めまいがするほど美しい最古の洞窟壁画をご覧あれ。
ハリウッドのセレブ御用達、売れっ子精神科医ヘンリー・カーターとセラピーを受ける患者たちの群像劇的な物語。臭いドラマはこちらです。
想田和弘監督「精神」から10年くらい経ての「精神」の完全続編「精神0」です。引退されることになった山本医師に再びカメラを向けます。
「選挙」の想田和弘監督による岡山の精神科診療所「こらーる」の精神病患者、医師、スタッフなどに密着したドキュメンタリー映画。
一攫千金を狙って油田を狙う幼子を連れた山師の男。カリスマ伝道師と双子の男が絡み、欲望と裏切り、強欲と欺瞞、波乱の人生を歩む男の半生を描いた渾身の叙事詩。
フランコ独裁政権時代、内乱敗者の家族や恋人である女性たちが収監されたマドリードの刑務所についての告発的映画。「スリーピング・ボイス」は、当時の生き残りたちの取材を元に書かれたドゥルセ・チャコンの小説を原作に制作された歴史に向き合う力作。
ジャウマ・バラゲロ監督2011年の「スリーピング・タイト」は夜な夜な女性の部屋に忍び込む屈折した犯罪者を描くサイコスリラーで最大の気持ち悪さと同時に哀れと味わいをも堪能できる変態リトマス試験紙のような乙な作品。
少年院時代の心の傷を引き摺った人たちの物語。
京都、沖縄、東京を舞台にそれぞれ異なる技法で描くジャンル無用の混在映画。山本政志監督が「超インディーズ宣言」と共に世に放つ絶望時代の怪作。
ダニー・ボイルがインド映画の技法で大喝采。
「スラッシャーパーティ」は、パーティで浮かれた翌日酷い目に遭う人気俳優と女の子たちの事件を描くスペイン産ホラー・スリラー映画ですがまあまあ気を抜いてOK。
町中の人間が顔見知りと言っていいくらいの小さな町で起きた殺人事件。そして主人公は捜査する刑事・・・ではなくて地元の警官なんですね、これが。
ブルックリンの煙草屋に集まる人間たちの洒落た物語。
インターネットでチャットしてて「笑いのために」と3回書くとスマイリーが現れてチャット相手を殺すという学内都市伝説。
新聞記者たちのスクープに関する実話ベースの職業ドラマ、トム・マッカーシー監督の「スポットライト」は優しい目線と職業人への尊敬が滲み出る良質なドラマ。
アメリカンコミックスの映画化。ダーク世界を派手なSFXで描いた力作ながら人気及ばず
ロシア製のホラー映画「スペルズ 呪文」は学園モノのホラーというよりどっちかというとダークファンタジー。
サム・ライミがお送りするドタバタホラー。
地味な国語教師のジュリアン、なぜか奥さんは超別嬪の編集者。そりゃ超ジュテームだわさ。しかしある日突然警察が乱入し奥さんが殺人事件の容疑者として捕まってしまう。何だ何だそんな馬鹿な何が起こったんだ。あれよあれよ。